感謝のしるしや手土産、誕生日・結婚・出産祝いまで、1年中気になる「贈り物」。ちょっと気が利いていて、喜んでもらえて、ついでに自分用にも欲しくなってしまう……そんな素敵な贈り物について、毎回様々な分野で活躍する方々にインタビューします。
今回教えてくれるのは、シンガーソングライターの安藤裕子さん。前編は、プチギフトとして気軽に贈りたい3,000円前後のアイテムについて伺いました。

開けた瞬間に思わずわあっと声が漏れそうな、「太陽ノ塔洋菓子店」のクッキー缶。さまざまなクッキーが缶の中にぎっしりと詰まっている様子は、まさに宝石箱です。イラストレーター・松下さちこさんデザインのキュートな缶も素敵で、コレクションしたくなってしまいます。

「日ごろあまり仰々しい贈り物はしない方。自分が食べたいなあと思っているものやお気に入りのものをご挨拶がてら贈ることが多いですね。この『タイヨウノカンカン』は実は食べたことがなかったのですが、かわいらしい姿がずっと気になっていて。先日ようやくシンガーソングライターの新居昭乃さんにお贈りすることができました」

缶にも描かれている手をかたどった大きなクッキーや、子どものころ思い描いたブローチのようなドレンチェリーのクッキー、鉱石を思わせるブルーのジンジャー琥珀糖、黒糖でコーティングしたナッツ……見た目はもちろん、一つ一つ違う食感と味が楽しめます。女の子が描かれた「タイヨウノカンカン shiro」も人気。どちらも保存料不使用なので、オンラインショップでは受注生産となっています。

「私の具合が悪いと耳にした昭乃さんが手編みの靴下をくれたんです。そのお礼に贈ってみました。少女ロマンチックな宝箱みたいなクッキーが昭乃さんにぴったりですぐ思い出しました。今度は自分に買ってみたいですね」

東京でレストランの店長をつとめていた北山太一朗さんが、看板メニューの豚肉料理に合う調味料を、と研究を重ねて独自に開発した「ゴールデンマスタード」。プチプチと弾けるイエローマスタードシードに米酢や本みりん、白醤油、メープルシロップを合わせたまろやかな味わいで、かけるだけでいつもの料理を特別なものにしてくれます。

「切らさないよう常備しているほどお気に入りの『ゴールデンマスタード』。マスタード、大好きなんです。マスタード愛を音響スタッフさんに語っていたら、彼女も自分が好きな粒マスタードをくれたことがあって。私もこちらをリハーサルスタジオに人数分買っていって、布教のために配りました」

つぶつぶの食感が楽しい新食感のマスタードは、豚肉のグリルや蒸し鶏、お刺身やサラダにも◎。辛さ控えめのまろやかな味わいなので、子どもでも食べられますよ。

「このマスタードを食べたいがためにソーセージを買うことも。よく食べるので、自宅用には大きい瓶で購入しています」

タイ・バンコクのアトリエから生まれる「Yarnnakarn（ヤナカーン）」の作品は、動物や昆虫、貝がらなどをモチーフにしたユーモラスなデザインに注目。お部屋の一角を小さな美術館に変えてくれます。こちらはおすまししたウサギがかわいいウォールデコレーション。うしろに穴があいているので、壁のフックなどに引っかけて飾ります。

「気になってよく覗いている国分寺の『LAND Lifestyle Shop』というお店で見つけました。ネズミの卓上ランプや熊の絨毯など、ほしくなるようなものがたくさん並んでいて、いつもいいなあと思いながら見ています」

アトリエで一つずつ職人さんが手作りしている作品たち。温かみのある質感や落ち着いた色合いが、見るたびに心を和ませてくれます。「Yarnnakarn」には、人気のウォールデコレーションのほかにも、キャンドルホルダーや花瓶、プランター、テーブルウェアのコレクションも。「LAND Lifestyle Shop」で取り扱われている一覧を見ているだけでも、たくさんの贈り物が見つかりそうです。

「このウサギさん、花束も持ってくれます。手頃なお値段で、クスリと笑顔になれるような小物を贈ったら面白いのではないかなと思って選びました」

素敵な贈り物は見つかりましたか？後編では、安藤さんに10,000円前後のギフトについてインタビューしています。あわせて参考にしてみてくださいね。