感謝のしるしや手土産、誕生日・結婚・出産祝いまで、1年中気になる「贈り物」。ちょっと気が利いていて、喜んでもらえて、ついでに自分用にも欲しくなってしまう……そんな素敵な贈り物について、毎回様々な分野で活躍する方々にインタビューします。
今回教えてくれるのは、フードエッセイストの平野紗季子さん。後編は、しっかりと感謝やお祝いの気持ちを込めて贈りたい10,000円前後のアイテムについて伺いました。

贈り物の定番・お花を贈るなら、ちょっと趣向を変えて枯れることのない「soil（ソイル）」のお花と花器はいかがでしょう。一つ一つ表情が違うお花や葉っぱは全て陶器製。渋谷・ミヤシタパーク内の「EQUALAND SHIBUYA」で取り扱いがあるほか、期間限定のポップアップも定期的に開催されているので、ぜひ実際に手に取って選んでみて。

「Instagramで目があって、キュンときて、ちょうどその時期に展示販売していたセレクトショップですぐに手に入れました（そういうときの瞬発力だけはやたらにある）。

お花も茎も表情があって、とてもかわいらしい！花器には本物のお花を活けることももちろんできますが、お手入れする必要もなくいつまでも咲き続けてくれる陶器のお花に恋をしています」

つやっとした光沢のある優しい風合いの植物は、心まで丸くしてくれそう。茎からお花が外せるようになっているので、お花の部分を取り換えれば雰囲気を変えて楽しめます。

「私自身が水換えなんかをうっかりサボってしまって、すぐにお花が弱ってしまうことも。忙しくてお部屋が殺伐としがちなことを分かり合える友人にもプレゼントしてあげたいと思います。この子がいるだけで部屋がパッと明るくなりますよ」

アロマセラピーやクリスタルヒーリングといった、古代から人々を癒してきた考え方を取り入れたスキンケアブランド「Palm of Feronia（パームオブフェロニア）」。オーガニックのラベンダーオイルが心地よく香るスリープスプレーは、心身を休めたいときにお部屋にスプレーしてみて。

「寝るときの香りはすごく気になるタイプ。旅先でも必ず自分のお気に入りの香りを連れて行くのですが、最近はこちらに頼りっぱなしです」

リラックスしたいときにおすすめのラベンダーオイルや、昔から悪夢を避ける効果があると考えられてきたタイムオイル、カモミール、ベルガモットなどがブレンドされています。手に取るたびに瓶のなかで輝くのは、アメジストやブルーレースアゲート、ムーンストーン、スノーフレークオブシディアン（黒曜石）のかけら。

「瓶の中にキラキラした石が入っていてもうそれだけでかわいい。そして枕元にシュシュっとやれば3秒で寝られます（笑）。頑張り屋さんの友人に、リラックスタイムを少しでもお届けできたらなあという気持ちでプレゼントしたいです」

沖縄市の中心市街地、“コザ”。戦後米軍の嘉手納基地が建設されたことから、コザではアメリカ文化を取り入れた音楽や食が発達してきました。そんな街にお店を構える「TESIO（テシオ）」は、ハムやソーセージの専門店。自慢の自家製ハムやソーセージ、ベーコン、パテなど、おすすめをぎゅっと詰め込んだボックスは、お世話になった方へのプレゼントにぴったりです。

「まずもう箱のたたずまいがスペシャルですよね。どーんと明るくてなにやら素敵な予感しかしないパッケージ。しかも届くとずっしり重い。その嬉しさ。開けるとオーラ溢れるお肉の数々。肉たち〜！と歓喜です」

「沖縄県産の豚肉を使ってドイツの伝統製法を用いながら作られる自家製のソーセージやハム、パテたちは、肉の旨みがぎっしり。ピザをイメージしてカラフルな具材がたっぷり入った型焼きソーセージ“ピザローマ”や、胡椒が一面にびっしりついた“炭鉱夫のベーコン”（これでカルボナーラやったら最高ですよね）など、なにを食べてもハッとするクリエイティビティに満ちています。それからカレー風味のオリジナルケチャップ！これがまた唯一無二の癖になるおいしさなのです。

TESIOが届いたらみんなで加工肉パーティー。食べ物好きのあのひとにどーんとお贈りしたいです」

素敵な贈り物は見つかりましたか？前編では平野さんに3,000円前後のギフトについてインタビューしています。あわせて参考にしてみてくださいね。