滋賀県湖北地方にあるひっそりとした里山に佇む「鶏足寺（けいそくじ）」。本堂に続く緩やかな坂道は約200本のモミジが色付き、圧巻の美しさです。深紅のトンネルをくぐって境内へ。

落葉で辺り一面埋めつくされ「赤」一色に染まる景色は見事の一言に尽きます。天然の深紅の絨毯の上を歩いて秋を感じる贅沢な時間を。近年有名になってきているので、人が少ない早朝の時間帯がおすすめです。

京都山科にある寺院。京都七福神のひとつ毘沙門天を本尊としています。「毘沙門堂（びしゃもんどう）」へと続く階段がモミジで埋め尽くされる景観が有名ですが、本堂内の紅葉も見事です。朱色の建物と燃えるような赤がリンクして、見る人の心を引き付けます。

京都嵯峨野にある小さなお寺「厭離庵（えんりあん）」は、紅葉の時期のみ一般公開されている知る人ぞ知るスポット。
見どころは苔むすの庭の「散り紅葉」。深紅に染まった葉が庭を覆いつくす景観は格別の美しさです。お寺の静寂な雰囲気と一緒に楽しみたい場所です。

「祇王寺（ぎおうじ）」は竹林に囲まれたつつましく落ち着いた雰囲気のお寺。「平家物語」にも登場し平清盛の心変わりによって都を去った祇王が出家した尼寺として知られています。

カエデやモミジが色づき、晩秋の頃には散った葉が苔の庭を埋めつくす様が、この世のものとは思えない美しさです。散りゆく葉の様子も風情があって素敵ですよ。

青森県深浦町にある日本一の大きさを誇る大銀杏。樹齢は1000年を超えており、その風格や佇まいに圧倒されます。色づいている時期はもちろんのこと、落ち葉が道を埋めつくす景観も息をのむ美しさ。人が少ない早朝、光が差し込む頃に黄金の絨毯を歩くのもいいですね。

大迫力のイチョウは、鎌倉時代の老木で高さ31ｍ、幹周22ｍ。国の天然記念物に指定されています。見ごろはだいたい11月中旬から下旬ごろだそう。夜間はライトアップされ、昼間とは違った幻想的な景色を楽しむことができます。

上も下も「黄色」の世界。イチョウのトンネルをくぐりながら、天然の黄色の絨毯の上をお散歩。この時季限定の贅沢な時間が過ごせます。公園内は他にも日本庭園などの紅葉スポットがありますが、このイチョウ並木も見逃せない場所。都内でもこんな景色が見られますよ。

広大な自然が広がる北海道の大雪山国立公園、層雲峡（そううんきょう）にある「滝見沼（たきみぬま）」。常緑針葉樹と落葉樹が混ざり合う紅葉が珍しいおすすめのスポットです。静かな水面を鏡のようにして映り込む樹々の姿が神秘的。美しい沼と一緒に見る紅葉は相乗効果抜群です。

寸又峡（すまたきょう）は静岡県にある「21世紀に残したい日本の自然100選」「新日本観光百選」にも選ばれた景勝地です。「寸又峡プロムナード」は1周約90分の道のりを楽しむ散策路で、紅葉の時季は渓谷の広大な自然が赤やオレンジに染まるのを楽しめます。

また、南アルプスの麓にある大間ダムにせき止められた湖は目を疑うようなミルキーブルー。紅葉とのコントラストは文句なしの絶景です。

中でもおすすめなのが美しいブルーの湖の上を渡る「夢のつり橋」。プロムナードのコースに入っています。
湖の青は、日によって見え方が違うので、どんな色に見えるかはその日のお楽しみ。運がよければ目が覚めるようなミルキーブルーに出合えるかもしれません。ぜひ紅葉と一緒に楽しんで。

「大覚寺（だいかくじ）」の境内にある「大沢池（おおさわのいけ）」は国指定の名勝地です。平安期に造られた日本最古の人工林泉で、周囲は約1㎞あり紅葉のトンネルが続く遊歩道をゆっくり散歩するのがおすすめ。湖面に映る紅葉が幻想的で、平安期さながらの風雅な景観が楽しめます。

世界遺産「天龍寺（てんりゅうじ）」の境内にある「曹源池庭園（そうげんちていえん）」は日本で最初に「史跡・特別名勝」に指定された場所。曹源池を中心に周る回遊式の庭は、700年前の作庭当時そのままの面影をとどめています。

日本屈指の庭園の紅葉は庭師の技に思わず舌を巻く素晴らしさ。伝統の技と自然が織りなす景観を堪能できますよ。

柱や窓をフレームに見立てて、お庭を観賞する「額縁庭園」。まるで一枚の美しい絵画のようで人の心に響きます。

「瑠璃光院（るりこういん）」は数寄屋造りの歴史的な建物と自然豊かな名庭が素晴らしく、保存や文化財の保護のため、日頃は一般公開されていない穴場スポット。紅葉の時季は期間限定で特別に拝観ができます。趣のある建物から眺める庭はまさに絶景！

「源光庵（げんこうあん）」にある丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」。窓越しに見る紅葉は何とも言えない美しさ。それぞれの窓に深い仏意が込められています。じっと座って自身の心も一緒に見つめたいですね。人が少ない朝一番がおすすめです。

京都の大原エリアにある「宝泉院（ほうせんいん）」。「立ち去りがたい」という意味を持つ庭、盤桓園（ばんかんえん）の「額縁庭園」が一番の見どころです。寺のシンボルでもある樹齢700年という五葉松をはじめ色鮮やかな紅葉が楽しめます。

「雲龍院（うんりゅういん）」は高台にある為か、比較的静かに紅葉を楽しめる穴場的スポット。写真は「蓮華の間」。障子窓から椿、灯篭、紅葉、松と4つの異なる色紙のような景色が楽しめます。
他にも窓ごしに庭の景観を楽しめる「悟りの間」や「大輪の間」あり、様々な「額縁庭園」を味わうことのできるお寺です。

京都の嵐山、有名な「渡月橋」から徒歩で訪れることができる「亀山公園」。ここは紅葉シーズンでも比較的人が少なくゆったりと紅葉を楽しめるスポットです。特に展望台から望む「保頭川の渓谷」は圧倒的なスケール！赤やオレンジ、黄色と山全体が彩られた絶景に思わず感動を覚えます。

滋賀県と福井県の県境に位置する「小入峠（おにゅうとうげ）」からは小入谷や周辺の山々を一望することができます。おすすめは早朝。運が良ければ雲海を見ることができますよ。紅葉に彩られた尾根を走る林道はまるで天空の道。朝日と共に見る景色は神々しくまるで別世界に来たようです。

鳥取県江府町にある「鍵掛峠（かぎかけとうげ）」は標高910m。白肌が美しい「南壁」を眺める一番のビューポイントです。手前には大山のシンボル、ブナ林が広がります。グラデーションのように色づいた七色の紅葉と所々に見える緑、南壁の白とのコントラストが美しく、ため息が出るほどの絶景です。

言わずと知れた京都観光の名所「渡月橋（とげつきょう）」。もちろん昼間の紅葉した山をバックに見るのが王道ですが、夜のライトアップはこんなに神秘的で美しいんです。

「大山寺（おおやまでら）」の参道にある階段のモミジが紅に染まり、真っ赤なトンネルができあがります。夜のライトアップもおすすめですよ。ほのかな光を灯す灯篭が並んだ景色は幻想的。階段を登り振り返りかえれば、相模湾と美しい夜景が広がっており紅葉と共に楽しめます。

「もみじの永観堂（えいかんどう）」と謳われるほど古来から紅葉の名勝地として有名。約3000本のモミジが庭を彩り、放生池の周りを巡る回遊式の庭園は見ごたえ充分です。夜のライトアップもおすすめ。京都に行くならぜひ訪れてみてほしいスポットです。

富士山が望める河口湖周辺にある「もみじ回廊」。湖の北岸約150m続くモミジのトンネルです。夜間にはライトアップされモミジの「赤」が幻想的に浮かび上がります。

心を掴まれるような画像はありましたか？この秋は「この景色が見たい！」という紅葉の絶景スポットに出かけてみてはいかが？この時季限定の景色に会いにいきましょう。ぜひ秋のおでかけ計画の参考にしてみて下さいね。

※写真は昼間の大山寺（神奈川県）