セイズファームは、ワイナリー・レストラン・カフェ・ギャラリー・ショップ・ゲストハウスを備えた「農園」です。
やがて、一気に眺望が開けます。富山湾と市街地を見おろし、立山連峰を望む小高い丘の一帯が、セイズファームです！
2007年、江戸時代から続く魚問屋『釣屋』を母体にオープン
山羊さんたちの住まいである建物の横には葡萄畑が広がっています。
元は魚屋だった「釣屋 魚問屋」の次男・釣誠二さんの行きついた先がワインづくりだったのだとか。
草刈要員の山羊さんの他、鶏も飼育されています。
ワイナリー
SAYSFARMでは、ドメーヌとして、100％自社原料のみの葡萄で、ワインを生産しています。
この土地が生み出す、この土地らしい。この土地でしか出来ないワイン造り。
ごくシンプルな理念のもと、”北陸が生む美しいワイン造り”を目指しています。
休耕地の再生によって誕生したセイズファームでは、農園のオーナー会員を募集中。会員になると、ワインのプレゼントのほか、ワイナリーの見学や、ぶどう畑での農作業体験にも参加できます。
ぶどうはヤギ小屋の横以外の畑でも栽培されています。
栽培品種はシャルドネ、ソービニョンブラン、カベルネ、メルロー。
ワインの命名もユニークで、例えば、A.”オジコ”は、氷見の方言で、”弟”の意味だそう。ファーストに対し、セカンドワインという位置づけではなく、全く違う個性の愛すべき弟という意味で名前を付けられたそうです。
富山市郊外（旧・山田村）産のりんごを使用したシードルも醸造しています。
自社畑の葡萄によるワインはこれからも成長し続けるはず。どんなワインを作り出してくれるのか楽しみですね。
レストラン／カフェ
風景になじむ静かなたたずまいの平屋。お店の信条は、地産地消。ファームで育てた野菜や果物、卵を使うほか、お米は地元（余川町）で穫れたものを使っています。
白い壁にパインの床。家具は富山市粟巣野（あわすの）の家具製作所「KAKI」によるもの。
余分なくシンプルな室内には、お料理も、外の緑も映えます。
こちらは、ある日の前菜。ランチ・ディナーともにコースとなっており、予約が必要なのでご注意を。
母体が魚の問屋さんだけに、新鮮な海の幸には事欠きません。
魚の他にも、氷見牛や氷見の岩牡蠣などのコースがあります。
デザートはケーキやシャーベットなど。農園で平飼いにしている鶏の卵が使用された『農場プリン』もあります。
もちろん、ファームのワインはグラスで注文できます。外のテラス席では、セルフサービスでお茶が楽しめます。
ワインが飲めないという人は、自家製梅ソーダなどもオススメです。その他、紅葉の季節には、ジンジャーティが身体を温めてくれますよ。
ギャラリー&ショップ
これまでに、レストラン棟などを担当した富山市の設計事務所・五割一分の「これまでの仕事展」、家具を担当したKAKIの「KAKI CABINETMAKER Exhibition」、発達障害のある子どもたちの絵画展『アール・ブリュット なつのやまのうえ展」などが開催されています。
ショップ
農園の作物を原料としたジャムやはちみつ、フルーツビネガーをはじめ、SUNAOや野田琺瑯のキッチン道具などを扱っています。
ワインやシードル、デザートに使われている卵なども販売されています。
ゲストハウス
1日1組限定で1棟貸切。家具・調度から食器に至るまで、セイズファームのテイストが行き渡っています。オーブンレンジなどのキッチン設備も充実。
地の食材で自在にお料理できます。定評のある鮮魚店まで15分。氷見牛を販売する『氷見牛たなか』、野菜直売所『JAステーション』まで20分。移動に車は必要です。
バスルームもありますが、『旅の手帖』ベスト64入りした源泉100％の『指崎の湯』が車で10分ほどのところにあります。
ベッドルームは3部屋。各部屋ベッドが2台ずつありますが、エキストラベッドにすることで最大9名まで宿泊可能です。
薪ストーブもあるので、パチパチと木のはぜる音を聞きながらくつろげますよ♪
おわりに
氷見市の郊外から、SAYS FARM（セイズファーム）とさりげなく書かれた看板に沿って、山道をどんどん登ります。