木のインテリアは買ったらそのまま?
まずは「無垢材家具」と「突板家具」の違いを知ろう
無垢材家具
突板(つきいた)家具
長く使ってじっくり育てる無垢材家具
きちんと作られた無垢材家具はとても頑丈なので、大切に使えば一生ものの財産となります。特にテーブルや椅子など、毎日触れる機会が多い家具には無垢材がおすすめ。長く使うほど色に深みが出ますし、ヴィンテージ感も味になります。
しかし無垢材の難点は、乾燥によるひび割れや湿気による反りを起こしやすく、汚れなどをそのまま木肌に吸い込んでしまうことです。そこで、表面を傷や汚れ、水分から保護し、見た目にもツヤのある美しい仕上がりにするため、多くの家具には何らかの塗装が施されています。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
家具のケアは、塗装の種類によって選ぼう
ウレタン塗装の家具
特徴
ケア方法
ラッカー塗装の家具
特徴
ケア方法
オイル塗装(オイルフィニッシュ)の家具
特徴
ケア方法
おすすめケアアイテム
無塗装家具のメンテナンスってどうするの?
無塗装の家具とは、文字通り何も塗装を施していない家具のことです。天然の木材そのままの木肌なので水や汚れに弱く傷も付きやすいですが、あえてそのダメージごと楽しむという方法もあります。
ただ、無垢の木は空気中の水分を吸ったり吐いたりして呼吸しているため、乾燥した環境では割れや反り返りが起こる可能性もあります。心配な場合は、木の表面を穏やかに保護してくれるオイルやワックスを塗り込んであげましょう。
ケア方法
おすすめケアアイテム
習慣にしたい日常のお手入れ
使った後の乾拭き
木製家具は、直射日光の当る所や温度差の激しい場所、湿気の多い場所が苦手です。設置場所はそうした環境を避け、使ったあとはマメに乾拭きをして、埃や汚れが蓄積しないよう心がけましょう。
木の『乾燥・湿気・カビ』対策
湿気が多い梅雨時などは、木製家具にカビが発生しやすい時期でもあります。動かせる家具は、時々風通しの良い場所で陰干しするのもおすすめ。また、食器棚など壁際に置く家具は下にスノコを敷いたり、壁から少しだけ離して隙間をあけ、風の通り道を作っておきます。棚の裏と壁との間に発泡スチロールの板を挟むと断熱材代わりになり、壁から移るカビを防ぐことができますよ。
逆に気温が低く空気が乾いた冬は、ヒビ割れや変形にも注意が必要です。もともとしっかり乾燥させた木を使っている家具ならそれほど心配いりませんが、無塗装の家具やオイルフィニッシュの家具は、暖房の熱と風が直接当たらないよう気を付けておきましょう。
天然木の自然なぬくもりを感じさせてくれる木の家具は、丈夫で長持ち。少しお値段は張るものの、購入後のお手入れ次第で何十年も使い続けることができます。だんだんと色合いが深まっていく経年変化も楽しみながら、我が家のインテリアをより魅力的に育てていくためのケアについて、そのポイントを見ていきましょう。