忙しい朝に、シャツのボタンが取れていることに気づいた時、やんちゃな子供達が着るズボンやスカートの裾がほつれている時、いざという時のために、あると便利な「裁縫(ソーイングボックス)」。小学校の家庭科の授業で「裁縫箱」を使った記憶があるのではないでしょうか…。
今回は、裁縫箱の中に用意しておきたい基本の道具やおすすめのアイテム。そして、覚えておくと便利な、ボタンのつけ方や、まつり縫いなどの”基本の縫い方”も合わせてご紹介したいと思います。
ひと針ごとに思いを込めて…みなさんも、裁縫の道具と針仕事を、見つめなおしてみませんか…。
使いたい時にすぐ出せる”お気に入り”の「裁縫箱」をスタンバイ!
出典: ボタン付け、ほつれ直し、ハンドメイドを楽しんだり…使いたい時に一式をすぐに取り出せるように、「裁縫箱」を用意しておくのがおすすめです。小学校の頃に使った裁縫箱をそのまま使っても、使い勝手の良いものを用意しても、どちらでもOK!
自分の使いやすいものをひとつスタンバイしておきましょう。
すぐに用意するのはちょっと…という人は、おうちに眠っている綺麗な空き箱や、クッキーなどの空き缶などを裁縫箱として利用するのもおすすめです。
一番は、すぐ使えるように裁縫道具を一ヶ所にまとめておくということが大切です。
出典: 例えば、ガレージや車のトランクなどで使われる工具箱。日曜大工に使う釘やペンチなどを無造作に収納するような…そんな無骨な佇まいが魅力のTRUSCOのツールボックスは、工場や作業現場で使われる業務用品を手掛けるトラスコ中山のもの。
ハードな使用にも耐えることが出来るプレス一体型で、まさに日本製ならではの精巧さと丈夫さが魅力的です。
出典: 細々とした物の仕分けに便利な小ぶりなサイズは、「裁縫箱」として使うのにぴったり!
底面の四隅に凹凸が付けられているので、中の物が外へ出てしまうという心配もなく、マットでスタイリッシュなデザインは、インテリアにも映え、お洒落な雰囲気をプラスしてくれそうです。
出典: 木のぬくもりに、どこか心が”ほっこり”する倉敷意匠の北欧風お裁縫箱。
素材には、国産のナラ材を使用。伝統的な木工技術の「石畳組み接ぎ」の美しさと、丸みを帯びた取手が可愛らしいアイテムです。
こちらのソーイングボックスは、北欧の伝統的なお裁縫箱の使いやすさをそのまま活かした二段式の構造になっていて、上段が左右立体に全開に開き、中身をひと目で確認することができ、お目当ての裁縫道具も見つけやすいようになっています。
開閉がスムーズなのは勿論、開いた状態でもしっかりとした安定感があり、まさに、職人技を感じさせる逸品。
自分の代だけでなく、次の家族へと受け継いで行きたくなる裁縫道具。なんだか、針仕事が楽しい時間になりそうですね。
SEWING BOX・裁縫箱/DARUMA THREAD×SyuRo
出典: 裁縫道具の定番、ダルマ印が可愛い「DARUMA THREAD(ダルマ スレッド)」。こちらは、暮らしの雑貨を手がける「SyuRo(シュロ)」とコラボレーションした裁縫箱です。
職人の手によって、ひとつひとつ丁寧に作られているブリキ缶は、無駄の無いシンプルな佇まいの中にも存在感を感じさせてくれるアイテム。
出典: Lサイズは、裁ちバサミが余裕で入る細長いサイズ。Sサイズは、小さいサイズながらも、ダルマ印の「PIN CUSHION」(針刺し)をスッキリと収納することが出来ます。深さや長さなど、裁縫道具がきちんと収まるサイズに作ってあるところがとっても魅力的!
使い込むほどに、ブリキならではの味わい深さが増し、愛着のわくお気に入りの裁縫箱になりそうです!
ここからは、「裁縫箱」の中に用意しておきたい基本の道具を紹介したいと思います。この基本の裁縫道具があれば、ちょっとした”針しごと”であれば、十分、こなすことが出来ます。まずは、「基本の道具」を用意して、もしもの時に困らないようにしておきましょう。
SEWING NEEDLES(縫い針)&DARUMA PINS(まち針) /DARUMA THREAD
出典: ”針しごと”という言葉にもあるように、針はお裁縫をする上で欠かせない存在。DARUMA THREADの縫い針は、穴が大きめなので、糸通しが楽ちん!また、何本かの糸を合わせて縫えるようにできていて、太めの糸でも縫いやすいように、縫い針自体も太めに作られています。
メッキ仕上げが施されているので、布どおりも滑らか!
出典: 縫い針と同様、”針しごと”にあると便利な「DARUMA PINS」(まち針)は、縁起が良さそうなダルマが印刷された、ちょっとレトロな雰囲気が可愛らしいアイテム。
かつてノベルティとして配られていたものの復刻版だそうで、一見すると、右向き、左向きとあるように見えて、実はどれも同じ顔が少しずれて印刷されたものなんだとか…。
PIN CUSHION(針刺し)/ DARUMA THREAD
出典: 針とお揃いダルマシリーズの針刺し(ピンクッション)は、東京の茶筒職人が手づくりで仕上げたブリキ缶と、ドット柄の手ぬぐいの組み合わせが、甘すぎない可愛らしさ。
裁縫箱を開ける度に顔を出すピンクッション。手のひらに収まるサイズ感もたまりません!
出典: カラーは、グレー、ブルー、イエローの3種類がラインナップ。落ち着いた雰囲気のシルバーのブリキ缶と淡い色味の水玉模様がお似合いです!
出典: 使いこむ程に味わい深くなる、倉敷意匠の遊佐刺し子を施した丸型ピンクッション。
長く愛用してもらえるようにと、目に見えない所にもこだわりが感じられます。
山形県遊佐町に伝わる日本の三大刺し子である「遊佐刺し子」。
寒さが厳しい東北の地で、麻の衣服しか身につけられなかった農民達の手しごとから生まれたのが刺し子。
衣服に総刺繍を施し二重にすることで、寒さをしぎ、生地を補強する効果もあるそうです。
出典: クッションの中綿にはシリコン綿が使われ、しっかりとした弾力があるだけでなく、針が錆びにくいという性質も考慮されているんだとか!柄は、花つなぎ、そろばん、菱流れ、柿の花流れの4種類。小いけれど、昔の人の知恵が詰まった愛情いっぱい、存在感いっぱいのアイテムです。
出典: 繊細なすずらんの文様が施されたピンクッションは、ザイン会社と手芸用品の企業との3社のコレボレーションで生まれたPorteBonheurのソーイングアイテム。
ボルトボヌールというのは、フランス語で幸せをもたらすという意味があるそうで、フランスでは5月1日をミュゲ・デー(すずらんの日)として、家族や友人、大切な人にすずらんを贈る習慣があるんだとか…。
重厚な存在感を放つボディは、本錫(ほんすず)100%で作られているため、 小さいながらも重厚な存在感を放ち、富山県高岡市の伝統産業「鋳物」の加工で培われた鋳造技術を元に作られています。
出典: どこかクールで愛らしい雰囲気のピンクッション。裁縫箱を開けるのがなんだか楽しみになりそうです。
HOME THREAD CARD #30 /DARUMA THREAD
出典: 懐かしいダルマ印はそのままに、思わず揃えたくなる可愛らしいパッケージに生まれ変わった「HOME THREAD」シリーズ。
山形県最上川の川縁に咲く花や、舟渡をイメージしたという「Mogami」、霞ヶ浦沿いのヨットハーバーをイメージしたという「Kasumigaura」など、それぞれの糸は、日本各地の地名から連想された色なんだそうです。
HOME THREAD BALL #30 /DARUMA THREAD
出典: 5色がワンセットになっていて、裁縫箱に収まりやすいカードタイプと、かつて発売されていた玉巻きの形を再現したボールタイプの2種類がラインナップ。全色揃えたくなる美しいカラーは、ボタン付けや、洋服のほころびを繕うだけでなく、ハンカチにちょっとした刺繍を施したりしても素敵です。みなさんは、裁縫箱の中に、どの色の糸を常備しておきますか!
出典: 金物産業が盛んな兵庫県南西部のかつて「播州(ばんしゅう)」と呼ばれた地域で、250年に渡って受け継がれてきた「播州刃物」。お母さんの裁縫箱にあったような裁鋏(たちばさみ)は、刃に鋼の中でも切れ味の良い高炭素の鋼を使用し、「兼吉」と名入れが施され、しっかりとした重みで安定した使いやすさが魅力。
持ち手の輪には4本指がしっかりと入り、布は勿論、紙もよく切れる使い心地抜群のアイテムです。
HOME THREAD CLIPPER (糸切りバサミ)/DARUMA THREAD
出典: ダルマ印の「糸切りバサミ」は、熟練の刃物職人の手しごとによって作られた、裁縫箱の中の頼れる存在。
切れ味も良く、握り心地も軽々なので、先程ご紹介した糸を製造する玉巻き工場でも実際に使われる程。先端部分は厚く丸みがあるため、怪我の心配も少なく安心です。
使い込む程に鋼の味わいが増し、気が付くとアンティークのような風合いへ…。
一緒に連れて行きたくなる♪ポケットサイズの「裁縫箱」
ソーイングセット/TO&FRO(トゥーアンドフロー)
出典: 手のひらサイズが可愛いソーイングセットは、オフィスや、旅先の急なアクシデントを助けてくれる心強いアイテム。
ポーチに入れてさりげなく持ち歩けば、突然、洋服のボタンが取れたりした時も、サッと取り出せて、とっても便利です。
中身は、針が5本、ハサミ、糸通し、糸巻き2色と針山。ロゴ入りの霧箱もとってもお洒落で、贈り物にもぴったり!
ボタンを付けをしたり、ほつれた裾をまつったり…。
ちょっとしたトラブルにも対応できるよう、まずは、基本の縫い方をマスターしてみましょう。
動画をピックアップしてみたので、是非、参考にしてみて下さいね!
裁縫の基本中の基本「なみ縫い」のやり方の動画です!この縫い方が出来れば、簡単な小物や、雑巾などもラクラク作ることが出来ますね!
玉結びのやり方の動画です!縫いものを始める時に一番最初にやるのが、この玉結び。糸が抜けてしまわないように玉の結びめを作ります。
玉止めのやり方の動画です!
縫い終わった後には、糸が抜けないようにしっかりと結ぶ必要があります。
まつり縫いのやり方の動画です!
知っていると、とっても便利なまつり縫い。スカートやズボンの裾上げをする時や、ほつれを繕う時に活躍します。
シャツやコートなどのボタンが取れてしまったときなどに役立つ、”2つ穴ボタン”の付け方の動画です!
いざという時にあると便利な「裁縫箱」。
まずは、基本の道具を揃えて、アクシデントに備えてみませんか!今回ご紹介した裁縫の基本道具は、どれも、職人さの手しごとが伝わる、こだわりの逸品です。長く使うものだからこそ、そういうアイテムを裁縫箱にスタンバイしてみてはいかがでしょうか。きっと、裁縫箱を開くのが楽しみになりますよ♪
忙しい朝に、シャツのボタンが取れていることに気づいた時、やんちゃな子供達が着るズボンやスカートの裾がほつれている時、いざという時のために、あると便利な「裁縫(ソーイングボックス)」。小学校の家庭科の授業で「裁縫箱」を使った記憶があるのではないでしょうか…。