1970年に日本万国博覧会が開催された跡地に造られた万博記念公園は、繁華街として賑わう大阪市街地から1時間足らずでアクセスできる花の名所として知られています。四季折々で美しい花々のイベントが開催され、秋になると公園内の自然文化園は一面のコスモス畑へと変貌します。

万博記念公園で植栽されているコスモスの品種は多く、20品種を超えます。赤、濃淡ピンク、白、黄色、オレンジ色といった色とりどりのコスモスが競うように花を咲かせる様は壮観です。

大阪府北部の山間に位置するとよのコスモスの里は、敷地面積約1ヘクタールのコスモス園です。毎年9月初旬から10月下旬にかけて次々とコスモスが開花し、その数は約100万本に及びます。

とのよコスモスの里のコスモスは背が高く、大人の背丈ほどもあります。よく整備された園内の遊歩道は、まるでコスモスの並木のようで、散策を楽しんでいると、色鮮やかな花々に包まれるような感覚を味わうことができます。

武庫川髭の渡しコスモス園は、兵庫県尼崎市を流れる武庫川の河川敷にある花の名所です。ここは、かつてゴミの不法投棄などで荒れ果てていた河川敷でしたが、地元住民とボランティアの人々の努力によって美しいコスモス畑へと変貌した場所です。

毎年10月頃になるとコスモスが次々と開花し、その数は約550万本に及びます。武庫川髭の渡しコスモス園からは、兵庫県神戸市街地を一望できる展望台、六甲山系を一望することもできます。抜けるような秋空の下で、山々と美しい花々を鑑賞しながらのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

あわじ花さじきは、近畿地方の中でも指折りの花の名所しられている県立公園です。瀬戸内海に浮かぶ淡路島北部の丘陵地帯の高原約15ヘクタールの敷地は花々の絨毯となり、秋になると一面のコスモス畑が現れます。

あわじ花さじきでは様々な花々が植栽されています。秋を彩る可憐な風物詩、コスモス畑のすぐ近くには深紅のダリアが咲き誇っており、壮麗な風景を臨むことができます。

夢コスモス園では、約20品種のコスモスが植栽されています。そのため、早咲きのコスモスが見頃を終える頃になると異なる品種のコスモスが見頃を迎え、比較的長期間にわたってコスモス鑑賞を楽しむことができます。

京都市と並ぶ近畿地方の観光地として名を馳せている奈良県奈良市に位置する般若寺は、「コスモス寺」との異名を持つほどのコスモスの名所です。

般若寺境内には30種類・約15万本のコスモスが植栽されています。濃淡ピンク、赤、白など色とりどりのコスモスは、秋の境内に彩りを与えています。

コスモス畑は遠望すると、まるで大地にピンク色の絨毯を敷き詰めたように見えます。抜けるような青空、ドイツ風の可愛らしい建物、緑の樹々、濃淡ピンクのコスモスが見事に融和した景色は、まるでヨーロッパの田園風景のような美しさです。

鷲ヶ峰コスモスパークは、標高586.2メートルの鷲ヶ峰の山頂に位置するコスモス畑です。

鷲ヶ峰コスモスパークから眺める夕景の素晴らしさは傑出しています。風が吹くたびに揺れ動く可憐なコスモス群、紀伊山脈の山容、遠くに見える海、夕陽に照らされて赤く染まった雲が織りなす景色は絶景そのものです。

温泉地として有名な三重県桑名市に位置するなばなの里は、日本を代表する花の名所の一つで、四季折々で美しい花々が競うように咲き誇るエンターテイメント施設です。毎年秋になると、日本最大級の広さを誇る花ひろばは約150万本のコスモスが花を咲かせます。

濃淡ピンク、白色のコスモスが秋空に向かって花を咲かせる様は可憐で、鑑賞者の心を和ませてくれる不思議な魅力を持っています。