【商品カタログ】の章からご覧ください。
山コーヒーで活躍。「パーコレーター」の使い方を図解でマスター
そして、コーヒーを淹れるのにオススメしたいのが、『パーコレーター』です!
アウトドア用のコンパクトバーナーやコンロにのせて使える、直火式コーヒー抽出器なんですよ。
一見ヤカンのように見える「パーコレーター」ですが、中には、このような器具がセットされています。さて、どういう仕組みではたらく装置なのか・・気になりますよね。
本記事では、構造の仕組みについても解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
パーコレーターとは
【概要】ヤカンみたいに直火にかけて、コーヒーを抽出できる装置
それゆえ、アウトドア好きの方、 登山ファン、キャンパーの方にとって人気。
【使い方】熱湯&珈琲の粉をセットし、弱火にかける *記事の後半で解説
中に熱湯が入った状態で、ろ過装置(穴のあいた金属製の器具)にコーヒーの粉をセットして、中に入れる。そして弱火にかければ、コーヒーが抽出されます。
透明の熱湯だったものが、茶色くなって、飲めるコーヒーになる、というわけです。
≫≫こちらの章: 【実践編】パーコレーターの使い方・淹れ方の手順(1~5)
《ご注意》少し似ている「マキネッタ」とパーコレーターは、別ものです
パーコレーターと少し似ている形状で、同じように直火式タイプのコーヒー抽出器として、直火式エスプレッソメーカー「マキネッタ(macchinetta)」があります。
※「マキネッタ」とは具体的な商品名(商標)ではなく、直火式エスプレッソメーカーの総称です。
つまり、「マキネッタはパーコレーターの仲間?同じ?」と迷う方が多いのですが・・・パーコレーターとは別の仕組みなんですよ。
マキネッタでは、とても濃いエスプレッソを楽しめます。
マキネッタで世界的に有名な商品は、こちらの画像、イタリアのビアレッティ社(BIALETTI)の商品「モカエキスプレス」です。
【味わい】パーコレーターのコーヒーの味って、美味しい? 苦いの…?
パーコレーターで淹れたコーヒーでは、この「オイル」を楽しめます。まろやかさがあり、やや味が強め、苦みも感じやすいです。
※ただし、使うコーヒー豆の性格にも依ります。
使うコーヒー豆(粉)選びは、コーヒーショップでプロの方に相談するのもおすすめです。
また、パーコレーターは、コーヒーの粉を煮出す仕組みではありませんが(本記事の【基礎知識編②】にて説明)、沸騰する時間を短くすれば、自ずと味わいが薄めになります。
ペーパーフィルターのドリップコーヒーと比較すると、味わいが全然異なります
そのため、ペーパーフィルターのドリップが好きな方には、パーコレーターのコーヒーの味は、ちょっとデメリットになりそうです。
むしろ、ペーパードリップによって油分が抜けた、さっぱりめのコーヒーがちょっと飽きたな・・という方にオススメです。
商品説明をしっかり読んで、出来上がりの味をイメージして選ぶようにしましょう。
●check✔ 「美味しいか」はさておき。製品の【メリット・デメリット】
パーコレーターのコーヒーの味わいは人によって好き・苦手が分かれるところですが、製品としてのメリット・デメリットのポイントもあります。
メリット&デメリットのまとめ
◇メリット:フィルターなどの消耗品が無いので、エコ!
◆デメリット:手入れ・掃除が少し面倒
<解説>
ペーパーフィルターを使わないからこそ、手入れは洗うだけで済むという、経済的でエコなところがいいですね。
一方で、洗ったり掃除したりするのが、すこし手間になります。
(これは、フレンチプレスの抽出法でも、よく挙がるデメリットです)
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◇メリット:繊細なパーツの器具ではないので、壊れても、パーツ交換がらく。
中のろ過装置(ストレーナー)のパーツが壊れたら、そのパーツの商品だけ買い替えれば済む。
全部まるっと買い替える必要が無いので、長く使いやすい。
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◆デメリット:パーコレーター用の、粗挽きのコーヒーの粉の調達が少し面倒
コーヒーミルを使わない場合、パーコレーターに合った粗挽きのコーヒーの粉を調達するためには、コーヒーのお店の店頭で挽いて貰いに行く必要があります(スーパー等、市販のコーヒーの粉はバスケットの穴から落ちてしまう細かさ(細挽き)のものが多く、穴より大きい粗挽きは余り無い)
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【基礎知識編①】パーコレーターを構成する「パーツ」を紹介
図解の通り、ケトル + ストレーナー
画像/パーコレーターの器具のすべて
ストレーナーとは茶漉しのような機能を持つ、網状の金属製器具全般を指す言葉。パーコレーターでは、パイプ・バスケット・バスケットのフタなどをまとめて「ストレーナー」と言ってもいいでしょう。
「バスケット」は、その言葉のとおり、カゴのように、少し穴があいています。中が空洞のパイプは、底のスタンドの面も、上のバスケットも、貫通しています。
【基礎知識編②】パーコレーターの「仕組み」を紹介
それでは、パーコレーターの仕組みを理解するために、こちらの図を見ていきましょう。
“コーヒーの粉をセット”と言っても、バスケットの上に入れるだけ。ポイントは、コーヒーの粉がバスケットの穴よりも小さいと抜け落ちてしまうので、穴よりも大きい、粗い挽き加減(ミルで豆を粗挽きにしたものor市販など)の粉を入れることです。
パーコレーターは、お湯の流れ(青い矢印)を活かして、コーヒーを抽出する仕組みとなっています。
ケトルの中に入れた水が、火にかけられることで、真ん中のパイプをつたって上昇します。細いパイプですが、沸騰すれば、対流が盛んになって、しっかりお湯が循環。ストレーナーは、ろ過装置として機能します。
始めはたんなる熱湯だったのに、コーヒーの色(コーヒー液)へと移り変わりますよ。
ケトルのフタのノブが透明(たいていガラス製)なので、これを覗き穴として使えます。フタをしたまま湯の色が、コーヒーの色になっているかチェックできるようになっているんですね。
【実践編】パーコレーターの使い方・淹れ方の手順(1~5)
そのうえで、パーコレーターの基本の使い方、そして、パーコレーターの美味しい淹れ方を見ていきましょう。
1.バスケットに、粗挽きのコーヒーの粉をセット。フタをする
バスケットに空いた穴よりも大きい粒の、粗挽きのコーヒーの粉を用意。説明書や目盛りに沿って、コーヒーの粉をバスケットに入れてください。表面は平らにならしてくださいね。そして、バスケットのフタ(中ブタ)をかぶせます。
2.ケトルだけ使用。ケトルに粉の量にあった水を入れ、沸騰させる
次に、ケトルだけ使います。バスケットに入れたコーヒーの粉に対して、適量となる水をケトルに入れます。こちらも、たいてい商品の説明書や目盛りに、水の量の指示があるはずです。
そして、コンロなどで、湯を沸かしましょう。とにかく湯が沸けばよいので、火加減にコツはありません。
3.ケトルの湯がわいたら、中に、ストレーナーを入れる
ケトルの湯がわいたら、1でセットしたストレーナーを入れ、ケトルのフタをしましょう。
4.ストレーナーを入れたケトル(パーコレーター)を、弱火にかけます
弱火にかけて、コーヒーを抽出します。
だんだん透明の湯が、茶色のコーヒー液へと変わっていきますよ。中身が気になりますが、(タイミングが早すぎた場合)フタを開けると台無しになってしまうので、フタのノブから、お湯の状態を確認します。
だいたい弱火で4分ほどと言われますが、コーヒーの量にもよって調整が必要です。しっかり、湯が茶色のコーヒー液になっていたら、完成です。
5.できあがり
完成したら、そのまま注げば、ろ過されたコーヒー液(すなわち、抽出されたコーヒー)をいただけます。外で淹れた美味しいコーヒーを、ぜひパーコレーターを使って味わってみてくださいね。
※長時間煮だしてしまうと、とっても苦みがある味わいになりやすいので、ご注意ください。
(容量900ml、ナイロンケース付)
*動画で確認!「パーコレーターの使い方動画」はこちらをご参考に
*動画の番外編♪ パーコレーターで、茶葉から「お茶を淹れる」使い方
【商品カタログ】「人気メーカーのパーコレーター」おすすめ7選
❶ キャプテンスタッグ|ステンレス製パーコレーター 3カップ
なかでもこちらは、Amazonのパーコレーターカテゴリの中で、評価の口コミ約350!圧倒的人気を誇る商品です。
❷ コールマン|ステンレスパーコレーター 3 6カップ用
比較すると、価格は少しお高いです。コールマンという老舗メーカーのネームバリューや、デザイン性の高さが評価ポイントです。
❸ チヌーク|ティンバーライン ステンレスコーヒーパーコレーター 3カップ
あまり知られていないチヌーク(Chinook)というメーカーですが、知る人ぞ知る、カナダのキャンピングブランド。そのほか、アウトドア用のクッカー、ステンレス製ワイングラスなどを扱っていますよ。
こちらもハンドルが木製で、ステンレス製。コールマンのパーコレーターと似ているデザインですね。
❹ 本間製作所|仔犬印 パーコレーター 6人用
新潟県燕市のメーカー、本間製作所でつくられている、キッチンウェアのライン「KOINU(仔犬印)」のパーコレーターです。仔犬印といえば、口が細いコーヒーポットやティーケトルも高評価を得ていますよ。
日本製かつどこかレトロなデザイン。愛着をもって大切にしたくなりますね。こちらもステンレス製です。
❺ ペトロマックス(Petromax) |ニューパーコマックス(容量1.5L)
何と言っても見た目がクールでかっこいい!
本体のケトルはホーロー製の、ペトロマックス(Petromax) のパーコレーターです。容量1.5Lでたっぷり作れるのも良いですね。
❻ スノーピーク(snow peak) |ステンレス パーコレーター 6カップ PR-006
人気のアウトドアブランド、「スノーピーク(snow peak)」のパーコレーター。お馴染みのロゴの刻印も、良いアクセントですね。もちろんステンレス製で、この持ち手がかっこいいですね。
スノーピークの名品アイテム、チタンマグとあわせて揃えたくなります。
❼ スタンレー|クールグリップキャンプパーコレーター 6カップ
機能性は、他社製品と大きく違いはありませんが、やはりデザイン・・・大き目のハンドルのこの武骨さがかっこいいですね。ツヤをほどよく抑えたステンレススチール製で、1リットルの容量に対応していますよ。
終わりに
キャンプ用品としてもお馴染みとなっている「パーコレーター」。ケトルとして、コーヒー抽出器として・・自分なりのパーコレーターの使い方を掘り下げていけば、外で過ごす時間が、もっともっと楽しくなっていくはず。
パーコレーターの使い方をマスターすることで、きっと、あなたにとってのアウトドアの世界も、より一層広がることでしょう♪
*画像/GEORGE'S「コーヒーパーコレーター」3カップ用