関東でリフレッシュしたい時に。自然が豊富な『群馬・赤城山』へ
“カルデラ湖の大沼(おの)を中心としている”ことにピンとこない人がいるかもしれませんが、「赤城山」は、ひとつの山の名称ではなく、外輪山の峰々の総称です。主峰で標高1828mの黒檜山(くろびさん)、そして駒ケ岳、地蔵岳、長七郎山(ちょうしちろうさん)といった複成火山が、大沼(おの)を囲んでいます。※
その「赤城山」のお楽しみといえば、まず、大沼(おの)を望む美しい景色。そして、登山・ハイキングで爽やかに汗を流すことが代表的ですが・・それだけではないです!そのほか、立ち寄りたい場所がたくさん。
鈴ヶ岳など、一部、大沼の外輪から少し外れた位置にある赤城山系の山もあります
カルデラ湖・大沼(おの)の周りには、パワースポット・赤城神社もあります。併せて立ち寄りたいスポットが色々ありますよ。
赤城山の魅力を網羅した情報を押さえましょう*
【始めに】赤城山の基本情報
赤城山とは
そんな「赤城山」ですが、山好きにも愛される山。
『日本百名山(日本の名山100座とされているもの)』のひとつにも数えられます。また、赤城山は、同じく群馬県内にある榛名山(はるなさん)、妙義山(みょうぎさん)とあわせて、 群馬県を代表する山『上毛三山(じょうもう さんざん)』とされています。
赤城山の山頂の陥没火口(カルデラ)に位置するカルデラ湖・大沼(おの)は周囲4km、面積88万平方m、最大水深19m。大沼(おの)の標高は1345mあり、登山をせずに訪れるだけでも、街中とはまったく異なる清らかな空気を感じられます。
赤城山のガイドマップ(地図)PDFは、こちらから
アクセスの決め方
気軽に全部制覇するのは難しいので、あらかじめコースを決めたうえで、アクセスを決めると良いでしょう。
赤城山へ「バス」を使ったアクセス
・赤城公園ビジターセンター
・あかぎ広場前バス停
・赤城山大洞バス停 *このバス停から、赤城神社までは徒歩約20分。あかぎ広場のバス停が主に使われますが、こちらも活用できます。
・赤城少年自然の家バス停 *赤城少年自然の家バス停の近くに、地蔵岳の登山口があります。
・新坂平バス停 *新坂平バス停西には、鈴ヶ岳の登山口があります。
※赤城山大洞バス停、赤城少年自然の家バス停、新坂平バス停の位置関係は、こちらから。
❶大沼周辺、駒ヶ岳登山口・黒檜山登山口へのアクセス例
「前橋駅(或いは 中央前橋駅)」のバス乗り場発・・・赤城公園ビジターセンターバス停行き「あかぎ広場前バス停」にて下車
※ただし「赤城公園ビジターセンターバス停」も、「あかぎ広場前バス停」まで徒歩10分もかからないので、赤城公園ビジターセンターで情報収集してから、徒歩であかぎ広場のほうに向かうのもオススメです。
※ビジターセンターも、あかぎ広場前(駐車場)にもトイレがあります。
※あかぎ広場前バス停から、駒ヶ岳登山口・黒檜山登山口へ、徒歩圏内です。
※「黒檜山に登る」という方でも、『地上付近の黒檜山登山口から登る』か、『駒ヶ岳に登ってから黒檜山へ向かう』かによって、コースが異なってきます。(急斜面が少ないのは『駒ヶ岳に登ってから黒檜山へ向かう』ほうです)
「あわせて地蔵岳にも登って電波塔や小沼を眺めたい」となると、ゴール地点は、スタート地点と大幅に異なることになるでしょう。ピストンするのか、あらゆる山を縦走するのか、事前に登山コースを確認してからバス停を決めましょう。
❷湿原のハイキングエリア「覚満淵(かくまんぶち)」へのアクセス例
覚満淵は、大沼の南東約700mのところにある、かつては大沼の一部であった周囲800mほどの小さな湖沼です。ハイキングコースは徒歩約30分です。
「前橋駅(或いは 中央前橋駅)」のバス乗り場発・・・「赤城公園ビジターセンターバス停」あるいは「覚満淵入口バス停」にて下車。
※「赤城公園ビジターセンター(バス停)」で情報収集してから、徒歩で覚満淵に向かうのもオススメです。
※覚満淵から、大沼の周辺観光も徒歩圏内。パワースポットである赤城山神社へも併せて気軽に立ち寄れます。
赤城山へ「車」で行く場合のアクセス
・県立赤城公園ビジターセンター 駐車場*駒ヶ岳登山口・黒檜山登山口が近い。トイレ有り。
・県立赤城公園おのこ駐車場 *駒ヶ岳登山口・黒檜山登山口が近い。トイレ有り。
・小沼駐車場 *長七郎山の登山口が近い。トイレ有り。
・大洞駐車場 *地蔵岳登山口前にある。トイレ有り。
・新坂平駐車場 *鍬柄山登山口(鈴ヶ岳方面)が近くにある。トイレは、近くにある赤城山総合観光案内所を利用。但し11月中旬~4月中旬まで冬季閉鎖。
赤城山の天気の傾向・服装
赤城山の天気は、以下、てんきとくらす(日本気象株式会社)のWEBサイトにてご確認ください。
標高があるので、なにかしら防寒着は必須。地上(前橋の市街地)よりもマイナス10度程度は想定しましょう。日が差せば温かいですが、秋、冬、春はもちろん、夏も、曇り空が続くと寒さを感じます。風を通さないウインドブレーカーは重宝しますよ。筆者が桜が咲く春の時期に赤城山登山をしたときも、日陰には雪渓がありました。
~登山の他にも色々!「赤城山」で楽しみたいことリスト~
1:赤城山系で「登山・ハイキング」を楽しむ
おすすめコースは?
【登山】大沼〜黒檜山〜駒ヶ岳を周遊するコース
黒檜山は、はじめの黒檜山登山口の登りがきついので、こちらのほうが登りやすいです。
【ハイキング】覚満淵から「長七郎山」へ向かうコース
『覚満淵-長七郎山(3時間20分)』の部分をご参照ください。
(群馬県による公式ガイドページです)
(日本山岳会群馬支部のサイトです)
そのほか
2:ボート、赤城神社、買い物etc.「大沼の湖畔」で観光する
ボートに乗って、赤城山の景色を堪能
天気が良ければ、大沼のスワンボートに乗ってみるのもおすすめ。周囲の赤城山の景色がスケール大!新緑や紅葉の季節にはたまりません。
パワースポット・赤城神社(大洞赤城神社)へ参拝
「赤城神社」という名称の神社は群馬県に複数あるため、区別するために「大洞赤城神社」とも呼ばれています。しかし、こちらの赤城神社が最も有名。
朱色の本殿が鮮やかに映える赤城神社。赤城姫をお祀りしており、人気のパワースポット。赤城姫は縁結びや恋愛など、女性の願いを叶えてくれる神様として知られています。御朱印も扱っています。
以来、赤城の神様にお願いした女性の願い事は必ず叶えられ、この神様にお願いすると美人の娘が授かると言われています。
大沼湖畔にある食堂・売店で、手土産や名物グルメをお買い物
3:【春夏の風物詩】可憐に咲き誇る赤城山のツツジ
4:【秋の風物詩】深く色づく赤城山の紅葉を楽しむ
赤城山の山々は、毎年、だいたい10月中旬~11月中旬まで、美しい紅葉で目を楽しませてくれます。紅葉の名所として名高く、この時期は絶景をカメラにおさめようと、写真愛好家も多く訪れます。
5:【冬の風物詩】氷上ワカサギの穴釣り
【知っとく情報①】赤城山を代表する老舗旅館「青木旅館」で舌鼓
【知っとく情報②】汗を流せる*赤城山の近くには温泉があります
赤城山周辺の日帰り入浴施設の一例
道の駅ふじみ 富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館
あいのやまの湯
粕川温泉元気ランド
そのほか:赤城山の日帰り湯の情報は、こちらから
最後に
関東近郊にあり、ちょっとリフレッシュしたいときにのプチ旅行にぴったりの「赤城山」。
紹介しきれませんでしたが、そのほかにも、キャンプ場&バーベキュー場が付いた「赤城山オートキャンプ場」も近くにあり、家族や友人とのひと時、デートなど、赤城山は様々なシーンにはまってくれるのではないでしょうか。
春夏秋冬、それぞれの「赤城山」を制覇してみてもいいですね。「赤城山へのアクセス」だけはしっかり確認したうえで、日帰り旅行を楽しんではいかがでしょう。
© OpenStreetMap contributors
画像上/大沼と、主要な赤城山系の山の地図:黒檜山(右上の緑のピン)~駒ヶ岳(その下のほうにある黒い文字)~小地蔵岳(赤いピン)。小地蔵岳左側、大沼真下のほうにある山は、地蔵岳。右下にある小さな湖は、小沼。