太陽の塔の内部が48年ぶりに一般公開されて話題の「岡本太郎」。芸術に興味がなくても、名前は知っているという方も多いのでは?国内には彼の作品が数多く点在し、そのどれもが強烈な個性とインパクトを放つものばかり。今回はそんな日本が誇る稀代の芸術家・岡本太郎のパブリックアートをご紹介します。2018年04月23日作成
岡本太郎といえば太陽の塔が有名ですが、それ以外にも数多くのオブジェやモニュメントを残しています。年月を経ても変わらない圧倒的な個性を放つ作品たち。身近なパブリックアートを訪れて、彼の魅力に触れてみませんか?
漫画家の父と歌人・小説家の母を持ち、芸術一家で育った岡本太郎。第二次世界大戦後から精力的にアート制作に取り組むかたわら、テレビや雑誌にも積極的に出演し、「芸術は爆発だ」の名言は1970年代の流行語にもなりました。
アバンギャルドな造形、過激な色彩など、岡本太郎の作品はどれも圧倒的な個性を放ちます。また情熱的な言動は多くの人を惹きつけ、没後20年を経ても今なおわたしたちを魅了し続けています。
岡本太郎の名前を世に知らしめたのが、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル「太陽の塔」です。過去・現在・未来を象徴する3つの顔を持つ、高さ70メートルの巨大なモニュメント。
博覧会当時は内部を展示空間として公開していましたが、閉会後に撤去し、その後50年近く非公開でした。しかし2018年3月、万博後、行方不明になっている4つ目の顔「地底の太陽」や「生命の樹の生物群」の復元が完了し一般公開されることに。岡本太郎自身が音響や動線までプロデュースしたこだわりのミュージアムに、注目と期待が集まっています。※写真は、地下展示《いのり》の万博当時の再現模型です
「若い太陽の塔」は大阪万博より1年早い1969年に制作されたもので、太陽の塔の前身とも言える作品です。黄金の太陽の周りには11本の炎があり、燃え立つ太陽を表現しています。途中にある展望台からは濃尾平野が一望でき、見晴らしも抜群ですよ!
縁があり、この地で陶芸に挑戦していた岡本太郎。旧宮崎村の村制100年記念に設置する彫刻の一つとして「月の顔」を制作しました。男性と女性の2つの顔を持つこの月には、「ふたつが一体になって完全体になる」という理念が込められているんだとか。角度によっては三日月形に見えるので、ぜひグルリと周って見てみてください。
角のようなオブジェが様々に突き出す全長8メートルの時計台。飛び出た角は、生き生きとした人間の意欲や情熱を表していると言われています。夜になると色鮮やかな光でライトアップされ、銀座の街を行き交う人々を見守っています。時計の針が眉毛やヒゲのように見え、どことなく愛嬌を感じる作品です。
個性的な姿をした乙女像。奇才がいかんなく発揮されたオブジェです。岡本太郎は野沢温泉村との関りが深く、名誉村民第一号にも選ばれているんですよ。
運動公園の正面入口にそびえる、モニュメント型のゲート。全身を使って様々なポーズをとる人間の姿が遠くからでも目を惹く、生命力を感じる作品です。
高さ約16メートルの大型モニュメント。未来の丘の上に設置され、広い空に向かって存在感を放っています。ランナーの躍動感がモチーフになっており、勇ましくエネルギッシュな姿は迫力満点です。
1994年に制作された岡本太郎の晩年の作品。金色が男性、銀色が女性をあらわす一対のモニュメントです。以前は噴水モニュメントでしたが、現在は水は出ません。神々しい輝きで存在を主張しています。
「宇宙をつかみ、客を呼ぶ」という願いが込められた手で、商店街の活性化のために作られました。
道路を挟んで赤い手と青い手の2つのオブジェが設置されています。
「平和は強烈な意志をもって“呼ぶ”ものである」という信念を具現化したモニュメント。船橋市の「平和都市宣言」を記念して作られました。無邪気ににっこり微笑む姿が、いかにも幸せを引き寄せてくれそうです。
岡本太郎の作品としては異色の梵鐘。曼荼羅(まんだら)をイメージして仏、動物、魚、妖怪などが描かれ、上部からは人間の腕(角)が突き出ています。鐘をつくとこの角が共鳴して独特の余韻が鳴り響くんだとか。
岡本太郎は制作する際、必ず現地に赴いて「なぜここでなければならないのか」の理由を作品に求めたそうです。パブリックアートを訪れる時は、どんな想いでこの造形になったのか考えてみるのも楽しいですよ。
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岡本太郎といえば太陽の塔が有名ですが、それ以外にも数多くのオブジェやモニュメントを残しています。年月を経ても変わらない圧倒的な個性を放つ作品たち。身近なパブリックアートを訪れて、彼の魅力に触れてみませんか?