作業場からのヒップホップに毎日の筋トレ、異色の陶芸家
陶芸が楽しくて仕方がないという青木さん。
まさに天職。
色の研究に妥協なしの努力家
焼き物の産地岐阜県土岐市にある作業場。
山に囲まれた小さな小さな小屋から生まれる素晴らしい作品の数々。
青木良太と言ったらワイングラスが代名詞
見てください!
これが焼き物なんて感動ものです。
この絶妙なカラーは普通は上からかける釉薬を、青木さんは練りこんで焼いているから。
失敗も多く非常に難しい技法だそうです。
見ているだけで何時間も経ちそうな美しさ。
彼は毎日色を研究しています。
何と作った色は10万色!
青木:あれはね〜!! あれは本当に大変だった。
陶器のワイングラスなんて見たことないでしょ? なんでかっていうと、作れないんですよ。普通、窯で焼くと軸の部分が歪んだり曲がったりしちゃうんです。だから、どうやって作ってるのか、他の人は絶対分からないと思います。といっても僕も2年前から研究しはじめて、今でもめちゃくちゃ失敗するんですけど。
王様のワイングラスという名前です。
名前にふさわしい神々しさ。
金と銀がある王様のワイングラスに対して、女王様のワイングラスは艶やかな赤金。
すべすべの触り心地に魅了される
デュラカップは毎日使える食事に馴染む形。
触ると不思議、スベスベしているんです。
青木さんは陶器の質感が嫌いでこのスベスベにこだわっているそうです。
淡い桜色のような乳白色が本当に美しさを醸し出します。
B系男子が作っているなんて想像もつきません…。
飾っておいても絵になるオブジェのような存在感。
アラジンに出てきそうな斬新なデザイン
その名も「アラジンのポット」。美しすぎます。
釉薬使いが絶妙
海外の個展ではこの手法のペンダントライトが好評でした。
縁から流れる釉薬。
淵の部分に鉄色の釉薬を垂らしているため、
見る角度により異なる表情と、趣きが楽しめます。
流れる釉薬の、計算されていない美しさに惹かれるアート作品。
桜瓷茶盌は色の魔術師青木さんならではの色。
陶芸では赤色は出しにくい色と言われているそうですが、桜色の釉薬を開発。
うるうるして本当に美しい陶器です。
尖ったカラーが青木亮太
これらの色が出せるのも研究熱心な青木良太さんだから。
光が当たるとキラキラ輝くブラックシリーズ。
モダンリビングにも似合いますね。
ずらっと並ぶ個展は圧巻です。
こちらは公式サイトで掲載されている「WEB EXHIBITION」。
食事が美味しく見える器でもある
この乳白色が食事に彩りをそえます。
ホテルのような素敵なテーブルに。
ブラックシリーズも日常使いには何にでも合います。
和菓子も洋菓子も盛り付けるだけでオシャレな仕上がりに。
豆皿は前菜や副菜にぴったり。
器の使い方は自分流でいいという青木さん。
ご飯茶碗だからって、ご飯に使わなくてもOK!自分流の使い方を見つけてみて。
おわりに
実は陶芸にひたむきに生きる好青年。
努力を惜しまない青木良太さんだから、これからの進化がますます楽しみですね!
強烈な見た目の印象とは別人。
朝は朝礼、ラジオ体操から始まり、昼は自分で十割そばを打ったり。
週に一度はテニスをする日があり、作業場の外では陶芸には体力がいると、筋トレを欠かさない。
でも作業中は大音量のヒップホップが流れるイマドキ男子。