肌に直接触れるマスクは、話したり笑ったりと表情筋が動くたびに摩擦が生じ肌が擦れてしまいます。それが刺激となり、肌が敏感になってしまうこともしばしば。またマスクの摩擦でメラニンが過剰に増え、シミの原因になったり肌のバリア機能が低下したり、ハリがなくなりシワの原因になってしまうことも。

身体は、私たちの心の変化を敏感に読み取ります。いつもと違う不安定な状況が長く続いていることや、いつまで続くか分からない不安から、肌の調子が不安定になることも。マスクによる外的な肌ストレスも加わって、肌荒れの原因に繋がってしまうことも。

マスクを外すときやずらすとき、ついつい下(顎側)にずらしてしまっていませんか？頬などが摩擦で傷ついてしまうため、マスクは片側の耳のゴム部分を持って外すようにしましょう。こうすると、マスクの布で肌を擦ることが少なくなります。

マスクの内側の汗は、そのまま放置すると雑菌が増え肌荒れの原因になるため、その都度拭くのがベター。マスクを外してこまめに拭くのは難しいかもしれませんが、汗をかいたらタオルやハンカチなどでやさしく拭きとるように心がけましょう。

肌の乾燥は、マスクを付けているときと外したときの湿度差によって招くことが多いと言われています。帰宅後にマスクを外したら、きちんと保湿ケアをしてお肌をいたわってあげることが大切です。

肌荒れしているときは、肌負担の少ない素材で出来ているマスク、特にシルクがおすすめです。シルクは蚕の繭から出来ており、成分が人間のタンパク質にとても似ているため、肌への刺激が少ない素材。通気性も良く湿気がこもりにくいですし、肌触りもバツグンにいいので、マスクをつけていることへのストレスも少なくすみそうです。

手作りしている人もよく見かけるコットン生地のマスクも、肌あたりが優しく、つけていて不快感が少ないマスクです。木綿の種子から取れる綿でできているコットンを、平織したものがガーゼと呼ばれます。
どちらも織り方の違いはあれど、天然素材なので肌にも優しく、吸水性や通気性も優れているため、化学繊維で荒れやすい人はぜひ試してみてください。

使い捨てマスクは、不織布で出来ているものが多く、普通の布地よりも固く感じ、摩擦による肌負担がガーゼマスクよりも大きいと言われています。気になる場合は、マスクと肌の間にガーゼを挟むと、少し負担が減るので試してみてくださいね。
毎日マスクを洗う時間の余裕がない、そんなにマスク荒れは気にならない時期には不織布マスクも上手に活用しましょう。