あるあるヘアトラブルQ&A
今回、キナリノ読者世代の方が持つ髪の毛のお悩みを美容師目線でチョイスしてみました。
女性が持つ髪の毛のお悩みあるあるをQ&Aでご紹介しましょう。
カテゴリー別であなたの悩みを解決します!
髪の毛先の悩みあれこれ
Q:枝毛ができる原因ってなに?
その原因としては、
・繰り返しのカラーやパーマ
・ヘアケアの仕方
・紫外線によるダメージ
・栄養不足、生活の乱れ
によってキューティクルやコルテックスにダメージを与えてしまいます。その結果、枝毛を生むのです。
Q:枝毛のなおし方ってあるの?
髪の毛はもともと死んだ細胞でできています。枝毛は自己再生、自己修復力はありませんので、切るほかありません。
枝毛ができてしまった場合には、ひどくなる前に美容室で毛先のカットをしてもらうようにしましょう。
また、今後枝毛になりにくい髪の毛にするために、ヘアケアを始めることをおすすめします。
・トリートメントで栄養補給
・アウトバストリートメントをつけた後、ドライヤーでしっかり乾かす
・食生活や生活習慣を改める
枝毛になりにくい髪の毛を作ることで事前に予防していくことが重要なのです。
Q:髪の毛がパサついて、ホウキのような毛先になってしまいます。対処法はありますか?
すぐにでも栄養を外から補ってあげましょう。
髪の毛の内部のタンパク質、水分、脂質が髪の毛のダメージによって流出してしまった場合に毛先がパサついてホウキのような毛先になってしまいます。
このような悩みを持つ方は、それが嫌で毎日ヘアアイロンでを使用して収めようとしますが、それはさらにその原因を作ってしまっているのでやめましょう。
髪の毛は死んだ細胞ですので、自己修復する力はありませんので、失ってしまった栄養は外から補ってあげるしかないのです。
美容室でのサロントリートメントは効果的で、ホームケア用トリートメントよりも粒子が小さく髪の奥深くまで栄養が入ってくれるので仕上がりももちも断然良いのです。さらに、ホームケアをしてあげることにより、相乗効果が得られます。
このような毛先の状態の場合には、サロントリートメントを最低週1回、3ヶ月ほど継続することでより効果を発揮します。
お金と時間はかかりますが、失ってしまったものを得るには致し方ありません。
もしくは、思い切ってダメージ部分を切ってしまうしかありません。一度切って、ヘアケアをしながら伸ばすことで、このような悩みがなくなりますよ。
Q:頭頂部のアホ毛が気になります。どうしてアホ毛ができるの?
髪表面に短くて細い毛がぱやぱやと出てしまっている毛は、その毛の毛周期(髪の毛の寿命)が他よりも短くなっているか、ダメージで髪の毛が切れてしまっています。
前者の場合には、特徴として毛先が細くなっています。そのまま伸びれば問題がないのですが、通常髪の毛の寿命が3~6年なのが、寿命が1年以内の毛が増えてしまっている場合があります。その場合には頭皮ケアが必要です。根本から改善することで、髪の毛一本一本の寿命を伸ばしましょう。
後者の場合には、毛先がブツッと切れたような状態になっています。ヘアカラーやパーマを繰り返しおこなったり、日頃のヘアケアが雑になっていませんか? ダメージケアをしっかりしてあげることで、切れ毛の原因を解消しましょう。
白髪が気になるお年頃
Q:白髪が出やすい人、出にくい人の差って何?
遺伝や生活習慣、老化現象によるものと考えられています。
ただ、家系に白髪の人が多くても、生活習慣が乱れていても、年齢を重ねても白髪が全くない人も中にはいますので、一概には言えないのが現状でしょう。
Q:最近の白髪染めはどんなものがあるの?
それぞれのメリット・デメリットを簡単にご説明しましょう。
●白髪染めヘアカラー
通常のヘアカラー剤に比べて、ブラウンの色素が濃く入っているため白髪を染めながら、髪の色を変えることが可能です。
【メリット】
退色は徐々にしますが、半永久的に持続する
【デメリット】
髪や頭皮への刺激が強く、ダメージしやすい
●ヘアマニキュア
髪の毛の表面をコーティングすることで髪の毛を染める。
【メリット】
髪の毛を傷めずに白髪に色がつくので、髪の毛に優しい
【デメリット】
コーティングなので、白髪は染まるが、黒髪に変化はほとんどない
頭皮に付くととれにくいため、根元にヘアマニキュアをつけることができないので、1~2mm染まらない
●ヘナ
天然植物より抽出した色素で白髪を染めるものですが、色味によっては少量の化学成分が含まれているヘナもある。
【メリット】
天然成分なので、髪の毛や頭皮にやさしく、肌の弱い人でも使える
【デメリット】
粉をお湯で溶いて染めるので、操作性が悪く塗るのに時間がかかる
独特な匂いがする
●カラートリートメント
ホームカラーとして人気が高まってきたカラートリートメントは、トリートメントするたびに白髪が染まる。
【メリット】
トリートメント効果もありながら白髪が染まるので、髪の毛や頭皮に優しく、毎日使える
【デメリット】
白髪が完全に染まるわけではなく、色がうっすら付くものなので、白髪の量によっては向かない
Q:白髪を抜くと増えるって本当?
髪の毛は1つの毛根から2~3本生えています。白髪を一本抜くことにより、同じ毛穴から生えている他の毛も影響を受け、白髪になってしまう可能性はあります。
また、無理やり抜くことにより毛が細くなったり、生えなくなるということもあるのでやめましょう。
根元から切ってあげることをおすすめします。
Q:顔まわりの白髪の伸びる速さは他より早い気がします。場所によって伸びる速さは違うのですか?
顔まわりの白髪はどうしても気になる部分でありますし、鏡を通して自分でもチェックできる部分なので、他の部分よりも伸びる速度が早い気がするという方は多いのでしょう。
しかし、全体的に伸びる速さはほぼ変わらず、個人差はありますが、1ヶ月で1~1,5cmほど伸びています。
髪の毛の乾燥で気分が下がる……
Q:髪の毛の乾燥の原因ってなんですか?
髪の毛の乾燥と一言で言っても、その原因は様々です。外的要因、内的要因の二つに分けてご説明しましょう。
外的要因
・ヘアカラーやパーマによるもの
・紫外線によるもの
・コテやヘアアイロンの使用によるもの
・空気の乾燥によるもの
内的要因
・髪質によるもの
・生活習慣やホルモンバランスの乱れによるもの
・加齢によるもの
などが挙げられます。
外的要因による乾燥の場合には、ヘアケアの仕方を変えたり。外から栄養をしっかり与えるトリートメントなどのヘアケアの使用が改善の近道です。
内的要因による乾燥の場合には、生活習慣を改め、食生活を変えてあげると良いでしょう。髪の毛の栄養となるものは口から摂った栄養がダイレクトに伝わるものなので、バランスの良い食事は必須なのです。
Q:髪の毛を乾燥させたくないので、ドライヤーってかけないほうがいいのですか?
髪の毛を洗った後は、ドライヤーで頭皮と髪の毛をしっかり乾かしましょう。自然乾燥だと...
・頭皮は湿った状態が続くと菌が繁殖し、かゆみや赤み、フケや臭いの原因
・髪の毛は濡れていると、キューティクルが開いている状態で、摩擦によりキューティクル同士が擦れ、ダメージが進行したり、ツヤのない髪の毛の原因
となってしまうのです。
ドライヤーの風はまずは頭皮に90度になるようにあて、頭皮を完全に乾かします。襟足部分は髪の毛が密集しているので、まずはそこから乾かし、徐々に上に上がり、最後に顔まわりや頭頂部に風を当てます。
頭皮が乾いたら髪の毛の中間〜毛先と進めていくことで、髪の毛がオーバードライになりにくいのです。
ドライヤーで乾かす前に、流さないトリートメントを中間〜毛先にたっぷりつけて、ドライヤーの熱から髪の毛を守るのも重要ですよ。
あなたのヘアトラブルは解決できましたか?
あなたの悩みと一致するものはありましたか?
ちょっとした知識があることで、あなたの美髪をキープすることは可能なので、1つでもヘアトラブルが解決できることを願っています。
美髪はつくれます!おしゃれを意識する中にも、ヘアケアや頭皮ケアを取り入れたり、生活を見直すきっかけになると幸いです。
髪の毛は例えるなら海苔巻きのような構造をしています。
海苔→キューティクル
ご飯→コルテックス
具材→メデュラ
枝毛はこの中のコルテックスからタンパク質や水分、脂質がダメージしたキューティクルから流出することにより損傷が起こり、コルテックス(タンパク質が細い繊維状になっています)が縦に裂けることによって枝毛になってしまうのです。