そんな革靴のお手入れをもっと身近に、「歯磨き」みたいに普通なことにしたい。そんな思いで、誰もが楽しく靴磨きを学ぶことのできる「aozora靴磨き教室」を開いている方がいます。
「aozora 靴磨き教室」ってなに?
誰しもが靴を履きます。道具になり、武器になり、楽器になり、鎧になり、宝石になり、それは自分を映す鏡になる靴達。靴を磨く、育てることをより身近で自然で、楽しく、一つの当たり前の文化にしよう。そんな気持ちで2012年代々木公園の一郭のテーブルの上で始めました。
「aozora靴磨き教室」はその名のとおり、青空の下で靴を磨く教室です。持ち物はピカピカにしたい革靴だけ。誰でも気軽に参加できる教室なのです。
この教室を主催するのは靴磨きの専門店として有名な「BriftH(ブリフトアッシュ)」を立ち上げたメンバーの一人、明石優さん。
靴磨きの基本は汚れを落として、磨いていくこと。正しい手順を知っていればそれほど難しい作業はありません。
ですが、革靴自体はデリケート。その汚れにはこのブラシを、こんな時にはあのクリームを…と、靴の状態によって道具や磨き方などを変えていく必要があります。「aozora靴磨き教室」では、明石さんのプロフェッショナルな指導を受けながら靴を磨くことができるので、安心して靴のお手入れをすることができるのです。
ピカピカに磨かれた靴は、それだけで気分もアップ! 早速この靴でどこかにおでかけしたくなりますよね。
時には美味しいコーヒーやお菓子をいただけることも。心地よい日差しや風を感じながら、お気に入りの靴を磨き上げ、コーヒーでほっとひと息。なんて贅沢な時間なんでしょう!
明石優さんの多彩な活動
「aozora靴磨き教室」を主催する明石さんは、「靴育て研究家」でもあり「絵描き」でもあります。
明石さんの靴磨きセットの中はまるで絵の具箱のようにカラフル! 靴磨きとアートって実は近い関係なのかもしれませんね。そんな明石さんの多岐にわたる靴磨き&アートな活躍をご紹介します。
シューケア
靴を磨くこと、靴を育てることは一度では意味がありません。 20年履ける靴に育てるお手伝いをさせていただいております。
靴のメンテナンスは、一度きりでは済みません。定期的なお手入れをしないと靴の寿命は案外早くきてしまうもの。明石さんは、「20年履ける靴を育てる」べく、個人専属で定期的なシューケアを行っています。
ただし、一度でも直接目の前で磨いてもらったことのある人限定。遠方でも郵送で靴を磨いてくれるそうです。
ペイント
お気に入りの靴はもちろん革製品にこだわらず様々な雑貨にペイントするオーダーメイドも。単なる既製品をそのまま使うよりも、ぐっと愛おしさが増しますよね。「物を育てながら使い続ける」という精神がここにも感じることができます。
ワークショップ
自分で磨くことを知ることでモノを大切にすることを考えていきたいと思っています。
明石さんから直接靴磨きを学ぶことのできる機会は「aozora靴磨き教室」だけではありません。
世田谷ものづくり学校の自由大学や熊谷「NEW LAND(ニューランド)」、つくばのセレクトショップ「jam(ジャム)」など、様々な場所でワークショップが開かれています。
似顔絵マシーン
そして明石さんの活動はもっと多彩! この「似顔絵マシーン」はお客さんも参加できるとってもユニークなアート。
色や名前などをチョイスして、似顔絵が完成! まるで自動販売機のようにイラストが出てくるという仕掛けです。
この狭い箱の中でじっくりコミュニケーションをとることで、その人を知り、人生に寄り添う。明石さんの靴磨きの精神に通じるものがある、素敵なアートです。
似顔絵マシーンは様々なイベントに出展されています。ドキドキ・ワクワクする似顔絵マシーン、体験してみたいですね♪
おわりに
明石さんの活動ひとつひとつから、ものを大切に使うことの素晴らしさに気づかされるはず。靴磨き教室や似顔絵マシーンなどの活動予定はホームページやfacebookでお知らせされているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
秋冬に履きたくなる革靴。でも革製品のお手入れって自己流で大丈夫なのかな?と不安になることもありますよね。ついついおざなりにしてしまって、気づいたら傷んでいたなんてことも。