まずは「室生犀星記念館」からスタート
金沢駅から「室生犀星記念館」まではバスで行くことができます。バス停「片町」で下車したら徒歩6分ほどで到着です。この記念館は2002年に室生犀星の生家跡であるこの地に開館。開館日は室生犀星の誕生日の8月1日です。
こちらはふきぬけにある、犀星の書いた書籍の表紙パネルが年代順にディスプレイされた「心の風景」コーナーです。時を経ても変わらず美しい装丁も見所。そのほか、ミュージアムショップや犀川をイメージした池のある庭などを眺めることができますよ。
歩いても、自転車で駆け抜けても楽しい犀川河川敷
犀川はドライブしながら眺めることもできますが、河川敷をのんびりそぞろ歩くのもおすすめのめぐり方。「室生犀星記念館」を出発したら、まずは犀川に行ってみましょう。
春にはお花見のスポットとしてもステキな場所。ぜひ四季の移ろいを感じながら歩いてみてくださいね。また、サイクリングロードもありますので、自転車をレンタルしてさわやかに走り抜けるのも良いでしょう♪
自転車が借りられる♪金沢レンタサイクル「まちのり」
「まちのり」は、誰でも手軽に自転車をシェアできるシステムです。まちのり事務局のほか、金沢市内の21ヶ所のポートで自転車の貸し出しと返却ができます。基本料金は1日200円とリーズナブル。時間制の追加料金ですが、30分以内なら無料で利用できるそうですよ♪
自転車を利用するには事前に申し込み手続きなどが必要になりますので、あらかじめ準備しておくと安心。ポートマップもチェックしておきましょう。
自由に好きなところを走りたいときには、1日レンタルできる自転車もおすすめ。坂道も楽々の電動自転車などがあります♪
歴史を感じられる建造物「山錦楼」をウォッチング
こちらは、加賀料理が楽しめる老舗料亭「山錦楼」。大正11年に作られたという歴史ある建物は、その後、改築や建て増しを行い今の姿に。1階と2階の正面玄関にもっとも古い部分が残されています。※画像は反対側の犀川側。
ところどころに配されたステンドグラスもレトロで可愛らしく、眺めているだけで飽きません。
室内からも犀川を眺めることができます♪歴史を感じられる建物の中から眺める犀川は、また一味違った雰囲気を楽しめるでしょう。
こちらはコバルトブルーが印象的な正面玄関の飾り棚。2Fの大広間は一面グリーン、3Fの大広間は玄関と同じ一面コバルトブルーの壁なのだそう。こうした古さの中に宿る斬新さから目が離せません。
そしてここは、格式高い料亭。懐石料理や郷土料理を堪能できます。また、結婚式も行われるのだそう。とっておきの時間を過ごしたいときに、予約とあわせてチェックしてみてくださいね。
犀川沿いにある素敵なカフェ特集♪
北欧雑貨と手作りスイーツのカフェ「KUPPI（クッピ）」
白が基調の外観がさわやかな、犀川のほとりにあるカフェ併設の北欧雑貨＆北欧食器店です。1950～60年代の北欧のテーブルウェアと多く出会えます。北欧やヨーロッパのヴィンテージ雑貨が好きな人には特におすすめです。
店内には、カップやお皿などの可愛らしい生活雑貨が並んでいます。どれもじっくり眺めたくなるデザイン。カフェが併設されていますので、休憩しながら選ぶこともできますよ。
カフェでは、スウェーデンの紅茶やシナモンロールなども食べることができます。ほかにも手作りのスイーツがいろいろ♪カップやケーキ皿などにも注目してみてくださいね。
テイクアウトもできるコーヒー専門店「雨と檸檬」
こちらも犀川の近く、十三間町に素敵なカフェ発見！夜に営業している「ヒッチアーク」というお店の準備時間のカフェタイムに営業中とのこと。
自家焙煎のコーヒー専門店なので、オリジナルブレンドのほか、こだわりのコーヒーを飲むことができますよ。「雨ブレンド」や「檸檬ブレンド」などの、お店にちなんだメニューも♪
ドリンクだけでなく、ホットサンドやスイーツもあります。お散歩の合間に、甘いものとコーヒー片手にゆっくりとひと休みするのも良いですね。
コーヒー豆のお持ち帰り用袋にも店名の雨のロゴがあしらわれていて可愛いです。コーヒーはテイクアウトメニューもありますので、犀川沿いを歩きながら飲むのもいいですね♪テイクアウトカップのデザインもぜひチェックしてみてくださいね。
犀川に面したロケーション「Cafe de Reverie（カフェドレヴェリー）」
犀川の終わりに程近い、金石港沿いにあるカフェです。入口が二段階になっているところもユニーク。少し奥まったところに可愛らしいドアがあります。
店内からも犀川や金石港がよく見えます。窓から入る木漏れ日も心地よく、まるで舟に乗っているようなカフェタイムを満喫できます。自分だけの時間をゆっくりと過ごせるような環境を用意するのがコンセプトなのだそう。何か考え事をしたいとき、悩んだとき、何度でも訪れたくなるカフェです。
インテリアやテーブルアイテムも雰囲気にぴったりです。
メニューには、世界各国から厳選した香り豊かな紅茶や軽井沢から取り寄せた丸山珈琲などが味わえます。こだわりのお茶やコーヒーにマッチするスイーツも種類豊富にそろいます♪
めずらしいピールアートに出会える！「HIMITO（ヒミト）」
犀川のほとりにある「室生犀星文学碑」の近く、中川除町にあるカフェです。こちらのカフェはアートな空間が見どころ。アーティスト才田春光さんが手掛けるお店で、果物や野菜の皮を使った作品「ピールアート」を見ることができます。
店内には幻想的な空間が広がります。たんぽぽの綿毛がたくさん舞い降りてくる一瞬をとどめた光景も♪壁に飾られた絵や照明も含めてトータルで素敵なアート空間が演出されています。
ドリンクメニューの注文も可能で、不思議なアートと一緒に時間を過ごせるのが特徴。ピールアートの体験会なども行われていますので、あわせてチェックしてみてくださいね。不定休のため、あらかじめお店のスケジュールを確認しておくと安心です。
一人旅におすすめ♪リノベーションホテル「SARARASO（サララソ ）」
2017年にリニュアルオープンした菊川にあるホテル。8部屋あり、全室から犀川が望めるロケーション抜群の宿泊施設ですが、お値段は至ってリーズナブルなのが嬉しい。夕焼けや明け方の犀川を見たいときに、一晩ゆっくり過ごすのも良いですね。ちなみに、こちらでもレンタルサイクルのサービスが利用できます。
炊き立ての土鍋ご飯と地元ベーカリーのパンから選べる朝食も魅力！サイフォンで淹れたコーヒーや自家製ジュースなども飲むことができますよ。
おわりに
忙しい生活を送っていると、つい大切なものを見失いがち。自分とじっくり向き合える、ひとりで過ごす時間はなかなか貴重なものです。犀川沿いの素敵なスポットを巡りながら、いつもとは違った時間を過ごしてみてください。目に見えない大切なものをたくさんお土産に持って帰ることができるかもしれませんよ♪
金沢市を流れる犀川は、流れの豪快さから「男川」と呼ばれることも。「抒情小曲集」「あにいもうと」「密のあはれ」などの詩集や小説で知られる金沢三文豪の一人、室生犀星が愛した川としても知られています。
東京から金沢までは、北陸新幹線で約2時間半。飛行機なら羽田空港から約1時間で到着可能。犀川に吹く心地いい風と歴史を感じる街並みを眺めながら、観光スポットやカフェ＆お店巡りにでかけましょう♪