「TONE」を生み出す「momentum factory Orii」とは?
もともと花瓶や茶道具、仏具などで高く評価されてきた「高岡銅器」は、江戸時代から続く400年もの歴史を誇ります。現在でも銅製品の分野では全国で9割のシェアだとか。
その製造工程は完全に分業化されており、「折井着色所」は高岡銅器の着色工程を担ってきました。
不思議な色合いをつくりだす着色技術
「TONE」のコンセプト
トーン
明暗や色調を表す言葉。
ときに体調や気分を表す言葉としても使われます。
暮らしの中で、日々少しづつ変化する日常。
toneは、無意識に使われ方や場所を変えながら
永く使い継ぐ暮らしの道具です。
使う程に素材感を増し
まるでデニムを履き込む様に
ゆっくりと美しく
暮らしに溶け込んでいきます。
「TONE」は、伝統を守りつつ新たな試みにもチャレンジする「momentum factory Orii」とプロダクトデザイナー・戸田祐希利氏の出会いにより生まれました。
戸田氏は各地の伝統技術を現在の生活に馴染ませるようなデザインを手がける方。この出会いが歴史ある高岡銅器を現代の衣食住に自然に溶け込ませるという「TONE」のコンセプトを生み出したんですね。
「TONE」のアイテム
tray(トレイ)
使い勝手のよいトレイは丸皿と角皿の2種類。たださりげなく小物を置くだけで、トレイそのものもレトロ感のあるオブジェのようなたたずまいになりますね。
薄い銅板の自然な曲線がとても素朴で美しい雰囲気を醸し出しています。
bucket(バケツ)
大きなサイズと小さなサイズが用意されたバケツは、使い方も本当にたくさん。色も6色とバリエーションが多く、いくつかそろえておきたいアイテムです。
植木鉢として使うと、その鈍い輝きが植物の緑を引き立たせてくれます。ほかにもワインクーラーや小物入れなど、機能性の高いシンプルなフォルムは様々なシーンで活躍してくれるはず。
pendant light(ペンダントライト)
ペンダントライトは「WIDE」と「SPOT」の2種類。どちらもどこかノスタルジックなフォルムをしていて、銅の穏やかな表情ととても相性よくお部屋を暖かく照らしてくれます。
mirror(ミラー)
ユニークな形の手鏡は現代アートのよう。古くから銅は鏡の素材として使われてきていることを考えると感慨深い一品でもあります。
clock(クロック)
時計は何気なく視線を送ることの多いインテリア。お気に入りの色合いのものを使えば、気持ちもゆったり落ち着くのでは。
おわりに
うっとりと穏やかな気分にさせてくれる「TONE」シリーズ、ぜひ注目してみてくださいね。
「TONE」シリーズは富山県高岡市の工房「momentum factory Orii(モメンタムファクトリーオリイ)」のインテリアブランドのひとつ。そもそもは銅から作られる仏具や伝統工芸品を着色する「折井着色所」として昭和25年に創業した工房です。