籐工芸の老舗「ツルヤ商店」
籐という漢字とよく似ていますが、「籐」は「竹かんむり」で、春に淡紫色の花を咲かせる「藤」は「草かんむり」です。
日本に伝来してから1000年以上の歴史を持ち、当時は弓の柄の部分や、槍やなぎなたの柄巻などに使われてきました。
高齢の方々には今でも、籐製品は「日本の職人の造る製品」そんな郷愁があるはずです。
しかし、時の流れは、籐製品を東南アジアの雑貨品にしてしまいました・・・
弊社は、明治末期の創業以来、頑固なまでに「自社製造の国産」にこだわり続け、移りゆく時代の中で温かさを守り続けてきました。繊細な日本人の手仕事によって造られる国産籐製品の良さをきっと理解していただけると思っております。
エフスタイルとコラボした籐のバスケット
五十嵐恵美1978年、星野若菜1979年、ともに新潟生まれ。東北芸術工科大学を卒業した2001年春、地元新潟にて「エフスタイル」を開設。「製造以外で商品が流通するまでに必要なことはすべてやってみること」をモットーに、デザイン提案から販路の開拓まで一貫して請け負う。
籐のバスケットアイテム
籐バスケット (楕円)
籐には、成長につれて太くなるもの、伸びても細いもの、堅いものなど、その種類は千差万別。
職人さんは、その性質を見極め、曲げ・編み・巻きなど、山形に伝わる昔ながらのつる細工技術を取り入れながら、丹念に作り上げていきます。
山形県で明治40(1907)年に創業した、籐工芸の老舗「ツルヤ商店」。
籐製品は、使うほど飴色に艶が増してくるので、味が出てきて、自分だけの特別なものへと変化してゆく過程も楽しめます。
竹でも木でもない籐は、英名をラタンと言い、ヤシ科のツル性植物です。風合いもやさしく、軽くて丈夫でしなやか。さらに弾力性もあります。