あまり知られていない「日本の絶景」を巡ろう
ガイドブックなど、巷にはたくさんの絶景情報が溢れており、意識する機会が少なくなりますが、今改めて「絶景」と向き合ってみてはいかがでしょう。見た目の美しさだけではなく、心に響く美しさに、きっと出会えますよ*
今回はそんな感動をもたらす「絶景」を、全国エリアから7つご紹介します。
北海道・美瑛「青い池」
⼭梨/静岡 県境周辺「富⼠⼭」
©2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC
日本で一番高い山であり、世界遺産登録によって、常に多くの登山客でにぎわう「富⼠⼭」。絶景スポットとしては真新しさがないかもしれませんが、一度、間近に、その美しさを感じてみてはいかがでしょう。
古くから信仰の対象として崇拝されている霊峰であり、葛飾北斎が「冨嶽三十六景」でたくさんの富士山を残したように、世界的な偉人の心をも捉えて離さない魅力が、そこにはあります。
和歌山・熊野「那智の滝」
鳥取・三朝町「三徳山三佛寺(投入堂)」
岡山・高梁「備中松山城(天空の城)」
天空の城 © taka14 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
まるで空に浮かんでいるよう。そんなファンタジックな風景で魅了するのが、岡山県の「備中松山城」。現在、日本で唯一天守が残っている山城であり、「おしろやま」の愛称で親しまれています。
運がよければ、このように、雲海とのコラボレーションを楽しめます。現代的な街並みなどが見えないため、歴史ロマンあふれる、タイムスリップ気分を味わえそう。
佐賀・玄海町「浜野浦の棚田」
浜野浦の棚田 © TsuruSho7 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
お米を愛する日本人の、心の故郷とも言えそう。先人たちが傾斜である山・谷を切り開き、稲作ができる水田に整えた「棚田」の風景が、今も日本の一部の米どころには残っています。
なかでも佐賀県の「浜野浦の棚田」は小さな入り江に面しており、夕暮れ時になると、オレンジ色に染まる空・水面×黒い影とのコントラストが見事。切り絵のようにも見えます。先人の創意工夫に想いを馳せる、心豊かな時間を過ごしてはいかがでしょう。
鹿児島・屋久島「屋久杉の森」
©2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC
屋久島の、悠久の時を生きる屋久杉たちの森もまた、ずっと守り続けたい日本の大切な遺産。
そこには、縄文時代から生き続けている推定樹齢4000年の「縄文杉」や、推定樹齢3000年の「紀元杉」など、圧倒的な生命力に満ちた絶景が待ち受けています。
絶滅の恐れのある動植物など、生態系の保存地区としても大切な役割を担っている屋久島。“世界遺産”という言葉の魅力に捉われがちですが、島の本質的な素晴らしさを体感したいですね。
映画『ピース・ニッポン』で、まだ知らない絶景を確認してみて*
その映画が、こちらの『ピース・ニッポン』。7月14日(土)より、日本全国の映画館で順次公開となります。
ナビゲーターを務めるのは、小泉今日子さんと東出昌大さん。
日本人特有の精神やルーツの解説を織り交ぜながら、壮大でドラマチックな絶景の旅へ、誘ってくれますよ。
©2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC
一生に一度は見に行きたい「美しすぎる絶景」を、本作を通して見つけてみてはいかがでしょう。
写真:北海道・釧路湿原 ©2018 PEACE NIPPON PROJECT LLC