感謝のしるしや手土産、誕生日・結婚・出産祝いまで、1年中気になる「贈り物」。ちょっと気が利いていて、喜んでもらえて、ついでに自分用にも欲しくなってしまう……そんな素敵な贈り物について、毎回様々な分野で活躍する方々にインタビューします。
今回教えてくれるのは、お笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコさん。後編は、しっかりと感謝やお祝いの気持ちを込めて贈りたい10,000円前後のアイテムについて伺いました。

日本一の手袋の産地・香川県東かがわ市で生まれた手袋ブランド「tet.（テト）」。明治時代から続いている東かがわ市の手袋作りの技術を生かしながら、カシミヤやウール、レザー素材の手袋やこれからの季節にぴったりのUVケア手袋、一年中重宝するハンドケアアイテムなど、手にまつわる上質なアイテムを展開しています。

「tet.さんとの出会いは新幹線。手袋が新幹線に落ちていて拾った瞬間に稲妻が走り……的な出会いなわけでも、突然新幹線で別れ際にプレゼントされたわけでもありません。新幹線に置いてある冊子をなにげなく読んでいた時に出会いました。とても繊細な手仕事で手袋ができているということ、“手”から広がる物語を伝えていきたいという思いが込められていること、“手”という日本語が持つ温かくやさしい気持ちが伝わる活動をしていきたいということ――読めば読むほど『すごく好き！』となりました。守っていきたい伝統と伝えていきたい思い。こだわりが詰まった手袋たちははどれも私の琴線に触れまして、新幹線の移動中にすぐに手袋を購入しました」

「注文してから待つこと数日。自分用には薄ピンク色で手の甲のところに三つ編みのような模様が入っているものを購入したのですが、届いた箱も白地に青い枠のデザインがとってもかわいくてニヤニヤ。手袋がとても丁寧に入っていたのもギュッと心掴まれました。

コロナになり、なかなか手と手を触れ合う事が出来なくなってしまったこの時代でも“手”を取り合っていきたい！という思いを込めて、好きな人にもプレゼントしました。手袋してたら握手もできますよね？いつかtet.さんの大事に作られた手袋をして、みんなと手を繋ぎたいです」

使いやすいシンプルな機能と毎日手に取りたくなるデザインにこだわってセルフケアアイテムを開発している「FESTINO（フェスティノ）」。充電式のヘッドウォッシュスパは、やわらかいシリコンのブラシが回転・振動することによって頭皮を気持ちよくほぐしてくれるすぐれもの。素敵な筒形の箱に入っているので、ここぞというときの贈り物にもぴったりです。

「頭皮をほぐすと顔のリフトアップにもいいとネット書いてあったので（エミコ調べです！笑）、いつもお世話になっているオアシズの大久保さんにクリスマスプレゼントでお渡ししました。お忙しい大久保さんに少しでもリラックスできる時間を過ごしてほしいと思って……。防水になっていて、お風呂で使えるのも嬉しいです」

シャンプー時に髪を洗いながら頭皮を揉むようにマッサージしたり、寝る前のリラックスタイムに肩や脚をほぐしたり。シンプルなホワイトのほかに薄いピンク色もあるので、贈る相手に合わせて選んでみて。

「大久保さんにも『こういうの自分じゃあんまり買ったりしないからいいわ！お風呂で使ってみる！』と喜んでいただき、私も嬉しかったです。みなさんもいつもお世話になっている先輩へのプレゼントにいかがでしょうか？」

ポルトガル生まれの最高級タオルブランド「Abyss Habidecor（アビス ハビデコール）」。厳選したコットンなどの上質な原料を紡いで糸にするところから、タオルの製造、検品まで、一貫してポルトガルにある自社工場で行っています。一流ホテルでも採用されているというタオルは、驚くほどふかふかで吸水性も抜群です。

「アビス ハビデコール、思わず声に出したくなっちゃうブランドです。ポルトガル生まれのこのタオルは、香水を買いに行った雑貨屋さんで出会いました。天井まであるウッディな棚にいろんな色のタオルが並べられている様子が素敵で、思わず近づいて見入ってしまったのを覚えています。実際に手に取ってみると、あまりのやわらかさに『ふわぁ』と思わず声が漏れたほど。ただやわらかいだけでなく、しっかりしたタオル生地の強さも感じてとても気に入りました」

「洗っては使って……とかなりヘビロテしているのですが、生地もほとんど弱っていません。水をよく吸うのに肌の水分を全て奪い去るような感じがしないところ、肌触りがよいところ、あとは角が丸いところも好き。職人さんが一つ一つ手縫いしてくださっているそうです。

後輩へのプレゼント選びの際には『今の20代はなにがほしいのだろう……』とよく悩んでいたのですが、最近ではよくこちらのタオルを贈っています。タオルは紡いだ糸と糸を織ってできたもの。これからも相手と繋がっていたい気持ちも伝わる素敵なプレゼントだなぁと思っています」

素敵な贈り物は見つかりましたか？前編では川村さんに3,000円前後のギフトについてインタビューしています。あわせて参考にしてみてくださいね。