裁縫ができると、好きなものの命が延びる
最近、雑貨屋さんでもかわいらしい小さなソーイングボックスを見かけるようになりました。かわいいハサミや糸巻きにボタン。本格的な裁縫セットより小さいのに、携帯用よりは揃っていて便利そう。
服やバッグのほつれを直したり、取れたボタンを付け替えたり、壊れてしまったものを蘇らせてくれます。
服やバッグのほつれを直したり、取れたボタンを付け替えたり、壊れてしまったものを蘇らせてくれます。
お裁縫の基本の道具
お裁縫の道具はたくさんありますが、最低限、針とハサミと糸があれば簡単なお裁縫はできます。直すだけでなく、新しく何かを作るにはこれに加えて、印つけのチャコ、サイズを測る定規が必要です。
針
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縫い物に必要なのは針。糸の種類によって合わせる太さが違います。普通のソーイングセットに入っているものは通常の手縫い糸が使いやすい太さ。長い針と細い針があります。
他に布を止めておくためのまち針があります。
他に布を止めておくためのまち針があります。
仮止めクリップ or まち針
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まち針か仮止めクリップも必要なアイテムです。
裾上げや直線縫いをする時に、布を縫うためにとめておくのがまち針ですが、最近では布クリップを使う人も増えてきました。まち針より重さがあるのが難点ですが、針ではないので、小さな子どもがいるご家庭では、手軽さと安全さがうれしい道具です。
糸
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手縫いは手縫い用の糸を使用
糸の選び方は「手縫い用」「布に合わせた太さと材質」「色」を基本に選びます。手縫い糸の中から布の厚さや織りに合わせて糸を選び、その選んだ糸を基準に、使う針の太さと長さを選びます。デニムなどの縫い目を見ると太い糸を使われているのがわかります。
糸切りバサミ
裁ちバサミ
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布をカットする裁ちバサミ。修繕には出番は少ないですが、何か作る時には必須。
よい道具を使ってみよう
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こちらは、江戸初期から続く針の専門店「三條本家みすや針」。
代々受け継がれる職人さんの技で作られる縫い針は、プロの方々も御用達。とにかく「芯がしっかりとしていて刺しやすい」「これを使ったら裁縫が上手くなった気がする」と、一度使ったら手放せない人が多い逸品です。
こちらは携帯用のお裁縫箱ですが、針やハサミの切れ味は本格派。お店で購入時にハサミの切れ味を確認するのですが、その切れ味に驚きます。
小さな箱にハサミと糸、針セットが納まっている様子も可愛らしいですね。
(※こちらの商品は京都の実店舗のみの販売です)
道具の収納
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お気に入りの箱やお菓子の空き箱などに詰めても◎
裁縫の基本テクニック
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裁縫の基本テクニックは布を縫うこと、小物をつけることです。布が縫えればほつれや穴あきが修繕できますし、小物をつけられるとボタンやスナップが取れても直すことができます。
玉結び
並縫い
本返し縫い
裾上げに使えるまつり縫い
ボタン付け
玉止め
裁縫が苦手な人が知っておきたい便利なコツ
裁縫が苦手になる理由はいろいろあるようです。面倒だったり、まっすぐできなくてイライラしたり、縫い目がずれてきてしまったり、嫌な気持ちがたまってしまうと、苦手意識が芽生えてしまいます。
小さいものは爪アイロンが便利
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きれいに手縫いを仕上げるにはアイロンを使って折り目をきちんと作っておくのが大切。けれど裁縫慣れしていないとアイロンを出すのもおっくうに感じることも。爪アイロンや手ぐしという、爪で折り目をつける方法を試してください。簡単に折り目クセをつけることができるので、道具も不要でお手軽です。
糸は長く使い過ぎない
手縫いの糸は50センチ程度。できれば糸替えしたくなくて、つい長くしたくなる人も多いですが、長いと糸のよれでもつれたり、途中にコブができたり、かえってイライラが増えてしまうこともあります。
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手縫いの糸は縫いやすい長さがあります。
簡単に作れるものからはじめよう
ハンドメイドで何か作り始めるなら、最初はマチがなく、直線でつくれる小物、例えばティッシュケースなどから始めましょう。難しい物にいきなり挑戦するより、簡単なものを作って完成の満足感を味わうことで、お裁縫に苦手意識をもっていた方でも手芸が好きになっていきます。
ティッシュケース
あずま袋(バッグ)
ふた付きの小さなポーチ
文庫本カバー
ゆっくりていねいに縫う時間は、使う人を想う時間
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お裁縫で何かを直したり、ボタンをつけたりする時間は時にめんどうですが、作業の間はそれを使う人のことを考える時間です。自分のためにお気に入りに手を入れたり、家族や恋人、友人のために何かを作ったりする時間は、とてもやさしい時間です。
ゆったりとした時間、さまざまなことを感じながらトライしてみてくださいね。
ゆったりとした時間、さまざまなことを感じながらトライしてみてくださいね。
大切な思い出の品と過ごす時間をちょっぴり長くしてくれるお裁縫。できているつもりでちょっと忘れていたりしませんか。