Leitz + Camera = Leica
ライカには2種類のカメラがあります
M型ライカ(M-System Leica)
レンジファインダーを覗くと,肉眼で見える普段の世界がそのまま見える.つまりファインダーは倍率を変更するレンズを通しておらず,ただの覗き穴である.しかし,そのファインダーにはレンズに応じて大きさが変わる小さな”枠”が表示されており,撮りたい空間をその枠に入れてシャッターを押す.つまり望遠レンズだと枠が小さく,広角レンズだと枠が大きく見えるだけで,覗いた空間が縮小,拡大されて見えるわけではない.
作るのがとても難しいレンジファインダー式のカメラを他の会社が真似できないくらいの完璧さで作り出してしまったのが、「ライカ」なんです。
出典:pixabay.com
近頃は中古でもライカのカメラが出ているので、比較的手が届きやすくなってきました。
R型ライカ(R-System Leica)
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レンズ交換式一眼レフカメラ(Single Lens Reflex = SLR)
一般的には、一眼レフタイプのほうが馴染みはありますよね。
一眼レフのファインダーを覗くと,レンズを通した世界が見える.レンズを通しているので,望遠レンズなら遙か遠くの世界が,広角レンズなら人間の目で見えるよりも遙かに広い世界がファインダーで確認することができる.シャッターを押すとそのファインダーで見えた世界がそのまま,フィルムやディジタルの場合はCCD/CMOSなどのセンサーに記録され写真に残る.
M型ライカを使っている方が語るライカの魅力
ずいぶん一眼レフに慣れていた時分でライカのシャッターを切った瞬間・・・”ん?”
正直言うとビックリした.一眼レフのバシャリという音に既に慣れ,町中で撮り歩いた経験などからうるさいとまで感じていたシャッター音がほとんどなく,そのレリーズを押し込んだ時の手に返ってくる柔らかな感覚がものすごく心地よかったのだ.そして次のシャッターを撮るためにクランクを巻き上げた時,またビックリした.カメラ機械として精巧に作られているからか,本当にしなやかに適度な重さをもったフィルムの巻き上げ感だった.レンズのピントヘリコイド,絞りヘリコイドを回してみると,日本のメーカーのレンズにはない何とも表現し難い柔らかく滑らかな感じであった.カメラ自体が今まで撮りまくっていた一眼レフとは全く違い,精巧で丁寧で気品すら感じるものであったのだ.そしてカメラの大きさ,手にすっぽりと収まりそのデザインもお洒落で,一気にライカの魅力にとりつかれた.私が感じた魅力は写真の写りには一切作用しないカメラ自体の魅力であった.
何かがこれまでの僕のプリントと違っていた。
「何だろう、この違いは・・・?」僕は穴の開く程、そのプリントを眺めた。あることに気がついた。質感が違うのである。ただシャープというのではない。ライカで撮った写真には、「ものらしさ」までが写っていた。つまり、人間の肌は肌らしく、洋服の布は布らしく、建物の壁は硬質のコンクリートの、いわば手ざわりが正直に表現されていたのだ。この違いに僕は、仲間達が何故ライカを使うのかが少しわかった様な気がした。ものがものらしく写る。これはすごく大きな魅力だとそのとき思った。
スナップの達人、木村伊兵衛
日本を代表する写真家、木村伊兵衛さんも、ライカを愛用していました。
出典:www.instagram.com(@noriyukisekikawa)
木村 伊兵衛(きむら いへい)さん。1901年12月12日 - 1974年5月31日
霞ヶ浦にグラーフ・ツェッペリンが飛来した際、フーゴー・エッケナー船長が縦型距離計フォーディスつきのライカIAを首に提げていたのに触発されたのがライカ購入の動機になったという。
ライカで撮影した写真たち
おわりに
いかがでしたか。Leicaの魅力は、Leicaでしか出すことのできない唯一のものなんです。だからこそ、世界中で何十年たっても一番愛されているんですね。みなさんが撮った写真を見ていても、日常がとてもキラキラした思い出に変わるんだなと感じました。Leicaを持っている方にはどんどん素敵な写真を撮って頂いて、その魅力をますます広めてほしいと思います。
“世界でもっとも売れたLeica”ともいわれている「Leica M6」。コンパクトで持ち歩きやすく、初心者でも美しいスナップを取ることができます。