北の玄関口の上野駅。暮れのアメ横商店街。
花見客の連なり。ジャイアントパンダの動物園。
世界遺産の美術館。博物館の国宝公開… と、思い浮かぶイメージは人それぞれ。
それでも、やはりから大方の人が連想してしまうのは、人混み、行列、喧騒、買い物客や花見客といった大勢の人で賑わう「上野」かもしれません。
出典: けれども、そういったステレオタイプなイメージを裏切って、「上野」には、美術鑑賞や博物館見学といった積極的な目的をもたなくても、“気ままに歩く”だけでも楽しめるエリアがあります。【上野公園内「花園稲荷神社」】
出典: それは、「上野公園」の北西部から南部にかけての地域(以下「ウエストサイドエリア」と表記)です。
【上野公園のウエストサイドエリア内に建つ「清水観音堂」は、隠れた紅葉の名所。(12月初旬撮影)】
出典: 上野で活気があり、人で賑わうのは、上野公園の東側から駅周辺です。
地図を広げれば一目瞭然ですが、上野公園(正式名称:上野恩賜公園)は、京成上野駅から噴水広場へと通じる中央部の東側(上野駅側)に、人気の文化施設が集中しています。
【2018年秋に「上野の森美術館」で開催された『フェルメール展』に並ぶ人々。“日時指定入場制”でも大行列。】
出典: 【公園内案内図下部(東方向)に「JR上野駅」。公園中央とJR上野駅の間に上野の森美術館・東京文化会館・国立西洋美術館・国立科学博物館の人気施設が建ち並んでいる。右側(北方向)が「東京国立博物館(東博)」。今記事で紹介するのは、画面上部(北西方向)から左側(南方向)にかけてのエリア。】
出典: 一方、ウエストサイドエリアには、「上野動物園」と「東京都美術館」の2つの人気施設があるものの、東側と比較して概ね人が少なく、散策向き。一人や少人数で、ゆったりと過ごすのにお勧めのエリアです。
【ウエストサイドのお勧め立ち寄りスポット「国立国会図書館国際子ども図書館」】
出典: 当エリアを勧めるのは、単に人が少なく、歩きやすいだけではありません。
上野公園のウエストサイドエリアには、歴史的価値の在る建築物や寺社仏閣が数多く遺り、“立ち寄りスポット”が数多く、飽きずに楽しんで歩き回れるからです。
【「東京藝大」正門守衛所の裏手に建つ「赤レンガ1号館」は、明治13(1880)年建造。都内に現存する最古の煉瓦建築物で、かつて国会図書館の前身の書庫として使用されていた貴重な建物。入校可能な時間であれば、無料で見学することが出来る。】
出典: 同時に、名所やスポットを繋ぐ街の風情、地域の雰囲気も素晴らしく、散策すれば、ここでしか味わえない心地良さを感じることができます。
【散策休憩にお勧めの「喫茶去」は、上野公園内にしっとり佇む老舗料亭「韻松亭」が営む喫茶室。】
出典: 今記事では、まず先に《1.「上野公園」のウエストサイドの魅力》を、お勧めの立ち寄りスポットや寄り道スポットを交えつつ、存分に紹介します。
【上野公園の西南部に位置する「不忍池」と「辨天堂」。池中央にある「不忍池辨天堂(しのばずのいけべんてんどう)は、弁財天を祀る“谷中七福神”の一つ。財運、芸能に功徳がある神様として有名。】
出典: 次いで、JR「鶯谷駅」から「御徒町」方面に向かう、《2.散策のモデルコース》を、一例として紹介します。
【建物も設えも素晴らしい「国立国会図書館国際子ども図書館」】
出典: モデルコースには、先に紹介したお勧めの名所や立ち寄りスポットはもちろんのこと、コースから少し足を伸ばせば到達できる寄り道スポット、一休みするのにちょうど良い甘味処や喫茶店についても示してあります。
【ウエストサイドエリアのお勧め立ち寄りスポット「geidai art plaza」の屋外スペース。歴史ある建物や空間の雰囲気も魅力。】
出典: 最後に、モデルコースに示した《3.散歩の疲れを癒やす「甘味店」&「喫茶店」》の数々を紹介します。
【上野公園ウエストサイドエリア内にある老舗料亭の喫茶室「喫茶去」の看板メニュー『クリームあんみつ』。生麩や抹茶アイスなどがのった京風の逸品。】
出典: どの店も、上野ならではの下町の情緒や昭和の香りを残した人気店です。散歩にちょっと疲れて、甘いものを少し口にするのは、実に幸せなこと。“口福”なる一時もしっかり楽しみましょう。
【上野広小路の老舗甘味店「みつばち本店」の『小倉あんみつ』。美味しい黒蜜かけ放題の絶品あんみつ。】
出典: 記事を参考に、今までのイメージとは異なる“上野”を発見してオリジナルなストーリーをぜひ紡いで下さい。
【上野駅、御徒町駅周辺には、今も昭和レトロな雰囲気と味が魅力の老舗喫茶店が数多く残る。散策最後に利用するのにお勧め。(画像は『コーヒーショップギャラン』のフォトジェニックな「クリームソーダ」)】
出典: 「上野公園」の位置関係が分からなくなったら、『パンダ模様の郵便ポスト』が目印です。
【『パンダ模様の郵便ポスト』に投函された郵便物には、上野公園ならではの風景やパンダが描かれた消印を押して貰える。来園記念に利用する人も多い。画像奥の建物は「東京都美術館」】
出典: 先に述べたように、ウエストサイドエリア(上野公園北西~西~南部)は、美術館や科学館等の人気施設、またJR上野駅からやや離れているため、中央部や東側と比較して、一年を通じて人通りが少ない傾向にあります。
【2017年10月初旬頃の公園ウエストサイドエリア“芸術の散歩道”付近。正面の門扉は、土日祝のみ開門する「東博」の『旧因州池田屋敷表門(黒門)』。当門は、江戸期に権勢を奮っていた鳥取藩池田家の江戸上屋敷表門だったもの。東京大学の“赤門(加賀藩・前田家屋敷門)”に対して“黒門”と並び称される。明治期に、東宮御所正門として、その後高松宮邸に引き継がれ、昭和29年に現在地の東博へ移築されている。堂々たる姿は一度は見る価値あり。】
出典: 桜の開花期やGWの混雑は流石に免れませんが、それ以外であれば、週末であっても人混みに煩わされることがありません。園内の遊歩道はもちろん、公園沿いを走る一般道も幅員広く、歩道も備わっているため、周囲の景観や街の雰囲気を楽しみながら、ストレスなく歩くことが出来ます。
【ウエストサイドエリア内に建つ明治44年建造の「上野動物園 旧正門」。現在は、開かずの扉となったいるが、皇族来園の際には開門される。東京都美術館と動物園の間に建つ。】
出典: 「上野公園」は、“公園”といっても、美術館や博物館、動物園などに意識が向いてしまうためか、文化施設に緑地や遊歩道が付帯したものとイメージしてしまいます。【ウエストサイドエリア内の緑地】
出典: けれども実際は、その様なイメージに反し、緑が多く、自然豊か。総面積は、約53万㎡にも及び、南部に位置する「不忍池(しのばずのいけ)」、西部の「東京藝術大学」やその周辺地域も園内に含む、広大なる“都市公園”です。
【美術館や陳列館、学食やアートプラザ(後述)等、東京藝大構内の一部の建物は、学生以外の一般の人でも見学可能。守衛所でその旨伝えれば構内へ入れる。
(画像は、大学美術館内「ミュージアムカフェ」からの眺め。右奥は、東京藝術大学音楽学部の正門。東京藝術大学大学美術館(入館有料)は、卒業生や教員らの寄贈作品を所蔵する美術館で、その作品群は、近現代の美術史を語る上で欠くことのできない貴重なものとなっている。企画展やコレクション展、学生の作品展などが開催される。)】
1-2-1.江戸期から続く豊かな自然環境 上野の山・寛永寺・桜の名所
出典: 「上野公園」(上野の山)は、もともと江戸末期まで、天台宗の別格大本山「寛永寺」の境内だった場所です。
【画像奥は、“生類憐れみの令”を施行し、犬将軍として有名な第5代綱吉の霊廟「徳川綱吉霊廟勅額門 (とくがわつなよしれいびょうちょくがくもん)」。宝永6年竣工の豪奢な霊廟だったが、明治維新後一部解体され、第二次世界大戦で焼失。現在はこの「勅額門」と「水盤社」のみ遺る。勅使門を直に観るには、事前にHPより特別参拝催行予定を確認し書面にて寺へ申し込む。)】
出典: “上野の山”は、徳川幕府・江戸城の表鬼門(東北方向)にあたり、「寛永寺」は、幕府安泰、平安祈願のために天海大僧正によって建立された江戸の重要な寺院です。
(※陰陽道では、北と西は「陰」、東と南は「陽」。その境目の「東北」と「西南」は、陰陽が反転し、鬼が出入りする忌むべき方角で、邪気が入るとされる。東北は表鬼門、西南を裏鬼門と呼ぶ。)
【上野動物園内に建つ「旧寛永寺五重塔(重要文化財/寛永16(1639)年再建)。上野公園屈指の紅葉スポット。「五重塔」は、隣接する「上野東照宮」からも仰ぎ見ることが出来る。】
出典: 江戸期を通じて寛永寺の寺領だった“上野の山”。
ご存知のように、上野公園は桜の名所として良く知られていますが、上野の山の桜の歴史は、この寛永寺の歴史と共にあります。【寛永8(1631)年に京都の清水寺を模して建てられた「清水観音堂(重要文化財)」】
寺を開いた天海大僧正が、当地の景観向上のために尽力し、奈良の吉野山から山桜の苗を取り寄せ、山内に植樹したのが“上野の桜”の始まりです。
【※天海大僧正(南光坊天海)は、天台宗の僧侶。
徳川三代に仕え、江戸の都市計画においては、陰陽道や風水に基づく江戸鎮護を構想したとされる。江戸幕府の影の立役者でもある天海は、100歳を超える長命だったと言われる。
(歌川広重「江戸名所百景」『上野清水堂不忍池 (うえのきよみずどうしのばずのいけ)』。左の松は「月の松」)】
出典: 豊かな自然と花の名所として庶民に親しまれてきた“上野の山”でしたが、幕末の混乱期、戊辰戦争(上野戦争)時に、旧寛永寺の堂宇のほとんどが灰燼に帰し、周辺一帯も無残に焼け野原と化しました。
【「清水観音堂」は、桜も素晴らしいが晩秋の紅葉時も美しい。画像は、観音堂の舞台。舞台の先には、不忍池が広がっている。舞台中央にあるのは、先に紹介した広重の「江戸百景」で描かれた“月の松”を再現したもの。】
出典: 【“月の松”が描く輪の中には、不忍池の「辨天堂」がおさまる仕掛けになっている。】
出典: その後“上野の山”一帯は、寛永寺寺領の一部を残して、明治6年に日本初の公園として指定されました。
【オランダ人軍医・ボードワン博士は、“上野公園の生みの親”。荒廃した“上野の山”は、元々日本初の公園に定まる前年に「陸軍用地」として決定していたが、ボートワン博士は、この軍用地転用へ積極的に反対し、“公園建設”に力を尽くした。(公園内の設置された『ボートワン博士像』)】
出典: といっても「上野公園」は、明治初期から現在まで穏やかで充実した自然環境が保たれていた訳ではありません。関東大震災や第二次世界大戦等など、様々な困難、紆余曲折を経て、その度に、地元の人々の惜しみない尽力によって、“上野の山”の自然景観は取り戻され、桜は植え継がれて、再生してきたのです。
【八重桜が満開の「旧東京音楽学校奏楽堂(重文)」。奏楽堂は、滝廉太郎等、多くの音楽家を輩出した東京藝術大学音楽学部の前身「東京音楽学校」の校舎(明治23/1890年建造)。かつては、藝大敷地内にあったが、老朽化により台東区が譲り受け、上野公園内の現在地へと移築、復元し、一般公開された。平成25年から再補修され、平成30年11月にリニューアルオープンしている。】
出典: 上野公園は、今もなお、江戸期から連綿と継がれてきた“上野の山”への深い思いと共に、豊かな自然環境が維持されています。
【広大な敷地を誇る「東京国立博物館」は、所蔵品や建物だけでなく、外部の木々や庭園も見所。庭園散策を目的に入場するのもお勧め。(東博「表慶館」付近の大イチョウ)】
出典: 【「東博」では、春秋に庭園が一般公開されている(入場料のみ要)。桜の春も良いが、特に秋の紅葉時が秀逸である。(画像は、庭園内に建つ「九条館」で、元京都御所内の九条邸が赤坂に移され、九条家当主の居室として使われていたもので、1934年に東博に寄贈され移築。狩野派筆による楼閣山水図の床張板や欄間が見所。)】
出典: 園内の銀杏や楠、欅といった木々の豊かな緑、種々様々の桜も素晴らしいですが、“水辺の景色”も魅力的です。
【木々の緑と水の景観が爽やかな「噴水広場」では、週末や連休になると様々なイベントが行われ、賑わうが、広場から一歩、西へそれればゆったりと過ごせる。(10月初旬撮影)】
出典: 中でも、特筆すべきは「不忍池(しのばずのいけ)」周辺の景色です。池周囲の遊歩道は幅員広く、ゆったりと敷かれて、水辺の景色を楽しみながら、のんびりと散策できます。
【7月下旬の「不忍池」。画像の中心奥の建物が、琵琶湖に浮かぶ竹生島になぞらえて築かれた「辨天堂」。】
出典: 桜の春、蓮の花が開く初夏から晩夏に人気を集めますが、すっかりと枯れきった蓮が一面に浮かぶ晩秋から冬の季節も風流な眺めで、池の景観は、季節それぞれに趣があります。
【この辺りは、縄文期の頃は、東京湾の入り江であり、その後海岸線が遠のくにつれて、取り残されて池になったと考えられている。先に紹介した、寛永寺開祖の天海は、この池を琵琶湖に見立てて、竹生島(ちくぶじま)になぞらえて弁天島を築いて「辨天堂」を建立した。(画像の右下に映るのが「辨天堂」)】
出典: また「不忍池」には、動植物が多く棲息しています。中でも鳥類は多く、渡り鳥、留鳥(とどめどり/一年を通じて同じ地域に棲息する鳥)合わせて数十種類の鳥類が、一年を通じて観察できます。【桜花浮かぶ頃の「不忍池」と鴨】
出典: また、園内を通る「動物園通り」や、公園と他所を分かつ「不忍通り」は歩きやすく、鶯谷駅の南側の「寛永寺」がある“上野桜木町”界隈や、東京藝大周辺地域は、閑静で緑多く、風情があり、散策向きです。
【上野桜木交差点の角に建つ人気喫茶店「カヤバ珈琲」は、東京藝術大学から歩いてすぐ。】
出典: 【上野公園と谷中町、根岸町に挟まれた“上野桜木町”は、江戸期から明治中期まで、寛永寺の境内だった歴史ある土地。現在もその半分以上は、寛永寺の敷地となっている。
(画像は、上野桜木町の人気スポット「上野桜木あたり」。昭和初期に建てられた3軒の家が路地で繋がれたこの空間は、“天然酵母のビアホール、手作りパン、塩とオリーブオイルのお店とクリエーターの住居などが集まる、複合施設”で、地域の人のみならず、来訪者の誰もがここで繋がり、楽しめる場所として機能している。
施設内には、「カヤバ珈琲」の姉妹店「カヤバベーカリー」が入っている。「カヤバ珈琲」から徒歩3分。散策の寄り道にお勧め。】
1-3.財布に優しい文化施設や名所、スポットが点在。
出典: 人気観光スポット“谷根千(谷中・根津・千駄木)”と、上野観光のハイライトである東側のエリアに挟まれる当エリアは、注目度が低いですが、訪れる価値のある観光スポットや名所も数多くあります。
【「国立国会図書館国際子ども図書館」の、釉薬をかけた外壁が美しいの本館「レンガ棟」内部。】
出典: 当エリアに特徴的なのは、“無料”で利用、鑑賞できる秀逸な文化施設や名所、“安価”な利用料や入館料で楽しめる、魅力的なスポットが多いことです。【広々とした空間の「国際子ども図書館」内ホール。)】
1-3-1.静謐な一時を過ごして。「国立国会図書館国際子ども図書館」
出典: 中でもお勧めなのが、無料で利用、入場できる「国立国会図書館国際子ども図書館」です。
「国際子ども図書館」は、児童書を備えた閲覧室や児童書ギャラリー、各種の催し物が開催されるホールやミュージアム、資料室や研修室からなりますが、“子ども”“児童”といっても、年齢に関係なく、十分に楽しめる公立施設です。
【図書館「レンガ棟」内の吹き抜けの階段室。モダンなデザインの鋳鉄の手すりは、明治期のもの。】
出典: 当図書館の見所は、ずばり建築です。
明治期、昭和、現代の建築が融合した建物。そして建物と外部が繋がれることによって生まれる静謐な空間です。
子ども図書館は、二つの建物からなりますが、本館の「レンガ棟」は、明治39年に建てられたルネッサンス様式の洋風建築で、昭和4年に増築、平成に改修した三つの時代の建築が一体となった建物です。
新館の「アーチ棟」は、平成27年に竣工した前面ガラス張りの美しい曲線を描いた建物。「レンガ棟」の改修と「アーチ棟」の設計は、世界的建築家・安藤忠雄です。【明治期の外壁をガラス壁で改修した「レンガ棟」の外壁】
出典: 「国際子ども図書館」は、ウエストサイドエリアの中でも、特にお勧めの穴場スポットです。訪れれば、その静謐な空間にゆったりと心寛がせることが出来るでしょう。
公立の図書館ですが、中庭や安価で飲食できるカフェテラスもあるので、散歩の途上で利用するのにもお勧めです。
【館内カフェのテラス席】
出典: 「黒田記念館」も、「国際子ども図書館」同様に、無料で入館、見学、鑑賞できる施設です。日本の洋画発展に大きく貢献した“近代洋画の父”黒田清輝の作品を主に展示しています。
【「黒田記念館」は、黒田清輝が残した遺言をもとに、遺産の一部により建てられた(昭和3/1928年竣工)記念館。設置された「美術研究所(現・東京文化財研究所)」により、昭和から平成にかけて、当館で美術に関する学術調査研究や資料収集が行われてきた。
平成12(2000)に研究所の業務が新庁舎へ移動したことに伴い、、当記念館が建築史上貴重なものであることから、改修工事が進められ、平成13年に「黒田記念館」として新たに開館し、翌年に国の登録有形文化財に指定された。
(画像は、イオニア式オーダーの列柱がデザインされた「黒田記念館」正面外観。)】
出典: 黒田清輝は、明治から大正にかけて活躍した洋画家。光の表現を探求した“外光派”と呼ばれる様式を確立し、日本の洋画壇に君臨した人物です。代表作は、『湖畔(1897年/東博蔵)』・『智・感・情(1897-98年/東京国立文化財研究所蔵)』等。
【画像の『読書(1890-91年/東博蔵)』は、黒田が仏滞在中に描いた初期の代表作。日本の美術界にその名を轟かせた記念的デビュー作品として有名。】
出典: 明治期の雰囲気を良く残した建物内には、美術書や教科書に掲載されている黒田清輝の代表作のずらりと展示されています。器である建物も内容も充実し、訪れる価値のある記念館です。
【「黒田記念館」の展示室内部。作品の他、アトリエも再現されている。展示室天井の漆喰装飾も見所。】
1-3-3.「つくる」思いを受け取る場ーgeidai art plazaー
出典: 無料で利用できる、もう一つのお勧めのスポットが、東京藝大美術学部構内にある「geidai art plaza」です。
【大正2(1913)年建築の「東京藝術大学旧東京美術学校玄関(通称:黒門)」。正面突き当りが“geidai art plaza”。黒門は、東博から見て藝大正門の手前並び。】
出典: 2018年10月に誕生した「藝大アートプラザ」は、藝大の学生、教職員、卒業生の作品を展示するギャラリーです。
特徴的なのは、展示作品をその場で購入できること。学内から学外の世界へと開かれた藝大の“出島”的な場所です。無名の新人でも、気に入れば宝物です。世界に一つしかない自分の好みを見つけに立ち寄ってみましょう。
【絵画・彫刻・工芸など、様々な作品が並ぶ常設展示コーナー。1000円程度で購入できるものから、一点数十万円の作品まで様々。プラザ内には、藝大のオリジナルグッズや美術や音楽関連の専門図書、書籍も販売されている。】
出典: ギャラリーの外には、テラス席もあり、一休みするのにもちょうど良い立ち寄りスポットです。
出典: 当エリアには、文化施設だけでなく、東叡山寛永寺の寺領だった経緯から、寛永寺関連の御堂や史跡、神社が数多く点在しています。【適度なアップダウンが楽めるウエストサイドエリア(「上野パゴタ」「上野大仏」へと至る石段)】
出典: 公園内の寺社仏閣、史跡は、拝観料が要らず、無料で参拝、見学が出来ます。
(※但し、「上野東照宮」の拝観は無料だが、“透塀の内側”の「社殿外観の拝観」と「ぼたん苑」は、有料。)
出典: 【エリア内にある「上野大仏」も、東叡山寛永寺の史跡の一つ。かつて上野(東叡山寛永寺)には、大仏(釈迦如来坐像/初建は寛永8年)があったが、度重なる罹災で、本体と大仏殿を失い、現在は、残った“大仏の顔”だけが祀られている。顔のみであるが、隠れた人気パワースポットとなっている。】
出典: 【「上野パコダ」は、上野大仏(大仏の顔)の脇にあるパゴタ(=仏塔)で、かつて大仏殿の跡地に建立されている。この仏塔の中には、本尊として「旧薬師堂」本尊の薬師三尊像が祀られている。薬師如来は、病苦から救い神様であるが、ここで当病平癒の祈願するのなら、絵馬を受付で授かり、パゴダの周囲を御真言を唱えながら歩き、絵馬を奉納する。(詳細は、現地受付にて)】
出典: また、江戸期以前から当地に鎮座してきた神社もあり、古くから慣れ親しんできた地元の方々だけでなく、御朱印やパワースポットに興味がある方にも楽しめる散策エリアとなっています。
【「医薬祖神 五條天神社」は、薬祖神の神を祀ることで知られ、病気平癒を祈願する人々が後を絶たない。毎月10日には、病気平癒・健康祈願を祈祷する医薬祭が行われる。(画像奥、参道より低い位置にあるのが「五條天神社」の拝殿。】
出典: 【園内に在する「花園稲荷神社」は、「五條天神社(ごじょうてんじんじゃ)」に併設の社だが、五條天神社が移転してくる以前より当地にあったとされる。明治6年に周辺が寛永寺の花畑だったため「花園稲荷神社」と改名された。現在は、恋愛、縁結びのパワースポットとして人気を集めている。】
1-3-5.天気の良い日は、のんびりと。「不忍池のボート場」
出典: 見学や鑑賞に興味が沸かない人、のんびり過ごしたい人にうってつけのスポットが「不忍池のボート場」です。
出典: 公営なので安価で利用できるだけでなく、ボートも、足漕ぎのスワン型やクラシカルな手漕ぎ型とあるので、好みや員数に応じて選べます。【「不忍池」周辺は、桜の季節でも比較的のんびりしたムード。】
出典: 歴史ある当エリアには、紹介したように見所が沢山ありますが、大正から昭和期の生活文化を、直接肌で感じられる当地ならではの施設もあります。足を運べば、古き良き下町の暮らしを経験せずとも、心穏やかに、懐かしい気分に浸れます。
【画像は、上野桜木2丁目「カヤバ珈琲店」斜向いにある「旧吉田屋酒店」(下町風俗資料館付設展示場)。この酒店は、谷中6丁目で江戸期から酒店を商っていた「吉田屋」の建物で、当地に移築後、風俗資料館として一般公開している。(入館無料)】
出典: 【「下町風俗資料館」は、「不忍池」の畔に建つ、明治、大正、昭和期の“古き良き下町文化”を伝えるための資料館。館内には、駄菓子屋や銭湯、商家や長屋など、東京下町の街並みが細やかに再現されている。訪れれば、当時のゆったりとした暮らしぶりや、下町風情を体感することが出来る。】
出典: 温泉好きの方にお勧めなのが、天然温泉の銭湯です。
上野には、幾つかの天然温泉施設がありますが、中でも人気が高いのが、動物園通りから少し路地を入った住宅街にひっそりと建つ「六龍鉱泉(ろくりゅうこうせん)」です。
地域に根付き、今も現役の当銭湯は、外部も内部も、“ザ・銭湯”といったスタイル。脱衣場もゆったりとして、浴室も天井高く広々。ペンキ絵やタイル、体重計やロッカー等など、内装も調度品もレトロ感いっぱいです。
湯は、“黒湯の鉱泉”で、江戸っ子好みの湯の熱さ。泉質が良いと評判で、遠くからわざわざ出向いて来る人も多い人気湯です。散歩の後で入るひとっ風呂は、いつの季節でも爽快です。タオルは販売されているので、気が向いた時にフラリと利用することができます。(月・木が休日。詳細は以下の銭湯組合のHPで確認のこと。銭湯内の撮影は禁止)
★脱衣場や浴室等の写真が掲載されているので、興味のある方は要チェックです。
1-5.ちょっと休憩。甘味の名店&昭和レトロの喫茶店
出典: 散策は楽しくても、休み休みが基本です。散歩で疲れ果てては、野暮というもの。良い散歩は、散歩の後に心地良さが残るもの。【「カヤバ珈琲」(画像は、落ち着いた雰囲気の1階テーブル席。2階は和室に座卓。)】
出典: 交通機関を利用して「上野」に来ているのなら、お土産を買い、一息入れてから帰路に着きたいものです。
【「桃林堂 上野店」も藝大近くにある人気和菓子店。喫茶室も併設され、かき氷や自慢の和菓子が頂ける。】
出典: また「上野」は、歴史ある“盛り場”です。
エリア周辺やJR上野、御徒町駅界隈には、古くから愛顧を受けてきた甘味店や喫茶店が数多く点在しています。
【懐かしのメニューが並ぶ『コーヒーショップギャラン』のショーケース。)】
出典: 少し足を伸ばせば、人気の逸品や代々受け継いできた自慢の味を味わいながら休憩でき、また帰宅してからも楽しめるお土産も購入出来ます。【老舗甘味店「みはし」の『フルーツクリームあんみつ』。「みはし」のあんみつは、お土産可。】
出典: 現代のシステマティックで洒落たチェーン店、話題のカフェも良いですが、せっかくなら地域に溶け込んだ店の風情も楽しみましょう。
【ウエストサイドエリア内にある「新鶯亭」は、心も身体も休まる憩いの甘味処。(画像は、“うぐいす”色が美しい抹茶餡がのせられた『あんみつ』】
出典: 先述したように、ここは“谷根千”と、主要文化施設が集中している“上野のハイライトゾーン”に挟まれたエリアです。
地図で分かる通り、当エリアは、北に「根岸」、北西から西にかけて「上野桜木」と「谷中」、「根津」、南西に「東京大学本郷キャンパス」、南西で「湯島」に接し、南東部に「上野広小路」、「御徒町」の商業地域が広がっています。
【「旧吉田屋酒店」近くにある「愛玉子(オーギョーチー)」は、台湾のデザート「愛玉子」の専門店。古くから、東京芸大の芸術家に愛されてきた名店。店内も外観通りに昭和レトロな雰囲気。】
出典: つまり、今回紹介した「上野ウエストサイドエリア」から少し足を伸ばせば、“谷根千”といった下町界隈、南西に進路を取れば、湯島天満宮(湯島天神)や旧岩崎邸庭園、広大なる東大本郷キャンパスをも楽しむことが出来ます。もちろん、上野のハイライトゾーンで鑑賞や見学、アメ横で食べ歩きや買物を楽しむことも出来ます。
出典: さらに当エリアの周辺は、JRだけでなく、私鉄や地下鉄の駅がが点在し、路線バスや無料巡回バスのバス停も随所に設置されているので、体力や気分に応じて利用できるので、便利です。
中でも、台東区の循環バス「めぐりん」は、民営のバスより乗車賃が安く、特にお勧め。「東西めぐりん」は、上野駅入谷口から国立博物館、谷中、千駄木、根津方面を周るバスです。浅草へも足を伸ばすのなら、上野駅入谷口から出発する「ぐるーりめぐりん」を利用してみましょう。
【東博付近を走る巡回バス「東西めぐりん」。画像中央、バスの向こう側に建つのは「京成電鉄旧博物館動物園駅」。左の煉瓦の建物は「黒田記念館」。】
出典: 以下で紹介する「モデルコース」は、鶯谷駅を起点にして、上野公園の北西部から入り、南部へと抜け、御徒町を終点とするものです。
【「上野東照宮」の「水舎門」と参道。長い参道には、石灯籠が並び、参道左手に「ぼたん苑」、右手に「神楽門」があり、その奥には諸国の大名が奉納した四十八基の銅燈籠が並び、突き当りに社殿前の「唐門」に至る。】
出典: コース通りに歩いても良いですが、あくまでもモデルコースです。参考程度にして、ご自身の足の向くままに、気になるスポットを緩やかな繋げて“気ままなお散歩”を楽しんで下さい。
【「上野東照宮」は、寛永4(1627)年創建の神社。“東照宮”とは、家康公(東照大権現)を祀った神社を指すが、日光を筆頭に、当宮を含めて全国各地に数多くある。1651年築の金色の豪奢な社殿は、戦禍も地震も免れた江戸初期の建造物として大変貴重なもので、国の重要文化財に指定されている。遠い日光へ参拝できない江戸の人々のために日光東照宮に準じた社殿を建立したと伝わる。
「上野東照宮」は、拝観無料だが、「唐門」から先、菱格子の「透塀」内側の「社殿」を見学するには、拝観料が要る。日光に匹敵する豪華絢爛な唐門や社殿は、観るべき価値あり。(画像奥が「唐門」、手前が「社殿」一部)】
出典: 【「上野東照宮」の『ぼたん苑』は、冬と春の牡丹の開花期と、秋のダリアの開花期にのみ開苑する。入苑は有料だが、種々様々のボタンやダリアが咲き誇るので、花好きの人にお勧めのスポット。(ダリアが見頃の秋の苑内)】
[JR鶯谷駅]
↓
◆国立国際子ども図書館
↓
◆黒田記念館⇒◇東京国立博物館・庭園(※春秋に公開)
⬇
◆藝大アートプラザ⇒◇赤レンガ1号館 ◇旧吉田屋酒店⇒★①桃林堂 ★②カヤバ珈琲 ★③愛玉子→《谷中方面》へ
⬇
◆旧東京音楽学校奏楽堂⇒★④新鶯亭
⬇
◆上野東照宮⇒◇六龍鉱泉(天然温泉の銭湯)→《根津方面》
⬇
◆上野大仏⇒★⑤喫茶去⇒◇花園稲荷神社◇五條天神社
⬇
◆清水観音堂⇒◇不忍池弁天堂⇒◇上野公園ボート場
⬇
◆下町風俗資料館⇒★⑥みはし上野本店 ★⑦みつばち 本店 ★⑧うさぎや
⬇
[JR御徒町駅]⇒★⑨カフェラパン ★⑩御徒町 六曜館 ★⑪ギャラン ★⑫丘
【※ ⬇ がモデル基本コース。◆は、ウエストサイドエリア内で、お勧めの立ち寄りスポット。⇒は、寄り道コースで、◇が寄り道スポットです。★は、散歩休憩にお勧めの甘味処&喫茶店。】
出典: 【日本における音楽教育の中心的な役割を担ってきた「旧東京音楽学校奏楽堂」は、“生きた文化財”として、建物の公開のみならず、貴重な音楽資料を展示する他、定期的に演奏会が行われている。
東京藝大音楽部学生、院生が演奏する「日曜コンサート」は、通常の入館料のみで入場できる。他にも特別コンサートが様々に開催される(入場料はコンサート毎に異なる)。「奏楽堂」の基本の公開日は、日・火・水曜日だが、月曜日以外は、ホールの使用がなければ公開。公開日、コンサート等などの詳細は、HPで確認のこと。
(画像は「奏楽堂」内ホール舞台。舞台正面のパイプオルガンは、コンサート用としては、日本最古。大正9(1920)年に徳川頼貞侯が英国より購入、昭和3年(1928)に東京音楽学校へ寄贈したものだが、現役であり、演奏でその音色を聴くことが出来る。)】
◆モデルコースを立ち寄りスポットで繋げて大まかに紹介してます。拡大縮小すれば、もっと沢山のスポットが見つかるはずです。
出典: 以下で紹介する甘味処、和菓子店は、一度は味わって頂きたい逸品を揃えた、上野の名店です。その場で味わって良し、お土産も良しの人気店です。
【上野広小路の老舗甘味店「みつばち 本店」の『ハニー焼き』は、散策のおやつ向き。蜂蜜が練り込まれた生地に餡を入れて店頭で焼き上げている。中身の餡は数種あり、画像の大判焼きは“黒糖くるみ”餡入り。黒砂糖と胡桃の奥行きのある味わいが絶妙と評判。】
出典: 喫茶店は、当地ならではの落ち着いた風情、昭和レトロな雰囲気が魅力のお店で、古くから当地で愛されてきた老舗店です。
珈琲の味良く、ソーダ水やコーヒーフロートといった懐かしのメニューも現役で、ナポリタンやサンドイッチ等、美味しい軽食も楽しめます。
【人気喫茶店「カヤバ珈琲」のレトロ感いっぱいの『メロンフロート』と、厚切り食パンにスクランブルエッグをたっぷりのせた名物『たまごトースト』】
出典: 寛永寺が在する“上野桜木”のしっとりと風情を味わうのなら「桃林堂 上野店」もお勧めの立ち寄りスポットです。
「桃林堂」は、大阪に本社、青山に本店がある和菓子店で、季節の野菜や果物を砂糖菓子に仕立てた『五智果(ごちか)』と、鯛焼きを模した『小鯛焼』で良く知られています。
【画像は、店内ショーケース。真ん中が『子鯛焼』、右隣が『五智果』の一種。他にも、棹菓子や焼き菓子、水菓子等様々な菓子が並び、種類豊富。】
出典: 店内には、町の風情にぴったりな雰囲気の喫茶コーナーがあり、ゆったり一服することが出来ます。抹茶だけでも頂けますが、せっかくなら好みの和菓子を頼んでセットで頂きましょう。
【画像は、艶々の丹波大納言小豆の餡が頭から尾までしっかり詰まった名物の『小鯛焼』と、季節の生菓子2種。】
根津 / 和菓子
- 住所
- 台東区上野桜木1-5-7
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
09:30 - 17:00
[水]
09:30 - 17:00
[木]
09:30 - 17:00
[金]
09:30 - 17:00
[土]
09:30 - 17:00
[日]
09:30 - 17:00
■ 営業時間
[喫茶]
9:30~17:00
■ 定休日
月曜日(1月1日~3日)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: “谷中”の名喫茶店として全国的に知られている「カヤバ珈琲」。
“谷中”といっても南端に位置するので、東京藝大からも近く、藝大アートプラザからなら歩いて5分程です。人気店ですので、ゆったりと過ごせるかどうかは、日によりけりですが、古民家の風情と独特の雰囲気は、「カヤバ珈琲」ならではで、一度は利用して欲しい名店です。
出典: 名物は、云わずと知れた、カヤバ珈琲名物の『たまごサンド』。しっとりとして、フワフワとした柔らかな食味のパンと、厚焼き玉子の組み合わせが絶妙。玉子の甘みとマスタードの辛味が、良いアクセントになっています。
出典: 軽食メニューは、他に、野菜サンド、ハムサンド、ピザトースト等。あんみつやガトーショコラといったスウィーツメニューもあります。
ドリンクは、ポンジュースやミルクセーキ、レモネード等の懐かしのメニューの他、「カヤバ珈琲」ならではの、『ルシアン』、『谷中ジンジャー』といったオリジナルメニューも並んでいます。
【画像は、創業当時からの定番メニュー『ルシアン』。コーヒーとココアをハーフ&ハーフにしたホットドリンク。ココアのコクと甘みをコーヒーの苦味が支えている珠玉の一杯で、『たまごサンド』との相性が良いと評判。】
根津 / 喫茶店
- 住所
- 台東区谷中6-1-29
- 営業時間
- 月〜金
8:00~17:00(L.O16:30)
土日祝
8:00~18:00(L.O17:30)
定休日なし
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 谷根千の散策では、外せない有名店「愛玉子」ですが、所在地は“上野桜木町”。
「藝大アートプラザ」から徒歩5,6分、「カヤバ珈琲」からなら歩いて1分の距離にあり、ウエストサイドエリアの散策で寄り道しやすい場所に店はあります。古民家そのままの店内は、タイムスリップしたような感覚に陥る昭和レトロな空間です。
店名であり、店の名物でもある“愛玉子”とは、台湾・新高山の山麓に密生する植物(アイギョクシン)の乾燥させた実と水で作った寒天状の加工食品。台湾三大美容ゼリーの一つで、亀ゼリー、仙草ゼリーと並ぶ、台湾スイーツの一種です。栄養価が高く、“腎臓の妙薬”と云われています。
見た目は、寒天やゼリーのようですが、舌触りや食感は、まるっきり異なり、独特の弾力があり、甘酸っぱいレモンシロップと清涼感あるハーモーニーを奏でます。
【琥珀色の愛玉子とレモンシロップ、クコの実が入った基本の『愛玉子』。色合いも器もレトロ感いっぱい。】
出典: 他に、基本の『愛玉子』をアレンジしたメニューも様々にあります。
夏なら、かき氷の『チー氷』が人気ですが、その他の季節なら『チークリームアンミツ』がお勧めです。黒蜜と小豆あん、バニラアイスが“愛玉子”のシンプルな食味とよく合い、具材それぞれの持ち味が感じられて美味しいと評判です。
根津 / スイーツ
- 住所
- 台東区上野桜木2-11-8
- 営業時間
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 「上野東照宮」の傍らに佇む「新鶯亭」は、大正4年創業の老舗甘味処。
店内も昔ながらの甘味処といった風情で、自然光が燦々と入る窓には、中庭と公園の景色が広がり、ゆったりとした一時が楽しめます。
【緑豊かな園内に溶け込んだ「新鶯亭」の入り口。庭には藤や葛が茂る棚があり、屋外席も設けられている。】
出典: メニューは、お汁粉やみつ豆、ところてんやおでんといった甘味処らしい定番ラインナップです。
お勧めは、創業時から四代にわたって引き継がれてきた、公園の名物でもある『鶯だんご』です。
『鶯だんご』は、美しい三色の餡(小豆餡・抹茶餡、白餡)で、柔らかな食味の団子(抹茶と白)や黍餅(小豆)を包んだ三色団子です。柔らかな口当たりときめ細やかな餡が特徴的。他の甘味と同様に、甘すぎず上品な味わいと評判です。
京成上野 / 甘味処
- 住所
- 台東区上野公園9-86
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
10:00 - 17:00
[水]
10:00 - 17:00
[木]
10:00 - 17:00
[金]
10:00 - 17:00
[土]
10:00 - 17:00
[日]
10:00 - 17:00
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 「喫茶去」は、創業140年を誇る、老舗料亭「韻松亭」が営む喫茶室。
情趣溢れる外観同様に、店内もしっとりとした茶室風の設えで、ガラス張りの開放感ある窓には、上野の杜らしい景色が広がって、落ち着いた一時を楽しめます。
【「五條天神社」と「花園稲荷神社」」の石鳥居のすぐ脇にある「喫茶去」の入り口。喫茶去の右側が「上野の杜 韻松亭」となっている。】
出典: 夏季には、かき氷が加わりますが、通年のメニューは至ってシンプル。くずきり、クリームあんみつ、あんみつ、豆乳抹茶アイス、御抹茶の数種のみですが、どれも丁寧に作られていて、美味しいと人気。【“麩万頭”付きの『御抹茶』】
出典: 中でも評判が高いのが、濃厚な“抹茶アイス”がたっぷりとのせられた『クリームあんみつ』です。
上野は、“あんみつ”激戦区と言っても良いほどに名店が揃っていますが、当店の『クリームあんみつ』は、他店とは一線を画した、独自路線を歩むものです。
器からはみ出さんばかりに盛られた、クコの実付きの抹茶アイスの下には、豆乳アイス、つぶ餡、寒天、白玉、生麩など様々な具が盛られています。珍しいのが、求肥の替わりに入った、むっちりとした食味の生麩と、抹茶の寒天です。素材それぞれの食味、濃厚な抹茶の風味、クリームの円やかさ、蜜や餡の甘味が渾然一体となった味わいは、個性的で格別と人気を博しています。【黒蜜と口直しの昆布の佃煮が付いた『クリームあんみつ』】
京成上野 / 甘味処
- 住所
- 台東区上野公園4-59
- 営業時間
- [月]
15:00 - 17:00
[火]
15:00 - 17:00
[水]
15:00 - 17:00
[木]
15:00 - 17:00
[金]
15:00 - 17:00
[土]
15:00 - 17:00
[日]
15:00 - 17:00
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 戦後まもない昭和23(1948)年に開業した「みはし」は、上野を代表する老舗甘味処です。現在では、上野本店、アトレ上野店、パルコヤ上野店、上野松坂屋店(売店)と、上野だけでも4店舗もあり、東京駅や池袋等他地域でも販売されている程に、評価の高い甘味店です。【古き良き下町の甘味処といった風情の「みはし上野本店」店内。】
出典: 「みはし」と言ったら、やっぱり“あんみつ”です。
「みはし」のあんみつが評判高いのは、具材それぞれの味わいがしっかりしていることに加えて、味のバランスが絶妙なことにあります。具材の旨味と蜜や小豆餡の甘み、具材一つ一つの異なる食感が、口中で見事に調和した美味しさは、老舗ならではの味わいです。【秋しか味わえない、季節限定のお勧めメニュー『栗のクリームあんみつ』】
出典: 「みはし」で特徴的なのは、サラリとした味わいの自家製小豆餡。北海道十勝産の厳選小豆を用いた小豆餡は、適度な柔らかさで、寒天や果物、クリーム等とよく馴染み、舌触りも滑らかで、後味が爽やかです。
店で頂くのなら、土産には出来ない“クリーム”入りのあんみつがお勧め。牛乳の風味が豊かで、しっかりとした食味が抜群の美味しさです。【画像は、11月頃~4月頃までしか味わえない一番人気の季節限定メニュー『苺あんみつ』。】
出典: 「みはし」の“白玉”もピカイチです。
大粒の白玉は、ツルンとして滑らか。もちもちとした柔らかな食感で、蜜との相性が抜群です。
【「みはし」では、クリーム入以外のメニューの殆どをテイクアウト出来る。画像は、大粒の白玉が6つも入ったテイクアウト用の『白玉あんみつ』。
テイクアウト用の「あんみつ」は、具と寒天、餡と蜜がきちんと分けられてパッケージされているので、持ち帰っても美味しく味わえる。好みのアイスクリームを添えて頂くのもお勧め。】
京成上野 / 甘味処
- 住所
- 台東区上野4-9-7
- 営業時間
- [月]
10:30 - 21:00
[火]
10:30 - 21:00
[水]
10:30 - 21:00
[木]
10:30 - 21:00
[金]
10:30 - 21:00
[土]
10:30 - 19:30
[日]
10:30 - 19:30
■ 定休日
不定休
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 「みつばち」は、明治42(1909)年に創業した老舗甘味店。
“小倉アイス”発祥の店として知られる名店ですが、今もその味は健在です。この店で食べるのなら、やっぱり『元祖 小倉アイス』です。北海道産の大納言をたっぷり用いた『小倉アイス』は、小豆の他は、砂糖と塩、水だけ。大正期に誕生した当時のままに、現在も作られています。
クリームや牛乳が入らなくとも、舌触りは滑らかで、ふんわりした食感。軽やかで、円やかです。乳脂肪分がない分、後味すっきり、小豆本来の旨味が感じられ、上品な味わいです。注文してから店頭で最中に挟むため、パリパリ、サクサクとした最中の食感も小気味よく、美味しく頂けます。
【大判焼き、土産用甘味が種々様々に販売されている店頭。画像は、『元祖 小倉アイス』。小倉アイスは他に、茹で小豆入りの『小倉アイスSP』、求肥入りのものもある。アイスクリームは、全部で十数種並び、創業100年を記念して発売された『黒糖アイス』も人気を集めている。】
出典: 時間があるのなら、ゆったり座して、味わいましょう。
お勧めは、なんと言っても“元祖小倉アイス”がのった『小倉あんみつ』です。散策疲れを癒やすのにうってつけの珠玉の一杯です。
【画像は、ツルンとした食感が堪らない美味しさの白玉が入った『小倉白玉あんみつ』。黒蜜は、テーブル上の朱塗りの器から好きなだけかける事が出来る。】
出典: 『小倉あんみつ』は、寒天やえんどう豆、杏やみかんといった具材が色とりどりに入っていますが、中でも秀逸なのは、求肥、こし餡、煮あんずです。
求肥は、店内でしか頂けない抹茶を練り込んだもので、もっちりとしてふんわりとした食味。こし餡は、小豆の風味が抜群で、煮あんずは、香りが良く、甘酸っぱい味わいが、あんみつ全体のバランスをとって良いアクセントとなっています。
【画像は、黒蜜をかけた『小倉あんみつ』。「みつばち」の黒蜜は、後味はさっぱりとしていますが濃厚。かけすぎると、具材それぞれの味わいをかき消してしまうので要注意。最初は控え目にして徐々に足した方が無難。】
湯島 / 甘味処
- 住所
- 文京区湯島3-38-10 ハニービル 1F
- 営業時間
- 【平日】
売店 11月~2月 11:00~18:00
3月~10月 10:00~19:00
喫茶 11月~2月 11:00~18:00 (LO) 18:30 退店
3月~10月 10:30~19:00 (LO) 18:30 退店
【土曜日、日曜日、祭日、祝日】
売店 10:00~19:00
喫茶 10:30~18:00(LO) 18:30 退店
- 定休日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 上野で土産和菓子と言えば、「うさぎや」の名物『どらやき』です。都内各地に“どらやき”の名店がありますが、ここ「うさぎや」の人気は別格です。【大正2年創業の上野広小路の「うさぎや」】
出典: それもそのはず「うさぎや」は、ここ上野広小路に店を構えて100年以上もの歴史をもつ大正期創業の老舗店。
昭和初期から販売を始めた『どらやき』が、今も変わらず人気で美味しいのは、吟味して選んだ材料を手間を惜しまず、一つ一つ丁寧に手作りしているからです。
【艶やかな皮生地も、上下ぴったりと合い、最後まで丁寧に作っているのが見た目からもよく分かる。】
出典: 「うさぎや」の小豆餡は、水分が多めで、なめらかな食感。甘すぎず、薄すぎずで、絶妙な味加減です。皮生地は、薄目でも、もっちり。弾力がありながらも、柔らかな食味で、中に挟んだ小豆餡とのバランスが見事です。
賞味期限は翌日までですが、支店を設けず、上野の地でただひたすらに作り続けてきた当店の『どらやき』なら、作りたてで味わうのが一番。お土産にするのなら、当日中に食べるのか、また先様の口に入るかどうかを考えてから購入しましょう。
出典: ソフトクリーム好きにお勧めなのが、『どら餡ソフトau lait』。
北海道紋別産の牛乳のソフトクリームに、うさぎやの美味しい小豆餡を混ぜた絶品ソフトクリームです。クリーミィで滑らかな食感で、甘みもちょうど良く、散策疲れの身体にぴったりのおやつです。持ち帰り出来ないので、せっかく店まで足を運ぶのなら絶品ソフトも頂いてみましょう。
上野広小路 / 和菓子
- 住所
- 台東区上野1-10-10
- 営業時間
- [月]
09:00 - 18:00
[火]
09:00 - 18:00
[水]
定休日
[木]
09:00 - 18:00
[金]
09:00 - 18:00
[土]
09:00 - 18:00
[日]
09:00 - 18:00
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 前述の「うさぎや」から徒歩2分の場所にある「カフェラパン」は、上野広小路界隈で人気を誇る老舗店。
年季の入ったカウンターとテーブル席が並ぶ店内は、落ち着いた雰囲気。
出典: 店の人気を支えるのは、自家焙煎の美味しい珈琲。
エスプレッソやフレンチブレンド、キリマンジャロやモカ、マンデリンといったストレート珈琲もあり、種類は豊富。取り立てて好みがないのなら、店主オリジナルの『ラパンブレンド』がお勧め。程よい酸味とコクのある味わいが特徴的で、香りも豊か。【画像は、店内の焙煎機。】
出典: 珈琲と並んで評判が高いのが、トーストとサンドイッチです。厚切りのトーストは、カリッとしてふんわり。トーストならではの香ばしさをしっかり味わえます。朝7時から営業しているので、散策前の腹拵えにもお勧めのお店です。モーニングタイム(AM11時まで)なら、お得に美味しいトーストと珈琲が頂けます。
【画像は、人気の『モーニングセット(たまごトースト)』。モーニングのトーストは、バター、チーズ、玉子から選べ、飲み物とサラダ付き。他に、クロワッサンとフルーツヨーグルトのモーニングセットもある。】
出典: 遅いランチや散策の休憩なら、珈琲にぴったりと合うサンドイッチがお勧め。
ハムや野菜、ツナ等など種類も様々ですが、フワフワのパンも具材もしっかりとした味わい。パンと具の調和も良く、ボリュームもあり、心もお腹も満たされます。値段も良心的で、コストパフォマンスも抜群です。
他にクロックマダムやクロックムッシュ、コンビーフトーストやピザトースト等などのトースト系も種類豊富に揃っています。おやつ感覚で頂けるハーフサイズのサンドイッチ、ケーキ類もあり、使い勝手も、味も良い名店です。
【画像は、ハムや玉子、新鮮でシャキシャキの野菜が色とりどりに挟まれた「ミックスサンド」。添えられているポテトサラダも秀逸と評判。】
上野広小路 / 喫茶店
- 住所
- 台東区上野3-15-7
- 営業時間
- [月]
07:00 - 17:00
[火]
07:00 - 17:00
[水]
07:00 - 17:00
[木]
07:00 - 17:00
[金]
07:00 - 17:00
[土]
07:00 - 17:00
[日]
定休日
[祝日]
定休日
- 定休日
- 日曜日、祝日
- 平均予算
- ~¥999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 御徒町南口から徒歩2分の「御徒町 六曜館」も、使い勝手の良い喫茶店です。
地下にある店内は明るく、シックで落ち着いた雰囲気。駅周辺の喧騒を忘れる程に、静かな一時を過ごすのにお勧めのお店です。
【酸味ほどよく、苦味が控えめの「ブレンドコーヒー」】
出典: モーニングセットは、8:00~11:00ですが、ランチセットは、11:00~LASTと、ほぼ終日頂くことが出来ますので、散策でお腹が空いている人にお勧めです。
ピラフやスパゲッティ、トースト類の軽食が飲み物とセットなった“ランチセット”は、内容は日により替わりますが、コストパフォマンス抜群で美味しいと人気です。
【画像は、テレビでも取り上げられた人気メニューの『ナポリタン』。トマトソースの甘みと柔らかな食感のパスタが特徴的で、ボリューミィ。“普通に美味しい”と評判の一皿。ランチセットなら、飲み物とミニサラダ付き。】
仲御徒町 / 喫茶店
- 住所
- 台東区上野5-24-2
- 営業時間
- 平日 8:00~20:00
土曜日 11:30~20:00
日・祝 11:30~18:00
- 定休日
- 日曜・祝(不定休)
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 上野駅近くにある「ギャラン」は、昭和52(1977)年にオープンした喫茶店です。
開店当時の雰囲気を今に伝える店内は、シャンデリアが下がり、綺羅びやか。座席は、ゆったりとしたソファ席。昭和からの営業していても、清潔感があり、居心地も良いと評判です。【明るい店内と人気メニュー『フルーツパフェ』】
出典: メニュー種類は、懐かしのラインナップで、実に豊富。
散歩疲れで、甘いものをというのなら、立ち姿も凛々しい“パフェ”がお勧め。フルーツパーラーや高級フルーツ店の気取りがない分、リーズナブルな価格で、ボリューム満点。美味しいと人気です。パフェは全部で3種類。人気の『フルーツパフェ』の他、バナナとチョコレートがあります。
【画像は、「フルーツパフェ」と「ミルクレープケーキ」。チョコケーキやレアチーズケーキ等、昔ながらの味わいのシンプルなケーキも人気。ドリンクとのセットメニューもある。】
出典: 軽食の人気は、『ミックスサンド』や『ピザトースト』、『オムライス』や『ナポリタン』といったところですが、喫茶店の定番メニューが網羅され、どのメニューも、ボリューム、味、コスパ良く、それぞれに人気があります。
【昔ながらのルックスと、あっさりとした味わいが魅力の人気メニュー『オムライス』】
出典: モーニングとランチ時なら、トーストとサンドイッチのメニューには、サラダとヨーグルト、ドリンクが付き、食事なら、サラダとドリンク付いてお得です。
【お得なセットは、平日なら8:00~14:00、休日なら13:00まで。(画像は『スパゲッティーミートソースセット』】
京成上野 / 喫茶店
- 住所
- 台東区上野6丁目14-4
- 営業時間
- [月]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[火]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[水]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[木]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[金]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[土]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
[日]
08:00 - 22:30(L.O. 22:00)
- 定休日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999 /¥1,000~¥1,999
データ提供: 出典: 「丘」は、御徒町北口から徒歩2分ほどにある、昭和39(1964)年の創業の喫茶店です。先述の「ギャラン」よりも早く当地に根付いた老舗店です。
ゴージャスなシャンデリアが下がり、ステンドグラスが飾られた地下にある店内は、昭和レトロな洒落たムード。ボックス席も、座り心地良く、のんびり過ごせます。
【グッドルッキングな『オレンジパフェ』は、店一番の人気スウィーツ。】
出典: メニューも、内観同様に、昭和チックで懐かしいラインナップ。クリームソーダやミックスジュース、ミルクセーキ、ミートソースやハムサンドといった喫茶店の定番メニューが並んでいます。お腹を満たすのなら、珈琲又は紅茶付きの食事のセットメニューがお得です。
【画像は、軽食一番人気の、喫茶店の定番メニュー『ナポリタン』。熱々でボリューム満点。太めの麺とあっさりした味付けが秀逸と評判の一皿。】
御徒町 / 喫茶店
- 住所
- 台東区上野6-5-3 尾中ビル B1F
- 営業時間
- [月]
定休日
[火]
10:00 - 16:00
[水]
10:00 - 16:00
[木]
10:00 - 16:00
[金]
10:00 - 16:00
[土]
10:30 - 17:00
[日]
10:30 - 17:00
[祝日]
10:30 - 17:00
■ 定休日
月曜日(祝日の場合は翌日休)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ~¥999 /~¥999
データ提供: 出典: 美術館に、博物館。動物園に、科学館…
「上野恩賜公園」は、日本屈指の文化施設が集まっています。季節折々にイベントがあり、国宝・秘宝は公開され、とびきりの展覧会が開催されます。鑑賞、観覧、見学も、心身ともに気力溢れる時は、楽しいものですが、何となく出掛ければ、ただ人の熱気にあたって疲れるばかりです。【2018年シャンシャン満1歳の誕生日当日の上野動物園観覧列】
出典: 人間も動物。自然のサイクルに従って生きる必要があるのは、パンダと何ら変わりません。休日位は、積極的に何かを成そうと気張らず、身体を解すように歩き、身体の声に従って気ままに過ごしましょう。
【2018年6月12日、シャンシャン満1歳誕生日時の「上野動物園」パンダ舎の親子。】
出典: 文化施設が集結する場であっても、ここ「上野公園」は、自然豊かな広大なる都市公園です。
記事で紹介したように、上野公園の“ウエストサイドエリア”は、木々高く、緑豊か。水辺の景色は、心和み、歩道はゆったりと広やかです。
名所や立ち寄りスポット、喫茶店や甘味処も、ここかしこに点在し、飽きずにのんびり過ごせます。近現代の古き良き時代の雰囲気も色濃く残り、落ち着いた風情も楽しめます。記事を参考に、ぜひあなたらしい“気ままな散歩”を楽しんで下さい。【「奏楽堂」近くの園内遊歩道】
出典: 記事内で紹介した寺社仏閣についての詳細については、以下のHPを参照のこと。
大仏や辨天堂等など、公園内の東叡山寛永寺関連の寺社は、「寛永寺」のHPへ。【画像は「五條天神社」】
◆春秋の庭園開放については、「庭園」の項を参照。毎年変わるのでお出かけの際は、チェック後に。
春の庭園開放は、例年3月中旬頃~5月中旬頃。
秋の庭園開放は、例年10月下旬頃~12月初旬。
けれども、そういったステレオタイプなイメージを裏切って、「上野」には、美術鑑賞や博物館見学といった積極的な目的をもたなくても、“気ままに歩く”だけでも楽しめるエリアがあります。【上野公園内「花園稲荷神社」】