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ゆっくり向き合うと実は親しみやすい仏像
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仏像は、見るものではなく感じるもの。とても親しみやすい存在です。まずはゆっくり向き合ってみましょう。にっこり笑った顔、ぷっくりとした大きな手、細やかな装飾を見て、「きれい」「かっこいい」さまざまなことを感じるはずです。いつのまにか心が安らいで清々し気持ちになるでしょう。この記事では、専門的なことから視点を変えて、楽しくわかりやすく仏像との出会い方をご紹介します。
まずは基本から!仏像って本来どんなもの?
お釈迦様は実在した!?
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紀元前5世紀頃、インドの釈迦族(しゃかぞく)の王子として生まれたお釈迦様(おしゃかさま)がはじめたのが仏教です。お釈迦様は、16歳で結婚し長男をもうけました。しかし、苦しみに直面している人々を見て悩み29歳で出家。菩提樹(ぼだいじゅ)の下で瞑想を続け35歳で悟りを開き、仏陀(ぶっだ)となりました。仏陀になってからはさまざまな人に説法をし、多くの弟子に囲まれて80歳でその生涯を終えたのです。
信仰の対象である仏像
仏教で信仰の対象となるのが仏像です。お釈迦様の死後、その存在が大きすぎてしばらくは像として表現することはなかったのですが、しだいに菩提樹や仏陀の足跡をシンボルとするようになり、死後500年後に仏像として表現されるようになりました。はじめは、偉大な姿を強調する特徴を表現していましたが、仏教の発展にともない、修行中の姿や神の姿、人々の願いからつくられたものなどたくさんの仏さまが存在するようになったのです。
どんなところを見たらいい?仏像の外見
時代に影響された顔の表情
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仏像は、笑い、怒り、悲しみなど豊かな表情がたくさん。種類やその時代の人々の願いや背景が関係しています。飛鳥時代に多く見られるのは、表情を極力おさえつつ笑みを浮かべる「アルカイックスマイル」。その顔は幸福感に満ちあふれています。鎌倉時代は、東大寺の金剛力士像のように躍動感あふれる姿で怒っている仏像が多いです。戦いが続く武士の願いが込められているのでしょう。仏像を見れば、その時代を生きた人が想像できますよ。また、その日の自分の気持ちによって笑顔に見えたり、怒って見えたりとなんとも不思議な感覚です。
その時代のモテ顔の造形!?
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顔の造形にも時代の流行りがあります。仏像を知ることでその時代のモテ顔がわかるかもしれませんよ。
●飛鳥時代
輪郭は面長で上下のまぶたがアーモンド型をした涼しげな目と高い鼻、口元は笑みを浮かべ異国の雰囲気。
●奈良時代
目は細部のラインまでしっかりと口元は力強く表現。より人間に近い写実的で自由な造形。
●平安時代
デフォルメされたおもしろい顔つき。目はほぼ平行に、口はふっくら貴族らしいやわらかな顔のパーツも多い。
●鎌倉時代
目には玉眼(ぎょくがん)という水晶が埋め込まれ、リアルな人間に近い力強い表現。
●飛鳥時代
輪郭は面長で上下のまぶたがアーモンド型をした涼しげな目と高い鼻、口元は笑みを浮かべ異国の雰囲気。
●奈良時代
目は細部のラインまでしっかりと口元は力強く表現。より人間に近い写実的で自由な造形。
●平安時代
デフォルメされたおもしろい顔つき。目はほぼ平行に、口はふっくら貴族らしいやわらかな顔のパーツも多い。
●鎌倉時代
目には玉眼(ぎょくがん)という水晶が埋め込まれ、リアルな人間に近い力強い表現。
いろいろなポーズがある
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座ったり、立ったりとポーズの違いで仏像のイメージは大きく変わります。座像は、椅子に腰かけていたり、正座をしていたりバリエーション豊富。両足を組んで左右の足をそれぞれ反対の太ももに足の裏が見えるように乗せる結跏趺坐(けっかふざ)という瞑想をしているものも。立像は、直立しているものや、腰をひねり片足に体重をかけているもの、片足を高く持ち上げた動きのはげしいものなどいろいろです。お釈迦様の入滅(にゅうめつ)を表した寝転がっている仏像もいますよ。
手のかたちには意味がある
仏像の手のかたちはひとつひとつに意味があります。手には水かきがついているものもあり、人をよりたくさん救いますよということです。大きくて肉付きのいい手からは仏さまの慈悲が感じられますよ。
●施無畏印(せむいいいん)……大丈夫!安心してね。
●与願印(よがんいん)……あなたの願いをかなえましょう。
●説法印(せっぽういん)……説法をしますよ。聞いてね。
●合掌印(がっしょういん)……左手が人間で右手が仏さま。合わせて仏を目指す。
●刀印(とういん)……邪悪なものを断ち切る。
●智拳印(ちけんいん)……最高の悟り。絶対的世界。
●定印(じょういん)……瞑想に入るときの手
●施無畏印(せむいいいん)……大丈夫!安心してね。
●与願印(よがんいん)……あなたの願いをかなえましょう。
●説法印(せっぽういん)……説法をしますよ。聞いてね。
●合掌印(がっしょういん)……左手が人間で右手が仏さま。合わせて仏を目指す。
●刀印(とういん)……邪悪なものを断ち切る。
●智拳印(ちけんいん)……最高の悟り。絶対的世界。
●定印(じょういん)……瞑想に入るときの手
不思議なヘアスタイル
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仏像のヘアスタイルはとても不思議。パンチパーマのようなつぶつぶヘアは定番ですよね。これは螺髪(らほつ)といわれ髪の毛がくるくると巻かれている状態。頭の真ん中には、肉けいという知恵や徳が詰まったふくらみがあります。長い時間救済を考え過ぎて螺髪が伸び、アフロヘアになってしまった「五劫思惟阿弥陀如来坐像(ごこうしゆいあみだにょらいざぞう)」というユーモラスな仏さまがいます。また、結って宝冠や髪飾りをつけた宝髻(ほうけい)という髪型もあります。炎のように毛が逆立っている炎髪(えんぱつ)は怒っている仏さまのスタイル。さまざまな髪型があっておもしろいですよ。
ファッションセンスのこだわり
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仏像のファッションからはつくり手のこだわりが感じられます。長い修行を終えたお釈迦様の姿はボロボロの布をつなぎ合わせた袈裟(けさ)を身にまとい、アクセサリーなどは一切つけません。あらゆる物への執着が断ち切られているということでしょう。シンプルなファッションでもひとつひとつの線が繊細に彫られています。
一方、お釈迦様の王子時代の服装をモデルにしたきらびやかな仏さまもいます。下半身には布を巻き、上半身には帯や布を幾重にもまわしかけるレイヤードスタイルはとてもおしゃれ。美しく崇高な存在に感じられます。他にも甲冑(かっちゅう)を身にまとう武将系の仏像など服装もあらゆるものがあります。唐草や牡丹、鳳凰(ほうおう)や獅子、幾何学などの模様が描かれているものがあり、彫刻であるにもかかわらずリアルに服を着ているように見えます。
一方、お釈迦様の王子時代の服装をモデルにしたきらびやかな仏さまもいます。下半身には布を巻き、上半身には帯や布を幾重にもまわしかけるレイヤードスタイルはとてもおしゃれ。美しく崇高な存在に感じられます。他にも甲冑(かっちゅう)を身にまとう武将系の仏像など服装もあらゆるものがあります。唐草や牡丹、鳳凰(ほうおう)や獅子、幾何学などの模様が描かれているものがあり、彫刻であるにもかかわらずリアルに服を着ているように見えます。
持ち物にも意味がある
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持ち物にはそれぞれ意味があります。薬の入ったツボを持ち病を治してくれる仏さまや、泥の中から咲くハスの花を持ち清らかな心を表現しているものもあります。願いをかなえる宝珠(ほうじゅ)や人々を救うロープである羂索(けんじゃく)、煩悩を断ち切る宝剣など多くの持ち物があります。
どんな仏像があるの?
仏さまの4つのグループ
筆者作成
仏像には4つのグループがあるのを知っていましたか?仏像を会社に例えると、部や課の名前と表現すればわかりやすいでしょうか。知っておくだけで仏像巡りがより楽しくなります。
①如来(にょらい)
悟りをひらいた人。人々をやさしく導いてくれる存在。
②菩薩(ぼさつ)
悟りをひらく前の修行中の身。苦しんでいる人を救済する役割。出家前の王子だったお釈迦様(おしゃかさま)がモデル。
③明王(みょうおう)
教えに従わない人を恐ろしい表情でこらしめる存在。大日如来(だいにちにょらい)の化身。
④天(てん)
もともとは古代インドで信仰されていた数多くの神様。仏教の世界を守る守護神という役割でもあります。
①如来(にょらい)
悟りをひらいた人。人々をやさしく導いてくれる存在。
②菩薩(ぼさつ)
悟りをひらく前の修行中の身。苦しんでいる人を救済する役割。出家前の王子だったお釈迦様(おしゃかさま)がモデル。
③明王(みょうおう)
教えに従わない人を恐ろしい表情でこらしめる存在。大日如来(だいにちにょらい)の化身。
④天(てん)
もともとは古代インドで信仰されていた数多くの神様。仏教の世界を守る守護神という役割でもあります。
①如来グループの仏像
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如来グループの仏像は悟りをひらいているので欲や見栄がない布一枚のシンプルなファッションが特徴です。髪はパンチパーマのような螺髪。眉間にあるホクロのようなものは白毫(びゃくごう)といわれ白い毛が巻かれているものです。水晶などでも表され、光明を放ち人々を幸せにしてくれます。耳は長く、悟りをひらく前にピアスをしていたので大きな穴がある仏さまもいますよ。
悟りをひらいた仏さま
釈迦如来(しゃかにょらい)は修行を終えて悟りをひらいたお釈迦様がモデルとなっています。人々を救うため、正しい行いや教えを説いている姿です。はじまりとなった仏像といわれています。
病などの現実的な願いには
薬師如来(やくしにょらい)は人々の病気や悩みなどの現実的な願いをかなえてくれるといわれる存在です。左手には万病に効くとされる薬の入ったツボを持っています。
極楽浄土へ導いてくれる
阿弥陀如来(あみだにょらい)は「南無阿弥陀仏」と唱えた人を死後、極楽浄土に連れて行ってくれるといわれる仏さま。おなじみの「鎌倉大仏」はこの阿弥陀如来(あみだにょらい)です。首にある三本の筋は三道と言われ、ふくよかであることを示しています。
唯一装飾品をつけた如来
如来の中でも唯一装飾品をつけた姿で表すのが大日如来(だいにちにょらい)です。平安時代、空海が日本に伝えた「密教」の教えの中から生まれた仏さま。宇宙の中心にいて、太陽のような大きな光で世界を照らしてくれる役割をしています。
②菩薩グループの仏像
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菩薩グループの仏像は、修行中の身であり人々の救済をしています。インドの高貴な人々の豪華な服装をもとにしたファッション。頭には宝冠(ほうかん)をかぶり、アクセサリーをつけておしゃれにしています。また菩薩は、人々の多様な願いから作られているので、さまざまな形が生み出され変化していきます。多くの種類がありますが、ここからはみなさんになじみのある菩薩をご紹介します。
徳を生むとされる仏さま
「観音さん」と呼ばれ人気の高い観音菩薩。手に水瓶(すいびょう)やハスの花を持ち、やさしく穏やかな表情で願いを叶えてくれます。観音菩薩は数多くの人々の願いに合わせて姿を変えます。千本の手で人を救う千手観音(せんじゅかんのん)はよく知られています。十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、11の顔を持つことで余すことなく人を救済します。手に持った如意宝珠(にょいほうじゅ)で願いをかなえ、法輪(ほうりん)という輪で願いを叶える如意輪観音(にょいりんかんのん)はしっとりとしたたたずまい。仏像には性別が無いと言われていますが、観音さんはポーズや顔の表情から女性的なイメージがあります。
遠い未来に現れる仏さま
頬に手をつきながら、人々を救う方法を考えているのが弥勒菩薩(みろくぼさつ)。お釈迦様(おしゃかさま)の死後、56億7千年後に如来として現れて人々を救う未来の仏像です。京都にある「広隆寺」の弥勒菩薩は美しくやさしいお顔で人々を魅了する人気の高い仏像です。
人々に寄り添う仏像
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)は「お地蔵さん」と呼ばれ人々に親しまれてきました。錫杖(しゃくじょう)というつえを持ってじっくり歩いて人々を救ってくれます。宝珠を持って願いもかなえてくれますよ。写真のように、コーヒーを持っているなどさまざまな姿のお地蔵さんが増えてきました。安らぎを与えてくれる笑顔に癒やされます。
③明王グループの仏像
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仏の教えに背く悪をこらしめる明王の多くは、髪を逆立てて怖い顔をしています。実は大日如来の化身であり、内なるものはやさしさを持っている仏様。如来の穏やかな顔ではわかろうとしない悪を降伏させます。
実はやさしい不動明王
明王の中で最も有名な不動明王。「お不動さん」と呼ばれ親しまれています。右手に悪いものを成敗する剣を持ち、左手には俗人を救う羂索(けんじゃく)というロープを持ち、後ろに炎を背負っているのが一般的な姿です。とても怖い表情をしていますが、悪をこらしめながら、人々を救おうとするやさしい仏さまですよ。
縁結びのご利益!愛染明王
愛染明王は、真っ赤な姿で頭頂部に獅子の形の冠をのせて、6本の手に弓や矢、ハスの花などを持ち台座に座ります。愛欲や煩悩を悟りの力に変える力を持っています。縁結びや恋愛の仏さまとして親しまれてきました。
④天グルーブの仏像
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仏教界の守護神である天は、もともとはインドのヒンドゥー教の神様が仏教に取り入れられました。おしゃれな服装やエキゾチックでかっこいい顔。ガチョウに乗っていたり、像に乗っていたりとバリエーション豊かで幅のある表現がされています。
四天王の最強!毘沙門天
東西南北を守る仏教界の守護神「四天王」の中で最強と言われる多聞天(たもんてん)が独立すると毘沙門天(びしゃもんてん)と呼ばれます。例えるならば、バンド活動をしているメンバーがソロで活動して人気がでているようなイメージです。宝塔(ほうとう)を高く上げ、足で邪鬼を踏んでいる姿が一般的です。踏みつけられた邪鬼は天と一緒に悪をこらしめる存在。よく見るととてもユーモラスな表情をしています。
帝釈天はインドの英雄神
帝釈天はインドの英雄神です。中でも東寺にある帝釈天は甲冑(かっちゅう)を身にまとい、厳しい顔で象に乗った姿はかっこいい戦いの神です。芸術的にもすぐれていて人気が高い仏像。密教の由来のものは象に乗っていますが立っている仏像もあります。
鑑賞するための心得と会える場所
鑑賞するための心得
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信仰の対象である仏像は、古い時代につくられた歴史的価値の高いものや、美しく彫られた芸術的に素晴らしいものが多く大切に守っていく必要があります。仏像に触ることや近づきすぎるのはNGです。写真撮影は許可がでればOKですがなるべく控えめにしましょう。心を落ち着けて静かに鑑賞すれば、清々しい気持ちになるはずです。信仰の対象であることも忘れないようにしてくださいね。
お寺で会う仏さま
お寺では、拝観料を払ってお堂に入り仏像を鑑賞するというのが一般的です。しかし、お寺によっては突然訪れても鑑賞できないことがあります。事前に電話で拝観できるか確認し、予約をすることをおすすめします。
迫力満点!東寺の仏像群
五重塔で有名な京都にある東寺は、創建から1200年以上の歴史ある世界文化遺産です。もともとは国家鎮護のために建てられましたが、のちに空海が密教の道場とした寺院。いくつかのお堂がありますが、中でも講堂の21体の仏像が配置された立体曼荼羅(りったいまんだら)はおすすめ。空海が構想したもので、大日如来を中心に、如来・菩薩・明王・天が配置されて曼荼羅(まんだら)がつくられています。
たくさんの仏像が安置!東大寺
奈良の東大寺と言えば大仏殿の大仏が有名ですが、他にも素晴らしい仏像が敷地内にたくさん存在します。南大門の両脇でにらみをきかせているのは、8メートルを超える阿形(あぎょう)、吽形(うんぎょう)二体の金剛力士像。躍動感ある大きな姿に引き込まれます。戒壇堂(かいだんどう)は、造形美豊かな塑像四天王立像(そぞうしてんのうりつぞう)が安置されています。時代を超えてなお力強く気高い四体の姿は迫力満点ですよ。
法華堂には、やわらかな美しさの不空羂索観音立像(ふくうけんじゃくかんのんりつぞう)を中心に天平時代につくられた国宝の仏像が配置されています。多くの仏像をまとめて拝観できる東大寺はおすすめです。
法華堂には、やわらかな美しさの不空羂索観音立像(ふくうけんじゃくかんのんりつぞう)を中心に天平時代につくられた国宝の仏像が配置されています。多くの仏像をまとめて拝観できる東大寺はおすすめです。
仏像が近い!博物館や美術館
博物館や美術館は仏像鑑賞の第一歩としておすすめです。普段はお寺に安置されている仏像が展示されることもあります。お堂では遠くに配置されている仏さまを間近で見ることができるかもしれません。
仏像展示を見るなら奈良国立博物館
奈良公園の中にある歴史ある奈良国立博物館は、国内でも有数の仏像展示を見ることができます。国宝や重要文化財も多く収蔵されています。中でも国宝薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)は、台座までを、カヤの一材からつくられており、細部までシャープに繊細な造形美にうっとりします。長い時間をかけて広い館内でのんびりと過ごすのもよいですよ。
特別展がおすすめ東京国立博物館
東京国立博物館で仏像の特別展が開催されているのであればぜひ足を運んでみてください。さまざまなテーマで趣向をこらした充実した内容の展示を見ることができます。ホームページで特別展の開催予定をチェックできるので計画的に訪れることができますよ。
おうちでも楽しめる本
おうちで仏像を楽しむなら本がおすすめ。わかりやすく紹介されている本がたくさんあります。予備知識をつけておけば、実物に仏像を拝観する際はより楽しめるはずです。
込められた思いにスポットをあてる
『仏像に会う53の仏像の写真と物語』西山厚(ウェッジ)
美しい写真とともに仏像に込められた思いや背景にスポットをあてた紹介がされています。蔵門ミュージアム館長、奈良国立博物館名誉館員である著者ならではのわかりやすい解説は心に響くものがあります。仏像巡りの予備知識としても持っていたい一冊です。
仏像に会うー53の仏像の写真と物語
2,420円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
陰影の美を求めた写真表現
『入江泰吉と歩く大和路仏像巡礼』田中昭三 著、入江泰吉 写真(ウェッジ)
なかなか外出ができないという方には写真集がおすすめです。第二次世界大戦後、戦争の賠償としてアメリカが日本の美術品を持ち出すといううわさが筆者の故郷奈良で流れました。そのうわさは根拠のないものだったのですが、きっかけに筆者は奈良の仏像を写真に残すことを決めました。陰影の美を求めた迫力ある仏像写真は今にも仏さまが語りかけてくるような感じがします。
入江泰吉と歩く大和路仏像巡礼
0円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
さまざまな地域で仏像に会える
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仏像は古くから生活の身近に存在し、人々に安らぎや感動を与えてくれています。京都や奈良でしか見られないと思われている方もいるかもしれませんが、あなたが住んでいる地域にも長い間親しまれてきた仏像が存在しているかもしれません。歴史をたどりながら仏像の世界を楽しんでみてくださいね。
筆者作成