バレエの世界を覗いてみませんか?
最近だとジャクソン国際コンクールで金賞をとった加瀬しおりさんが、先日英国イングリッシュナショナルバレエ団のプリンシパル(※)に昇格したと言うニュースが話題になりましたよね。
今回はバレエの本場、ヨーロッパのバレエ団についてご紹介します。是非チェックしていただきたいバレエ映画情報も注目です。
(※)バレエ団で主役を踊るトップダンサーのこと。
一度は見てみたい!ヨーロッパのバレエ団
The Royal Ballet~ロイヤル・バレエ団
“ロイヤル・バレエ団(The Royal Ballet)”は、イギリスの王立バレエ団。フランスのパリ・オペラ座、ロシアのマリインスキー・バレエの世界2大バレエ団に加えて、世界三大バレエ団の一つに数えられることもある名門です。パントマイムの多い振り付けと、演技性の高い作品が特徴的で、「リーズの結婚」や「マノン」などは特にファンが多い作品として有名です。
2013年に日本でも公演された「不思議の国のアリス」では、振り付けはもちろん、ポップな衣装と舞台美術、ユニークな演出が話題になりました。
※こちらはブルーレイ版になります。
Mariinsky Theatre~マリインスキー・バレエ
“マリインスキー・バレエ(Mariinsky Theatre)”は、本場ロシアのバレエ団。その起源は1730年代の宮廷バレエに遡ることができ、伝統を誇る格式高いバレエ団の一つです。
“チャイコフスキーの三大バレエ”の「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」といった現在まで行き続ける名作もここから生まれたことを考えると、その影響力の大きさもわかります。
優雅で上品、美しい手足のラインが揃ったコール・ド・バレエ(群舞)は、言葉を失うほど幻想的。
20年以上プリンシパルを努め続ける、ウリヤーナ・ロパートキナのドキュメンタリー映画『ロパートキナ 孤高の白鳥』では世界一と称された「瀕死の白鳥」が必見!バレエの神が愛した、奇跡の踊りをご覧ください。
Opéra national de Paris~パリ・オペラ座・バレエ団
豪華絢爛なガルニエ宮を拠点とする“パリ・オペラ座・バレエ団(Opéra national de Paris)”は、日本でもファンが多いバレエ団の一つ。
そんなエトワールたちの舞台裏がのぞける最新のドキュメンタリー映画がこちら『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』。是非チェックしてみてください。
Béjart Ballet Lausanne~モーリス・ベジャール・バレエ団
代表作とされるのは「春の祭典」「第九交響曲」「M」「ザ・カブキ」など革新的な振り付けによる新たな名作たちです。
映画「ベジャール・バレエ・リュミエール」は舞台「リュミエール」の裏側を追ったドキュメンタリー映画。ベジャール氏の美への挑戦をご堪能ください。
ベジャールといえば、円卓の上でソリストが”リズム”を踊り、それを取り囲んで群舞が踊る「ボレロ」を楽しみにしている方も多いのでは?踊りと音楽とが絶妙にマッチして徐々に会場の熱が上がっていきます。100年に一度のバレエダンサー、シルヴィ・ギエム(写真参照)の躍る姿や、映画「愛と哀しみのボレロ」で見たことがあるという人も少なくないでしょう。
Norwegian National Opera & Ballet~ノルウェー国立バレエ団
“ノルウェー国立バレエ団”(Norwegian National Opera and Ballet)は、永久契約制度(41歳の定年まで)など、世界一ダンサーが優遇されているバレエ団として、ダンサー間でも評判の高いバレエ団です。
プリンシパルの日本人バレリーナ・西野麻衣子さんは、ノルウェーで一番有名な日本人と言っても過言ではありません。15歳の時に海外に渡り、妊娠・出産を経て育児をする傍ら「白鳥の湖」の主演を果たした人物。そんな彼女のドキュメンタリー映画『Maiko ふたたびの白鳥』は、私も頑張ろう!と勇気をもらえる1本です。
きらびやかな衣装に、すらりと伸びた手足。優雅なダンスで観る人を魅了する「バレエ」の世界。
日本人バレリーナが国際バレエコンクールで入賞したニュースや、世界のバレエ団で活躍しているというニュースを見て興味を持ち始めたという人もいるのでは?