MAD et LEN(マドエレン)とは
マドエレンの優しい芳香の源は、ナチュラルな花や茎、土などを昔ながらの蒸留方式で抽出した香りのエッセンス。化学製品は一切使用していなくて、もちろん動物実験も行われていません。
生産数も決まっていませんし、その年ごとに発表される香りは異なります。量産出来ない原因は、全てを手作業で行っていることや、その年々の天候によってフレグランスの元になる植物の生育に大きく作用してしまうためなのだそうです。
「マドエレン」の品質の基準が満たない香りがあれば、マドエレンの製品の発表を打ち切ってしまうというほどの徹底したこだわりがあります。
マドエレンの入れ物もラベルもすべて手作り
こちらのジャーのタイプは、フランス20世紀初頭の薬瓶の製法によって作られたもの。ダークな色合いは光を遮り、大切な香りを守るためです。
メタルポット
ポプリやキャンドルが収まっているダークな金属の入れ物は「メタルポット」と呼ばれています。こちらは、一点一点モロッコの職人が手作りしているのです。
「メタルポット」作りの技術は、13世紀から15世紀の古代ブラックメタルの法の一つ、パネルビーティング(panel beating)に沿って、その名の通りメタル板を叩いて作り上げるのだそうです。同じ商品・容量のメタルポットでも、高さが目に見えてそれぞれ違い、表面も歪んで全く同じ形がありません。そんな個性も「マドエレン」の美しさの魅力の一つになっています。
マドエレンが誕生したのは
「マドエレン」が誕生したのは一組の夫婦から。アレックス(Alexandre Piffaut)とサンドラ(Sandra Fuzier)夫妻は、フランス古来の伝統的製法にこだわった上質なフレグランスを追求したいと長い間心に秘めていました。夫妻の夢が叶ったのは2007年、彼らの仕事場をパリから南フランス、プロバンス地方のサン・ジュリアンという湖と山々に囲まれた小さな村で「マドエレン」は産声をあげたのです。
香りのコンセプトはプルーストの「失われた時を求めて」から
マドレーヌを紅茶に浸して口の中へ含んだ時の芳香が引き金となり、過去の記憶が鮮明に蘇る。そんなプルーストの長編小説「失われた時を求めて」の「スワン家の方へ」の章からヒントを得て名付けられました。
多くの人々はこの小説のように「香り」と「記憶」が常に密接に繋がりがあることを体感しているものではないでしょうか。マドエレンの芳香は、あなたを記憶の時間旅行へと導いてくれるかもしれませんね。
マドエレンの種類
ポプリ
ポプリの概念を打ち破るポプリたち。でも一度お部屋に飾ると、虜になってしまうというマドエレンのポプリなのです。
自然界から抽出した貴重な香りのエキスを溶岩石に染み込ませたポプリ。まだこの石炭のような姿を見たことが無ければ、溶岩がかもし出す存在感と美しさ、芳香の優しさにきっと心が酔いしれることでしょう。
ピンククォーツのようなこれらの石は、アカシアの樹脂です。この美しい樹脂にも自然界から取れた香りが染み込んでいます。
フタを開けるだけで優しい香りがお部屋を包みます。シンプルな自然美の外観はインテリアとしても優れています。まるで宝石のよう。天然なので色味や形にもバラつきが少しだけあります。
こちらは天然石のエメラルドとアベンチュリンに香りを移したもの。容器のデザインもアート作品のようで、オブジェ的要素もありますね。
ポプリを購入すると、かならずリチャージャーボトルがついてきます。
ポプリ専用のリチャージャーは、香りが凝縮されたアロマエキスです。ポプリの香りが薄まってきたら溶岩や樹脂等にしみ込ませてみてください。豊かな香りが蘇ります。
アロマキャンドル
マドエレンのキャンドルは蜜蝋以外の動物成分は一切使用せず、ほとんどの成分はソイビーンズワックスから出来ています。
石油系のキャンドルとくらべて、燃焼時間が長くほのかにやさしい炎と香りが特徴です。香りがお部屋に広がったら、そっと炎を消してあげてくださいね、長く楽しめるポイントです。
すずらんの香り・ひなげしの香り・スミレの香り・イチジクの香り・森の香り・ナグの花の香りと花や植物の名前が圧倒的に多いのですが、中には、「タバコのような香り」「革のような香り」という謎めいた名前や、旅好きな夫妻が名付けた、「ブラックアフガン」はアフガンに広がる黒い土のイメージから、「カンボジア」はカンボジアを旅した時に感じた自然の香り、などのユーモアあふれる名前がつけられています。
ゴージャスなゴールドカラーのメタルに入ったキャンドル。クリスマスやバースディプレゼントに喜ばれそうですね。
キャンドルをテーブルに置くだけで、独特なお洒落な空間が出来てしまうのはマドエレンならでは。
パフューム
美しい香りに出逢うと人はそれを身につけたいと思うのは、もしかしたら本能に近い感覚なのかもしれません。マドエレンの香りを身につけると毎日がいっそう鮮やかに彩られることでしょう。
ルームパフューム
香りを使い切ってしまって、もう二度と同じ香りに出逢えないとしても、マドエレンを手放したく無いと思わせる。そんな魅力溢れるルームパフュームたちです。
ディフューザー
リードでお部屋に香りを広げるディフューザー。
濃紺のボトルはドイツ製で、遮光性があり品質を長く保ちます。
最後に
今回はサン・ジュリアンの山間の村から生まれた「マドエレン」をご紹介いたしました。本物の香りをご紹介出来ないのは残念ですが一度機会があれば、是非マドエレンのメタルポットやジャーを手にとってそっと香りを嗅いでみてくださいね。他には決して無い、何か人の心に訴えかけてくるような、どれも素晴らしい芳香があなたを幸せな気持ちにしてくれるでしょう。
あなたはもう既に「MAD et LEN(マドエレン)」の素晴らしい香りを試してみたことがありますか?
南フランスから生まれた、ちょっとユニークでナチュラルなこだわりを持つフレグランスたち。ポプリやルームパフューム、アロマキャンドル、そして、オードトワレなどがあります。