草津温泉のお湯は日本有数の酸性度で、湯畑源泉のpH値は2.1。中性の値が7なのでかなり酸性が高いことが分かりますね。殺菌作用もあり、美肌の湯としても知られています。

草津温泉エリアの地図は以下のサイトから確認できます。バスターミナルや湯畑など、草津温泉の中心地も詳しく書かれているので、はじめての方でも迷わずに散策できますよ。

車でアクセスする際は、関越道の渋川伊香保ICから長野原経由、もしくは関越道の藤岡JCTから上信越道の碓井軽井沢IC経由が便利。駐車場は、草津温泉バスターミナルそばにある「湯畑観光駐車場」を利用すると、湯畑など草津温泉の中心街に徒歩でまわりやすいです。駐車場の詳しい場所や駐車料金等は、公式HPをご確認ください。

電車でアクセスする際は、上野駅から特急「草津」で長野原草津口で下車。その後、JRバスで草津温泉バスターミナルまで行くルートがおすすめです。所要時間は長野原草津口までが約2時間半、バスで約30分。
また、新宿・渋谷から出ている高速バスも便利です。新宿発のJRバスは約4時間、渋谷発の京急・東急バスは約4時間半で草津温泉バスターミナルに到着します。時刻表等の詳しい情報は、各バス会社の公式HPをご確認くださいね。

草津温泉と言えば、「湯畑」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？温泉街の中心にあり、草津温泉のシンボルとなっています。毎分4,000リットルの温泉が湧き出ていて、もうもうと舞い上がる湯けむりに圧巻です。湯畑の周りは瓦を敷きつめた歩道や白根山の湯釜をかたどった「白根山ベンチ」があり、散策を楽しめますよ。

草津温泉の源泉は50℃近いため、板を入れてお湯をもんで入浴できるまでの一定の温度に下げる「湯もみ」が考案されました。数人で湯もみをする際の調子を合わせる「草津節」を歌いながら湯もみをする様子を見学することができます。時間帯によっては、実際に板をもって湯もみ体験もできるので、草津の思い出作りにいかがですか？

湯畑の脇に立つ「湯けむり亭」は、誰でも気軽に入れる足湯として人気です。総檜造りの東屋は、江戸時代にここにあった共同浴場「松乃湯」を再現したもの。温泉旅情にひたることができます。温度が高く酸性の強いお湯は、手足を数分入れるだけでポカポカ。

湯畑から歩いて15分ほどのところにある「西の河原（さいのかわら）公園」では、あちこちから温泉が湧き出し、大量の湯けむりをあげて湯川となって流れるのを見ることができます。お湯が強い酸性のため、周囲に草木が生えないことや大量の湯けむりの様子から、昔は「鬼の泉水」とも呼ばれていたそう。現在は、川に沿って遊歩道が整備されていて歩きやすい散策スポットになっていますよ。

源泉の近くは高温のため、湯けむりの量もけた違い。自然が生み出すダイナミックな景観を楽しみながら、ゆっくり歩いてみませんか？

白根山の山頂にある「湯釜」は、草津バスターミナルから車やバスで30分ほどのところにあります。湯釜が見える展望台までは、徒歩で20分ほど。標高が2,000メートルと高いので、ちょっと息切れするかも知れませんね。舗装されている部分が多いので比較的歩きやすいですが、スニーカーなどすべりにくい靴がおすすめ。

山頂の展望台から見えるのは、エメラルドグリーンの湖水。エメラルドグリーンに見える原因を特定するのは、専門家でも難しいそうなのですが、湯釜の湖水に太陽が反射する際、特定の波長の光が吸収されるからと考えられています。その神秘的な美しさは、思わず意味をのむほど。

湯釜の駐車場の道路を挟んで反対側にある、緑の美しい「弓池」。周囲は湿地帯で、ワタスゲやモウセンゴケなど湿生植物が見られます。湖に沿った遊歩道は、1周20分ほどで森林浴が楽しめます。風が穏やかな日は湖面に映る雲や緑がとてもキレイ。

※草津白根山エリアは、火山活動の状況により立ち入りが規制される場合があります。また、11月中旬～4月下旬頃は通行止めになるので、詳細は道路交通情報をご確認ください。

西の河原公園内にある「草津穴守稲荷神社」は、メディアで紹介されたこともあり今注目を集めている神社。境内に置かれている「招福の砂」は、たとえば病気平癒の場合は床の下に、新築・増改築には敷地の中心にまくとご利益があるとされています。

毎年7月17・18日に行われている「白根神社祭礼」は、日本武尊を祀った白根神社の氏神祭りです。神社境内や湯畑を中心にお神輿が練り歩き、草津温泉の夏を盛り上げています。屋台もたくさん出ているので、浴衣を着て楽しむのも良さそう。

西の河原通りにある「草津ガラス蔵」では、とんぼ玉や吹きガラスの体験ができます。とんぼ玉体験では、水玉やマーブル模様のとんぼ玉をオリジナルのアクセサリーにすることも。小学校高学年以上なら、お子さんもできるので家族で楽しめますよ。吹きガラス体験では、一輪挿しやタンブラーなどの製作ができます。草津温泉のお湯をイメージしたエメラルドグリーンのガラス製品は、旅の思い出にぴったり。創作体験の予約等は、公式HPからお問い合わせください。

熱帯に生息するピグミーマーモセットやコアリクイなどの動物のほか、アミメニシキヘビやケヅメリクガメなどの爬虫類の飼育展示数は国内トップクラス。大人でも十分楽しめます。また、動物たちとの間に柵がないため、多くの動物に自由に触れることができるのも魅力のひとつです。

バスターミナルより車5分ほどのところにある「草津国際スキー場」は、温泉とウィンタースポーツを両方楽しみたい方に人気。初級～中級のコースが多く、家族連れもたくさん訪れています。ウェアやスキーのレンタルも充実していて、手ぶらで行っても安心です。

雑木林に囲まれた大自然の露天風呂は、新緑の春、紅葉の秋、雪の冬といつ訪れても楽しめます。男湯と女湯は仕切りがあるだけのシンプルな作りですが、2015年にリニューアルされて脱衣所やトイレもキレイなので気持ち良く使えます。

関節痛や、美肌、慢性婦人病などの効能があるお湯で、温泉美人になれそうですね。

湯畑近くに2013年に再現された「御座之湯（ござのゆ）」。源頼朝にゆかりがあるとされ、三原野に狩りに来た時に御座りになった石がこの地にあったことから、名づけられたという説もあります。お風呂は木にこだわった「木之湯」と御影石造りが重厚な「石之湯」の2つに日替わりで入浴できます。源泉も湯畑源泉と万代源泉の2種類あるので、それぞれの違いを楽しんでみませんか？

バスターミナルから15分ほど歩いたところにある「大滝乃湯」では、古くから草津に伝わる合わせ湯に入ることができます。温度の低いお湯から高いお湯に順番に入る方法で、温度別に4～5つの浴槽が設けられています。お水で薄めるのではなく、源泉を自然に冷ましているので、温泉の高い効果を感じられます。

湯畑近くの「三國家」は、開店前から行列ができるお蕎麦屋さん。数あるメニューの中で1番人気は、2.5人前のおそばに4種類つけ汁を選んで食べる「三國そば」です。運ばれてくるとそのボリュームに圧倒されますが、自家製粉の石臼挽き粉や草津白根山麗の雪解け水で打ったお蕎麦は、繊細ながら風味豊かであっという間に食べてしまいます。寒い時期は、鴨のお出汁の「都汁」のつけ汁で温まりましょう。

1923年（大正12年）創業の「草津清月堂（くさつせいげつどう）」は、草津名産の花いんげんを使った和菓子のお店。こちらの「花いんげん最中」は、いんげん豆の形をした最中に花いんげんの蜜漬豆を一粒入れたもの。