十津川村とは？
「日本の秘境100選」に指定されているほか、「日本で最も美しい村」連合にも加盟しており、十津川村では随所で日本の原風景が広がっています。
豊かな自然が残る紀伊山地の一部でもある十津川村では、集落から少し足を延ばすと鬱蒼と茂る森が広がっています。温度、湿度、時間帯や天候などの条件に恵まれた場合、深い緑に包まれた森に光芒が差し込む神秘的な景色が現れます。
幾重にも連なる美しい山容、深緑に包まれた豊かな森、立ち込める霧が織りなし、太古から神々が宿っている神域のような雰囲気を醸し出しています。
熊野参詣道小辺路
十津川村の一部は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」となっています。世界遺産・熊野古道を歩き、太古より信仰の場として崇められてきた熊野三山を参拝してみるのもおすすめです。
谷瀬の吊り橋
十津川（熊野川）に架かる谷瀬の吊橋は、十津川村上野地と谷瀬地区を結ぶ全長297メートルの吊橋です。1954年に架けられた谷瀬の吊橋は、日本でも屈指の長さを誇る吊橋です。
長さ297メートルの吊橋は、川面からの高さが54メートルの位置に架けられています。渡る時は、スリル満点です。
野猿（やえん）
野猿とは、十津川村奥地の渓谷にある人力ロープウェイです。川の両岸に架けられたロープに「やかた」と呼ばれる籠を吊り、綱を自力で引きながら、向こう岸へ渡るものです。
笹の滝
日本の滝100選にも選定されている笹の滝は、豊富な水量を誇る落差32メートルの滝です。
直瀑の滝の下には、花崗岩質の河底をなでるように渓流瀑が続いています。赤みを帯びた花崗岩質の川底、岩肌を流れる白糸のようなしぶき、澄み渡った碧い淵のコントラストの美しさは格別です。
瀞峡（どろきょう）
瀞峡（どろきょう）は、吉野熊野国立公園内の一部で、国の特別名勝にも指定されている大峡谷です。
陽射しを浴びてエメラルドグリーンに輝く澄んだ熊野川と奇岩、巨岩、断崖が続く迫力ある景色は、訪れる人を魅了してやみません。
釈迦ヶ岳
山頂に釈迦如来像が安置されている釈迦ヶ岳は、標高1800メートルの山です。日本二百名山の一つにも数えられており、近畿地方南部を代表する山の一つでもあります。
玉置山
玉置山には、樹齢数百年にもなる杉の巨木が群生しています。日中でも薄暗く天を仰ぐ程の大きい杉の老木が群生している玉置山は深山幽玄とした雰囲気が漂っています。静寂に包まれた玉置山を歩いていると、神々の棲み家に足を踏み入れたような錯覚を感じます。
玉置山の山頂からは、はるか彼方に広がる熊野灘さえも見渡すことができます。
十津川村は、和歌山県と三重県の県境に位置する奈良県最南端に位置する村です。村としての面積は日本最大で、その広さは東京23区を超えています。