泣いても笑っても、最後はほっこり
不器用でも確かな家族愛を描いた映画なら、泣いても笑っても最後はほっこり。きっと明日へのエネルギーとなって、あなたの背中を押してくれますよ。さまざまな形の“家族”にスポットライトを当てた洋画と邦画をお届けします。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
【邦画】人の温かさがじんわり沁みる
湯を沸かすほどの熱い愛(2016年)
ある日余命2ヶ月と宣告を受けた家族の母・双葉は、悲しみに暮れる暇もなくやり残したことをひとつずつ実行していきます。娘の心を強く育てること、疾走した夫を探すこと、実の母に会いにいくこと...双葉の行動は、家族にどのような変化をもたらすのでしょうか?
ALWAYS三丁目の夕日(2005年)
2005年に公開されてから異例のロングラン記録し、日本アカデミー賞をはじめとする各映画賞を総なめにした大ヒット映画です。日本の昭和ブームに火を付けたのはこの作品からだとも言われているんですよ。続けて続編も公開されているので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!
舞台は昭和33年。売れない作家として東京下町で暮らす茶川は、ひょんなことから親に捨てられた少年・淳之介と一緒に暮らすことに。はじめは煙たがっていたものの、一緒に過ごす時間が長くなるうちに縮まっていくふたりの距離。しかしそこに、淳之介の本当の父親と名乗る人が現れ...
昭和ならではの人情溢れる人々に囲まれ育まれていく家族愛は、涙なしでは見られません!
おおかみこどもの雨と雪(2012年)
実在しそうな場所、起こりそうな物語、リアルな登場人物の葛藤など、等身大の美しさを描いたシナリオが多くのファンの心を掴んで離さない細田守監督の作品。中でも本作は、つつましくも壮大な悩みを抱えた家族を主人公にした繊細な作品です。
人間とおおかみ、2つの顔をもつ「おおかみこども」であることを隠して生きる主人公家族の雨と雪。そしてそんなふたりを懸命に育てる母親・花。
辛い経験や逆境を経て一緒に成長していくふたりに訪れたのは、“人間として生きるか、狼として生きるか”という人生の選択でした。
【洋画】コミカルな要素も一緒に楽しめる
かぞくはじめました(2010年)
トランスフォーマーシリーズのジョシュ・デュアメルの愉快な演技が楽しいロマンスコメディです。とにかくたくさん笑える要素が散りばめられた本作は、ちょっと元気を出したい時にぴったり!
初デートからお互いを“嫌いなタイプ”として認識していたホーリーとエリック。しかしそんなふたりは、ひょんなことから亡き共通の親友の子供を一緒に育てることに。
これまでひとりの時間を満喫していたふたりは突然の子育てにてんやわんや...果たして、まだ1歳のソフィーをしっかり育てられるのでしょうか?
リトル・ミス・サンシャイン(2006年)
アカデミー賞4部門ノミネートをはじめ、東京国際映画祭でも3冠を達成したロードムービーです。世界中に存在する家族の中でも“落ちこぼれファミリー”に焦点を当てた本作。時に訪れる困難やハプニングを乗り越えながら、ユーモラスに支え合う5人の姿を描きます。
ぽっちゃり少女のオリーブ、偏った人生観を持つ父、自殺未遂経験者のおじ、ここぞとばかりに寡黙な兄、老人ホームを追い出されたオジイ、そしてそんな家族をまとめようと奮闘する母。とにかく個性豊かな家族が向かうのは、自宅から800マイルも先のカリフォルニア。
古いマイクロバスで過ごす道中、どのようなハプニングや物語が生まれるのか...ぜひ作品でチェックしてみてください!
マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー(2018年)
ミュージカル映画史上No.2となる全世界興収を突破した『マンマ・ミーア!』。こちらはその続編として制作されたとてもポップでエネルギッシュな作品です。観ているだけで踊り出したくなる名曲の数々と心躍るダンスやハートフルな物語は、観る人全てを虜にすること間違いなし!
新たな続編で描かれるのは、今は亡き母・ドナと3人の夫が過ごしてきた過去、そしてソフィが母になるまでの期間。前作では明かされなかった真実がとても温かく紐解かれていきます。
ぜひこれを機に、1作目もチェックしてみてくださいね。
ギフテッド(2017年)
『500日のサマー』で話題になったマーク・ウェブ監督が手掛けた心温まる名作です。“普通の暮らし”と“才能の開花”という対極かつ究極な選択肢の中で、「家族にとっての幸せとはなんなのか?」という素朴な疑問を投げかける純度の高いストーリーが世界中を虜にしました。
育ての親である伯父・フランクと暮らすメアリーは、生まれながらに天才的な数学能力を持った少女です。普通の暮らしを望むふたりですが、メアリーの才能を伸ばすための教育を押し付ける周囲の人々。次第にそれは、親権問題にまで発展してしまいます。
涙なしではみられない感動のラストに注目です。
「生きる力が欲しい!」と感じたときに何度でも見たくなるハートフルな作品です。本作が長編デビュー作となる中野量太監督の熱い想いが2時間にギュッと凝縮されています。宮沢りえさんのエネルギー溢れる演技も必見です。