開催間近!「鈴木マサルの傘展」って?
また、このイベントは「Artek Webstore」でも同時開催。遠方の人や、外出がなかなか難しい今でも、鈴木さんのあざやかな世界観に触れられるチャンスです。この記事では、鈴木さんのコメントを交え、展示の見どころを少しだけご紹介します!
4柄の新作が登場!展示の見どころは?
鈴木マサルさんコメント
「雨傘」には4柄の新作が登場!
kamaboko bambi
「スキップするような感じにしようと思って描いたのがこちら。リズミカルな形がまるでカマボコの断面のように愛らしい」
naname turtle
「亀の甲羅は模様の宝庫です。でもその模様をそのまま描いたら何だかちょっとイメージと違って。傘の形に合わせて甲羅の模様を入れてみました」
barcode pony
「ポニーにこんな縞模様はないと思うのですが、何となく入っちゃいました。その縞模様がバーコードみたいに見えて」
ten panther
「ヒョウ柄は一般にあるイメージが定着していて扱いが難しいモチーフだと思っています。でもヒョウの柄が文字になっていたら素敵ではないか?そういえば今年は傘を始めて10年の周年だったな、と」
スツールなどの限定アイテムも見逃せない!
Artek Tokyo with Masaru Suzuki スツール60
アルヴァ・アアルトが1933年にデザインした「スツール 60」。フィンランドバーチ材を直角に曲げる技術「L - レッグ」を応用したシリーズのひとつであり、アルテックを象徴するアイテムです。既存のカラーバリエーションから鈴木さんが4色の座面を選び、脚には大胆にカラーを施しました。こちらは40脚限定なので、気になる人はお早めに。
Artek Tokyo with Masaru Suzuki 115 傘立て
同じくアルヴァ・アアルトが開発した曲げ木の技術「ラメラ曲木」を用いたアイテム。ループ型のエレメントを応用して形作られています。スツール同様、美しい経年変化を楽しめます。
※完全受注生産
「鈴木マサルの傘 10周年」によせて
Model : Kanoco
Photo : Miho Kakuta
Hair Make : Yoko Yoshikawa
Styling : Kaho Yamaguchi
Graphic : Natsuki Sakamoto
どんな企画でも、出来る事ならば10年間継続して続けたいといつも考えています。10年間続いたらそのデザインが、それだけの時間に耐えられた意味や価値があるように思うからです。売れ筋に惑わされない事、トレンドの誘惑に負けない事、自分でも売る努力を怠らない事。こんな事を呪文のように唱えながら作っていたらあっという間にOTTAIPNUの傘はスタートして10年が経過しました。もちろん毎シーズンうまく行った訳ではありませんが、こんなベーシックとは対極にいるような傘が10年も続いたのは奇跡だと思っています。関わってくれた全ての人たちに私の全身全霊全てで感謝申し上げます。
10年も続けていると雨の日に時々、街でOTTAIPNU の傘を見かける事があります。自分で言うのも何なのですが、その風景がとても良いのです。デザインが良いとか商品が良いとかそう言う事ではなく、雨降りのどんよりとした風景の中に目が覚めるような色や柄が、まるで花が咲いたようにそこにある事に「良いなあ」と思うのです。使っている人も心なしか嬉しそうに見えます。気のせいかな。でも自分自身が花になった気持ちになってくれていたらとても嬉しい。街の中にポツポツと花が咲いているような風景を見たくて、私は傘を作っているのかもしれません。
2020年8月 鈴木マサル
イベント詳細
■開催期間
2020年9⽉16⽇(水)~10⽉19⽇(月)
※火曜定休
■開催時間
13:00~19:00(平日)、11:00~19:00(土日)
※店舗の営業時間に準ずる
■会場
・Artek Tokyo Store(東京都渋谷区神宮前5-9-20 1F・B1F)※東京メトロ「表参道駅」 A1出口より徒歩5分
・Artek Webstore
※定休日の変更や「Artek Webstore」のみでの開催になる場合があります。来場の際は必ず以下のリンクより最新情報をご確認ください。
Photo/Miho Kakuta