口元に使うリップ、どうやって選んでる?
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一生のうちに何十本もの口紅を食べているかも…?
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リップクリームも口紅も、ふと気が付くと落ちてしまっていますよね。知らず知らずの内に舌で舐めとってしまったり、食事と一緒に口にしてしまうからです。日本人の女性の中には、一生の内になんと20~30本分の口紅やリップクリームを食べてしまっている方も少なくないと言われています。それだけ体の中に直接入ってしまう化粧品なのです。
できれば、タール系の色素が入っていないものを選びたい
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では、口紅を選ぶ際にどんな成分に気を付けるべきなのでしょうか。まず注目してほしいのがタール系の色素です。口紅の成分表示の中で、「〇色:赤や青などの色・00号:数字」もしくは、「色・数字」と書かれていることがありますが、これがタール系色素に該当します。たとえば赤色202号(もしくは赤202)、赤色203号(赤202)、青色1号(青1)などがそう。タール系色素は石油を原料にした着色料で、アレルギーや皮膚病などの原因になったり、発ガン性があるのではないか、とも言われています。
口紅で唇が荒れやすいという方は、タール系色素が原因のことも
タール系の色素が、唇の荒れを引き起こしてしまう原因になることもあるそうです。使う口紅によって荒れてしまうという方は、こちらの商品のようにタール系の着色料不使用のものを選ぶと良いかもしれませんね。
日本では多くのタール色素が許可されている
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日本で食品に使うことのできるタール系着色料は12種類ほどですが、化粧品については80種類以上のタール系着色料が使用を許可されています。北欧やアメリカをはじめ、タール系色素についての使用は発ガン性などを理由に制限が強まってきているのに比べると、日本では使用できるタール系色素の数が多いです。特に赤色2号や赤色104号、赤色105号、青色1号など、諸外国で使用が禁止されている着色料が日本ではまだ使用されていたりします。
*口紅の原料が気になるなら、オーガニックリップを選んでみて*
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気が付かない内に食べてしまう口紅、だからといってリップメイクを控えるのはおしゃれじゃない…。そんなときは、"オーガニックリップ”を選んでみるのもいいですね。
化学由来の成分を使わないオーガニックリップなら、口元のメイクも安心できる
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化学由来の原料を使わず、天然成分を主としてつくられているナチュラルコスメ。その中でも、化学肥料・農薬は不使用、遺伝子操作なしで、"有機”による原料から作られているものがオーガニックコスメとされています。本当に安心できる、とされる原料から作っている化粧品だから、口紅やリップクリームこそオーガニックコスメから選んでみたいですね。
"オーガニック”コスメでも注意したいリップがあるかも?
ただし、「オーガニックコスメなら絶対安心!」という過信は禁物。なぜなら、"オーガニックコスメ”という呼び名でひとくくりにはされていますが、その中身は曖昧であることと、天然由来の原料の中にも気を付けたい成分があるからです。
認証マークに注目すると、安心感がアップ
日本では現在、化粧品に対するオーガニックの基準が特に定められていません。ですが、外国では化粧品についてもオーガニック認証が用意されています。たとえばフランスの「ECOCERT(エコサート)」、アメリカの「USDA」、オーストラリアの「ACO」など、認証マークがついているブランドや化粧品なら、原料の内のほとんどが第三者機関によって認証されたオーガニックによるものと判断できます。特にフランスの「エコサート」による基準は厳しいとされているので、このマークがついているコスメならより安心感がありますね。
コチニール・カルミンが入っているとアレルギー症状が出るひとも
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オーガニックのリップ、口紅であれば、基本的にはタール系着色料を使うことはないでしょう。ただ、その代わりにコチニール(カルミン酸)が使われることがあります。これらはコチニールカイガラムシ(エンジムシ)などが原料なので、自然・天然由来ではあるのですが、人によって痛み・かゆみ・腫れ・赤みなどの症状につながってしまう場合もあるのだそうです。コチニールにはアレルギー症状を引き起こす可能性があると、消費者庁も注意喚起しています。「オーガニックリップ、タール不使用なのに唇が荒れるかも」という方は、成分のコチニールにも注目してみるといいかもしれません。
コチニール(カルミン)不使用のリップはどれ?
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きちんとしたオーガニックコスメであればタール不使用が基本ですが、その代わり口紅の色にコチニールが使われていることも少なくありません。意識して選びたいなら、「AMRITARA(アムリターラ)」のルージュ、「WELEDA(ウェレダ)」のリップバーム、「ARGELAN(アルジェラン)」のカラーリップスティックはいかがでしょうか。特にマツモトキヨシでも販売中の「アルジェラン」は1,000円未満の低価格帯のオーガニックリップということもあり、入手困難なほど人気なのだそう。見つけたらラッキー!
自分に似合うリップカラーの選び方もおさらいしておきましょう
材料や成分の視点から口紅の選び方がわかったら、次の悩みは何色を選ぶべきか。ファッションによって色を変えるのももちろんありですが、人には基本的に肌の色によって似合う色の系統があります。より自然に、自分の魅力を引き出したいなら、似合う色合いかどうかを基準に選んでみてくださいね。今から自分に合う口紅の色の選び方のコツをご伝授いたします!
あなたの肌色はイエローベース?ブルーベース?
よく知られているのが、肌の色合いを「イエローベース」か「ブルーベース」かの2つにざっくり分ける考え方。自分の肌色の系統を見極めて、より似合うリップカラーを見極めていきましょう。
イエローベースさんとはこんなひと
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黄味よりで、温かみのある肌色の方は「イエローベース」といえます。たとえば、「肌色がどちらかといえば黄色っぽい」、「ファンデーションはオークル」、「アクセサリーはゴールドが似合う」、このあたりの特徴が当てはまる方です。
イエローベースに合うリップカラー:サーモンピンクやオレンジなど黄色味のある色
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イエローベースの方は、青みピンクやローズ系の色よりも、オレンジ・黄色っぽいリップカラーが肌色にしっくりきます。ピンクならサーモンピンクやコーラルピンクがおすすめです。
ブルーベースさんとはこんなひと
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肌に青味があり、涼やかな印象の肌色の方は「ブルーベース」といえます。「肌色がピンクっぽい」、「ファンデーションの色はピンク系」、「アクセサリーはシルバーが似合う」という方がブルーベースに当てはまります。日焼けをしたときに赤くなりやすい方もブルーベースの傾向があります。
ブルーベースに合うリップカラー:ピンク、ローズ、ワインレッドなど
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ブルーベースさんは、そのまま肌色の特徴である青味のある色やピンクが肌になじみます。ピンクらしいピンク、もしくは紫っぽさのあるローズやプラムカラーもいいですね。ナチュラルなものならピンクベージュがいいでしょう。逆に、イエローベースさんに似合うオレンジ系は合わせにくいのでご注意くださいね。
オーガニックリップには使用期限があるので要チェック!
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肌にもやさしく、口に入っても安心なオーガニックリップですが、その代わり使用期限が短くなりがちです。一般的な、化学由来の成分を使っている化粧品には使用期限が記載されていませんが、その場合は未開封の状態で3年間は品質が保証されているということです。一方、オーガニックコスメは防腐剤を使用していないこともあり、別途使用期限が設定されているものが多いのです。ついつい長く使ってしまいがちな化粧品ですが、オーガニックコスメの場合は特に使用期限の表記にも気を配ってくださいね。
気分まで変えてくれるリップカラー、その原料にも注目してみて
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オシャレも大事だけど、直接口から体の中に入ってしまうことがあるのも口紅。オーガニックコスメというと、スキンケアアイテムにばかり目がいきがちですが、お出かけ時のメイクアイテムにもオーガニックコスメを取り入れるとより安心です。口紅を選ぶ際には成分表示までチェックして、色も成分も自分の肌にぴったり合うリップカラーを探してみてくださいね!
下記のサイトから画像をお借りしました。どうもありがとうございました。
メイクの総仕上げに、ファッション全体の引き締め役として活躍してくれるのがリップカラー。季節が変わる度に新色が登場して、ついつい何本も新しいものがほしくなってしまうという方も多いのでは?でも、口紅やリップクリームは、化粧品の中でも特に「成分」にこだわりたいアイテムだと、意識したことはありますか?