クロワッサンに、デニッシュ。
パン・オ・レザンに、カンパーニュ。
素材も製法もこだわった、お洒落なパンも良いけれど…
でも、ふと懐かしい思い出とともに頭に浮かぶのは、安くて甘い、あの袋入りの“菓子パン”。
いつ食べても「あぁコレコレ。この味この味。」と悦に入るのも、あの懐かしき“菓子パン”です。
出典: 今記事では、そんなどこか郷愁誘う、袋入りの“菓子パン”の数々を紹介します。
【東日本編】に引き続いての【西日本編】です。
洒落たパンも魅力的。
でも普段着で買いに行ける“菓子パン”ほど、心に寄り添うパンは見つからないものです。たまには、懐かしの菓子パンを探しに出掛けてみましょう。
出典: 今記事で紹介するのは、以下の10店です。
1.「小西の黒豆パン」兵庫県篠山市・小西のパン
2.「ことぶきのぶとうぱん」兵庫県姫路市・寿屋
3.「メロンパンのメロンパン&ナナパン」広島県呉市・メロンパン
4.「ブドーパン」鳥取県境港市・伯雲軒
5.「バラパン」島根県出雲市・なんぽうパン
6.「羊羹パン」高知県宿毛市・菱田ベーカリー
7.「サニーパン」福岡県北九州市・シロヤ
8.「マンハッタン&コーヒーサンド」福岡県・リョーユーパン
9.「ゼブラパン」 沖縄県・オキコパン
10.「なかよしパン」 沖縄県うるま市・ぐしけんパン
【画像は鳥取伯雲軒の「ブドーパン」】
出典: 「小西のパン」は丹波篠山の老舗店。明治26年に淡路島で創業し、明治42年に陸軍の歩兵隊の創設に伴って陸軍の御用達として当地へ転居しました。
出典: 「小西のパン」を代表するのは“黒豆パン”。丹波篠山の名産品、黒豆をたっぷり生地に入れた愛らしいパンです。頬張れば、柔らかな生地の甘味と、ホックリと炊かれた黒豆の滋味豊かな味わいが、口の中に広がります。
出典: 和菓子に負けない美味しさ。
お土産にぴったりの丹波篠山の名物です。
篠山口 / パン
- 住所
- 丹波篠山市魚屋町23
- 営業時間
- [月]
08:30 - 16:00
[火]
定休日
[水]
08:30 - 16:00
[木]
08:30 - 16:00
[金]
08:30 - 16:00
[土]
08:30 - 16:00
[日]
08:30 - 16:00
■ 営業時間
売り切れ次第閉店
■ 定休日
火曜日(祝日の場合は翌日)
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: 「ことぶきのぶどうぱん」は姫路市民がこよなく愛するローカル菓子パン。1940年創業の老舗パン店「寿屋」が、1960年頃に発売した菓子パンで、半世紀以上のロングセラーを誇ります。
「ことぶきのぶどうぱん」は、パンの間にマーガリンがサンドされています。ぶどうとマーガリン、ふわふわの生地が絶妙なコンビネーション。毎日食べても飽きない味わいです。
出典: 「ことぶきのぶどうぱん」が魅力的なのは、このぶどう柄があしらわれたパッケージにも。
出典: 「ことぶきのぶどうぱん」は、全て手作り。種類も多く、一番人気のマーガリンの他、カスタード・小倉・メープル・アーモンド・イチゴ・ヨーグルト・はちみつがあります。
3.「メロンパンのメロンパン&ナナパン」 広島県呉市・メロンパン
出典: 広島県呉の名物として大人気の「メロンパンのメロンパン」。「メロンパン」はれっきとした店名です。
出典: 「メロンパン」は、一般的なメロンパンとは違う風情の、アーモンドケーキのようなラグビーボール型。皮はしっとり。
出典: もてばその重さにびっくりするはず。メロンパンを二つに割ると、中にはたっぷりとクリームが詰まっています。
出典: もう一つの人気商品「ナナパン」は、メロンパンよりノスタルジックなパッケージ。
出典: 「ナナパン」は、ビスケットような食感の生地に、チョコレートクリームが挟んであるチョコパンです。
呉 / パン
- 住所
- 呉市本通7-14-1
- 営業時間
- [月]
05:00 - 17:00
[火]
05:00 - 17:00
[水]
05:00 - 17:00
[木]
05:00 - 17:00
[金]
05:00 - 17:00
[土]
05:00 - 17:00
[日]
定休日
■ 営業時間
売り切れ次第終了
- 定休日
- 日曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 「ブドーパン」は、半世紀以上の歴史を誇る、鳥取境港のソウルフード。
戦後すぐに販売されたというこのパンは、昭和39年に厚生労働大臣賞を受賞しています。パッケージも愛らしく、ぶどうぱんファンなら見逃せない逸品です。
出典: 昔ながらの素材を使い、長時間発酵させた生地は、ふっくら。適度な噛みごたえもあるので、菓子パンファンならずとも好きになるはず。
出典: レーズン入りのパンに挟まれているのは、ラム酒入りのバタークリーム。シナモンの香りもしてきます。生地と干しぶどうの甘味、ラム酒とシナモンの香り、バタークリームのコク。このマリアージュがたまりません。東京のアンテナショップで人気なのも、うなずける味わいです。
境港 / パン
- 住所
- 境港市末広町70
- 営業時間
- [月~木] 正午過ぎ(商品出来次第)~18:00(売切次第閉店) [金] 正午過ぎ(商品出来次第)~17:00頃(売切次第閉店)
- 定休日
- 土曜日・日曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 出雲市内ならずとも、島根県民だったら誰もが知ってる「バラパン」は、50年以上の歴史がある出雲名物。乙女心くすぐるパッケージは、永遠不滅。
出典: バラパンは、小さな山形の食パンをクルクルと薔薇の花のように巻いた菓子パン。中にはクリームが入っています。
おやつに。朝食に。多忙な朝でも、この愛らしさに思わずニンマリ。
出典: 「バラパン」は種類豊富。画像の「コーヒーバラパン」や「いちごパラパン」の他に、「和風バラパン」や「白バラパン」もあります。
西出雲 / パン
- 住所
- 出雲市知井宮町1274-6
- 営業時間
- [月]
07:30 - 18:30
[火]
07:30 - 18:30
[水]
07:30 - 18:30
[木]
07:30 - 18:30
[金]
07:30 - 18:30
[土]
定休日
[日]
07:30 - 18:30
- 定休日
- 土曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 出典: パッケージに記されている通り、「羊羹パン」の製造元「菱田ベーカリー」は、高知県宿毛市の老舗ベーカリー。甘党文化が根付いた高知県ならではの、昔ながらの菓子パンです。
出典: 「羊羹パン」の表面に艶々と光るのは、「羊羹」。
「羊羹パン」が誕生したのは、昭和40年頃。焼き過ぎで焦げたパンを誤魔化すために、表面に茶色い羊羹を塗りつけて販売したのが、その始まりと伝わります。かつては高知市内でも盛んに製造されていましたが、現在は県内西部地域でのみ製造されています。「菱田ベーカリー」では、和菓子製造で余った羊羹を利用するために販売したのが誕生のきっかけです。
出典: 愛らしい「羊羹パン」の中身はこし餡。
「羊羹パン」は、糖分補給にうってつけのおやつ。田植えの時期のおやつとして今も人気です。
7.「サニーパン」 福岡県北九州市・シロヤベーカリー
北九州市一の人気ベーカリー「シロヤベーカリー」。
庶民価格で美味しいパンを日々製造する、地域密着のベーカリーです。一番人気は「サニーパン」。県外からも大勢の人が購入しに足を運びます。
出典: 出典: 「サニーパン」はフランスパン生地。練乳がジュワッと染み込んだ味わいは、実に素朴。「サニーパン」は“元祖練乳パン”。大手メーカーも真似をした逸品です。
黒崎 / パン
- 住所
- 北九州市八幡西区黒崎2-6-15
- 営業時間
- [月]
08:30 - 18:30
[火]
08:30 - 18:30
[水]
08:30 - 18:30
[木]
08:30 - 18:30
[金]
08:30 - 18:30
[土]
08:30 - 18:30
[日]
08:30 - 18:00
■ 定休日
なし(年末年始のみ)
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: 8.「マンハッタン&コーヒーサンド」 福岡県・リョーユーパン
出典: 「リョーユーパン」は、九州から中国地方に主に販売網をもつパン製造会社。1950年の設立です。
「マンハッタン」は、リョーユーパンを代表する超ロングセラー商品、九州のソウルフード的な菓子パンです。昭和49年に誕生しました。
出典: 「マンハッタン」は、チョココーティングされたドーナッツ。さっくりとしたちょっと硬めの生地の食感と、チョコの甘味が癖になります。アーモンドクランチや期間限定のストロベリーなどもあり。
出典: 「マンハッタン」とともに人気の「小倉デニッシュ」。粒あんが美味しいデニッシュです。
他にもコーヒーサンドやヤキリンゴなど、さまざまな菓子パンが販売されています。
出典: 沖縄を代表する袋入り菓子パン「ゼブラパン」。
製造元の「オキコパン」は昭和22年の創業。沖縄地域でトップシェアを誇る大手パンメーカーです。「ゼブラパン」はオキコパンのNo.1人気のロングセラー商品です。
出典: “美味しさを重ねてストライプ。ゼブラパン”のキャッチフレーズ通り、黒糖味のペーストを折込んで、中にピーナッツクリームがサンドされています。パンはフンワリとした優しい甘味。黒糖とピーナッツの風味が絶妙です。
出典: 「ゼブラパン」は、沖縄みやげとしても人気。手に入れるとちょっと嬉しくなるような、懐かしのパンです。
10.「なかよしパン」 沖縄県うるま市・ぐしけんパン
出典: 「ゼブラパン」と沖縄の菓子パン人気を二分するのは、ぐしけんパンの「なかよしパン」。カエルのマークが目印です。
出典: ぐしけんパンは、1951年創業の沖縄県内にベーカリーを13店舗もつ、地元に密着したベーカリー。沖縄県内のコンビニでも販売されています。
出典: なかよしパンは、ロングとハーフの2サイズ。ココア生地のフンワリした柔らかなパンに、バタークリームがサンドしてあります。フンワリ感とココア風味、クリームのコクが三位一体となって癖になる味です。
出典: 他にも「シークワーサーあんぱん」や「うずまきパン」など、ぐしけんパンならではのパンも販売されています。
出典: 袋入り「菓子パン」の【西日本編】はいかがでしたか。
食べたことがなくても、眺めるだけで、どこか懐かしい心持ちになります。
郷愁誘うレトロなパッケージに入っているのは、愛情がたっぷりと注がれたパン。創業当時の思いそのままに、コツコツと日々焼かれた菓子パンは、今もなお地元の人々に愛され続けています。
当地へ訪れたのなら、ぜひご賞味あれ。
懐かしい味が、きっとそこにあります。
【画像は広島県呉市の「メロンパン」】