歌と踊りに散りばめられた本当の魅力
ミュージカル映画はあなたと音楽の距離を縮めてくれる
言葉にできない気持ちは歌に乗せて
あなただけの観賞スペースを
映画を観賞する際は、自分だけのとっておきのスペースを準備してみてください。好きなドリンクやスナックも用意して、誰にも邪魔されずに作品の世界観に浸るのがおすすめです。
挑戦する勇気をくれる!王道ミュージカル映画5選
Haie Spray(ヘアスプレー)
物語の舞台は1960年代のアメリカ。天真爛漫な少女トレイシーは、あるダンス番組の大ファンです。しかし番組出演を夢見てオーディションに応募するも、意地悪なプロデューサーにより結果は落選...さらに同じ場面で、黒人という理由から出演を拒否された少女との出会いをきっかけに、差別に対する抗議運動を始めようと試みるのです。
『ヘアスプレー』では、そんな黒人差別の問題をとてもエネルギッシュに描いているのが最大の魅力。まさに世界中の人が、今こそみるべき作品なのかもしれません。
BURLESQUE(バーレスク)
田舎で育った少女アリが、ロサンゼルスで歌と踊りの才能を開花させていくサクセスストーリー。母親のいないアリを支えるのは、店のママ的存在テス。テスの手ほどきで日々成長していくアリの姿はいつでも決意に満ちており、観る人全てを魅了するのでした。
そんなアリを演じているのは、世界的ディーバのクリスティーナ・アギレラ。瞬きするのも惜しいくらいの美しいパフォーマンスに、誰しもが心を奪われてしまいます。
Mary Poppins(メリーポピンズ)
ある日厳格な教育者のバンクス氏とその子ども達の元にやってきたのは、魔法使いメリー。子どもたちはすぐに愉快で優しいメリーに懐き、心を開いていきます。そしてメリーが家にきてからというもの、魔法のように子どもたちの悪戯はなくなり、バンクス氏の独り善がりな教育も緩やかに絆されいくのです。
レトロな映像と相まった豊な想像力や発想力...ワクワクが止まらない展開に終始目が離せません。
Mamma Mia!(マンマ・ミーア)
ソフィの夢は、まだ会ったこともない父親とバージンロードを歩くこと。ソフィはそんな夢をかなえるべく、父親候補を勝手に結婚式に招待します。それを知らされていない母親ドナは、3人の元恋人の登場に驚きを隠せません...さて、ソフィは父親を見つけることができるのでしょうか?
南国を舞台にした本作にぴったりな、ABBAの名曲の数々。知名度の高いポップミュージックは、明るく華やかに心を照らしてくれます。
Chicago(シカゴ)
踊り子になることを夢見るロキシーは、ひょんなことから浮気相手を射殺し刑務所に入れられてしまいます。しかしそこで出会ったのは、彼女がずっと憧れていた踊り子のヴェルマ。刑務所で出会ったふたりは、弁護人ビリーとともに無罪を勝ち取るため、時にお互いを利用する関係性へと変化してゆくのです。
スポットライトを浴びられるならどんな手段も選ばない、そんな女性の『執着心』に注目したい作品です。
繊細な気持ちを思い出す...切ないミュージカル映画4選
Les Misérables(レ・ミゼラブル)
あることをきっかけに、まっとうな人生を送ることを決意した大男ジャンバルジャン。彼はとても心優しく、コゼットという少女を保護して人助けに従事する日々を送っていました。しかし過去に犯罪歴があった彼は、実は逃亡中の身。隠れながらも人間らしく生きていこうとする姿に、当時のフランスを思わせる厳しい環境と格差を感じざるをえません。
そんな本作最大の魅力は、現場で生収録された歌の数々。役者の息遣い、汗、涙を通してその魂をぜひ受け取ってください。
RENT(レント)
舞台は、忙しなくも全てを受け入れていくNYの街並み。『レント』は、そこで必死に自分の生きた証を見つけようともがく、8人の若者の物語です。ドラッグ中毒やLGBTs差別などの問題に直面しながらも、自分の好きなことを突き詰めて生きていく...まさに人生のあるべき姿に迫った作品と言えるでしょう。
スケールの大きい大胆な演出の数々も、見応え抜群です。見終えたあとは、本当に大切な何かに気付けるはず。
LALALAND(ララランド)
エマ・ストーン演じるミアは、女優の卵。そんな彼女が下積み時代に出会ったのは、自分のジャズバーをオープンさせようともがくセブ。必然だったふたりの出会いはとてもロマンチックなものでした。しかし次第に変化していくお互いの環境、それに比例して失われゆく気持ちや関係性...コントラストで描かれる揺れ動きには、常に少しの悲哀が宿っているように思います。
そんな夢を追うふたりの歌は、切なくも心震えるナンバーばかり。恋や夢の中で翻弄される日々に疲れたら、ぜひ出会いたい作品です。
dancer in the dark(ダンサー・イン・ザ・ダーク)
病気で視力を失いつつあるセルマは、同様の病気を患った息子のジーンの手術費を貯めようと日々働いています。しかし、ある日セルマは親しい警官に裏切られ、お金を盗まれてしまうのです。さらにはお金を取り返そうとしたセルマは発砲、彼を殺してしまいます。裁判にかけられた彼女と盲目になりかけているジーンの運命...ぜひ映画で見届けてください。
救いようのない負の側面から、私たちの心に“現実”を語りかける本作。ビョークの鬼気迫る演技や楽曲にも注目です。
レトロな世界観に浸りたいなら...60年代ミュージカル映画3選
Sound of music(サウンド・オブ・ミュージック)
物語は、修道女見習いのマリアが7人の子どもの家庭教師として働き始めるところから。それまでトラップ大佐から厳しい教育を受けてきた子どもたちは、マリアから歌と踊り、心地の良い洋服などを教わります。すると見る見るうちに明るくなっていく家庭内...次第にトラップも家族の暖かみを感じるようになるのです。
挿入歌には『私のお気に入り』や『ドレミの歌』など、誰もが知っている名曲が目白押し。歌を楽しむマリアと子どもたちの姿がとても生き生きと美しく描かれています。
West Side Story(ウェストサイド物語)
移民が集まる街アメリカのウェストサイドが舞台の本作。当時敵対しあっていたプエルトリコ系とポーランド系の命をかけた縄張り争いが、物語のベースになっています。しかし注目は、敵同士の男女が恋に落ちてしまうとうこと。果たして若いふたりの恋は、社会問題の犠牲となってしまうのか?それとも成就するのか?ぜひ映画で確認してみてください。
軽快なリズムとダンスはもちろん、洗練されたカメラワークや熱量ある演技にも注目です。
Funny girl(ファニーガール)
女優としての下積み生活を送っていたファニーは、ふわりと舞い込んだチャンスをものにして観客の心を掴み、次第にスターへの階段を登り始めます。スターになってからも私たちと同じように悩み成長していくファニーは、いつでも自分の直感を信じて進んでいました。
「決して後悔のない人生を」と、歌い上げるバーブラの美しさはまさに国宝級。彼女の歌を中心に展開される本作は、見応え抜群です。当時ならではの表情豊な演技、ゴージャスな演出にも終始目が離せません。
ミュージカル映画の中では、言葉にできない感情たちが当たり前のように音楽や歌に乗せられて表現されています。息をする、言葉を発するのと同じように、音が少し身近な存在としてそこに漂っているんです。