大人の日帰り旅に。美しい庭園×アート×食が揃う「クレマチスの丘」
出典: ときには週末、都会の喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょう。そこで今回は、上質な大人のショートトリップをご提案♪
旅の舞台となるのは――、静岡県駿東郡長泉町にある「クレマチスの丘」。東京の都心から静岡・三島方面へ、車で約1時間で行けるので、日帰り旅行にぴったりです。見晴らしのいい富士山麓の丘陵地にあるため、心地よい風と空気を味わえますよ。
出典: その広大な敷地は、とっても自然豊か。散策すれば、季節の花が目を楽しませてくれるうえ、なんと、屋外彫刻の作品に出会うことも*。実は「クレマチスの丘」、美しい庭園に加え、「絵画」、「写真」、「文学」、「彫刻」に親しめる4つのミュージアム、そしてカフェ、レストラン、ショップ等で構成されているのです。
さらには、地元の新鮮食材を堪能できるレストランも併設。まさに、大人の休日にぴったりなリフレッシュスポットです。
《ビュッフェエリア》⇔《クレマチスガーデンエリア》の2エリアで構成
広大な敷地は、《クレマチスガーデンエリア》と《ビュフェエリア》の2エリアに分かれており、それぞれのエリア内に施設がまとめられています。
出典: 《クレマチスガーデンエリア》
・・・「クレマチスガーデン」「ヴァンジ彫刻庭園美術館」「IZU PHOTO MUSEUM」
《ビュフェエリア》
・・・「ベルナール・ビュフェ美術館/ビュフェこども美術館」「井上靖文学館」
*両エリアの間に「駿河平自然公園」があり、エリア間は徒歩約15分で行き来できます。
それでは《エリア》ごとに、「クレマチスの丘」の魅力をご紹介します。
「ベルナール・ビュフェ美術館」で、フランス具象絵画の傑作に出会う
出典: 《ビュフェエリア》のシンボル的な施設が、こちらの「ベルナール・ビュフェ美術館」。フランスの具象絵画の巨匠、ベルナール・ビュフェの、世界最大のコレクションを誇る美術館です。
1973年、ビュフェの才能に惚れ込んだ元スルガ銀行頭取、岡野喜一郎氏によってに設立されました。
出典: ベルナール・ビュフェ、ご存知でしょうか?黒の鋭い輪郭線による、力強いタッチが特徴的。第二次世界大戦後の鬱蒼とした空気感のある作品が多く、戦後の疲弊する人々の不安をリアルに伝えます。
その一方で、最愛の妻、アナベルとの出会いによって、優しい色調を感じさせる作品も。どれも強いエネルギーが感じられて、きっとあなたの胸を打つはず。
出典: こちらは入口正面にある、ビュフェとアナベルのポートレートです。激動の時代を生きたビュフェ、そして二人の愛の軌跡に想いを馳せる、心潤う時を過ごしてくださいね。
ぜひ、併設の「TREEHOUSE(ツリーハウス)」で余韻に浸って。
出典: ちなみに美術館内には、こどもと美術が出会う“きっかけ”が詰まった「ビュフェこども美術館」、そしてカフェ&ショップ「TREEHOUSE(ツリーハウス)」が併設されています。アート鑑賞の余韻に、ゆったりと浸れますね。
出典: 「TREEHOUSE」では、絶品の焼き菓子をイッタラの器でいただくことも*。このようなチェリークラフティのほか、ガレットやフルーツタルト、パイなど、乙女心をくすぐるスイーツが目白押しです。
出典: 「ベルナール・ビュフェ美術館」に隣接する、「井上靖文学館」。日本を代表する小説家、井上靖の全著書や写真、自筆原稿等が展示されおり、生涯の軌跡を振り返ることができます。
井上靖は北海道生まれですが、幼少期は、伊豆の天城湯ヶ島や沼津で過ごしたそう。名作「しろばんば」や、「あすなろ物語」には、天城湯ヶ島での体験や自然風景が色濃く反映されています。このゆかりの地で読めば、より味わい深くなりそうですね。
出典: また井上靖といえば、「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」等、数多くの名言でも有名。人間の本質をとらえる井上靖の言葉に触れれば、今の私たちにとって大切なことに気付かれせてくれるはず。
出典: 《ビュフェエリア》を満喫したら、次は、美しい庭園のある《クレマチスガーデンエリア》へ。エリア間にある「駿河平自然公園」を15分ほど歩けば到着しますよ。自然が豊富なので、散策しながら行けば、きっとあっという間♪
ちなみに、「ベルナール・ビュフェ美術館」⇔「クレマチスガーデン」を結ぶ無料巡回バスもあります。「ちょっと疲れたな」という方は、バスを利用してくださいね。
出典: 「駿河平自然公園」内で、おそらく誰もが心ときめくのが、こちらの「吊り橋」。長さは130mありますよ。
出典: そして、高さも結構あります!ちょっとどきどきしながら、探検気分を味わえますよ。
出典: また、まわりにはきれいな小川も流れています。公園内は遊歩道が整備されているので、森林浴して、自然からエネルギーをたっぷりチャージしてくださいね♪
花々など、純粋な美に心安らぐ《クレマチスガーデンエリア》へ
写真の“一瞬の煌き”がつまった「IZU PHOTO MUSEUM」
出典: 写真美術館「IZU PHOTO MUSEUM(イズフォトミュージアム)」では、コレクション作品を中心とした企画展を楽しめます。
2018年7月14日からは、極北紀行を重ねた探検家・星野道夫さんの没後20年の特別展がスタート予定。星野さんが魅了された、極北の世界に浸ってみてはいかがでしょう。
出典: また、スタイリッシュな建築にもご注目。現代美術作家、杉本博司⽒が内装・坪庭を⼿がけています。建物自体がアートのような佇まいで、心が洗われる美しさ。
個性的な大型彫刻とご対面*「ヴァンジ彫刻庭園美術館」
出典: ヴァンジ彫刻庭園美術館では、屋内外で、イタリアの現代彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジの作品に出会うことができます。
出典: ヴァンジの彫刻には人間の多面性がダイナミックに表現されており、目の当たりにすると、きっと圧倒されるはず。
出典: なかでも代表作として有名なのが、こちらの『壁をよじ登る男』。男は、どのような想いを抱いているのでしょうか。
実は、見る方向によって印象が変わります。希望、怒り、優しさ、絶望――。背後からのぞいたりと、多角的視点で作品をとらえてみて。
出典: 一角には、草間彌生による、花のアート作品も。手入れされた芝生の上に寝転がって、リラックスしてアート体験するのも楽しいですね。
四季折々の花が咲き誇る「クレマチスガーデン」を散策
出典: ヴァンジ彫刻庭園美術館周辺の庭は「クレマチスガーデン」として、春・夏・秋・冬、それぞれに咲くクレマチスが栽培されています。ベストシーズンは5~6月にになりますが、ここを訪れれば1年中、クレマチスの花を愛でることができるのが嬉しいですね。
出典: クレマチスと一口に言っても、たくさんの品種があり、色彩も様々。つる性植物なので、門や塀を美しく彩ります。
出典: クレマチスの他に、バラを楽しむことも。バラとクレマチスの競演をお楽しみください♪
「ガーデナーズハウス」で、庭園を眺めながらティータイムを
出典: ヴァンジ彫刻庭園美術館の敷地にある「ティーハウス ガーデナーズハウス」をご紹介♪まるで、秘密の花園のよう。
美味しいお茶とともに、クレマチスが咲き誇る美しい風景を楽しめます。
出典: メニューはハーブティーやフレッシュジュース、クッキーなど。ちょっと歩き疲れたときの休憩に、ぴったりですね。
出典: こちらは、ハーブティーとクッキーのセット。風景だけでなくハーブティーの色も鮮やかで、話に花が咲きますね。
出典: 店内もまた緑でいっぱいで、心地よいですね。テーブルでも可愛らしいクレマチスが、お出迎えしてくれますよ*
ランチに♪森林浴気分で本格イタリアンを楽しめる「プリマヴェーラ」
出典: いくつかの飲食店が点在する「クレマチスの丘」ですが、なかでも“大人の休日ランチ”としておすすめなのが「リストランテ プリマヴェーラ」。地元で採れた新鮮な野菜と魚介類を中心とした、色彩豊かなイタリアン料理を堪能できます。
出典: 緑を身近に感じられて、“森の中のレストラン”といった雰囲気。心が洗われる空間です。
出典: ランチメニューは基本的にコースとなっていて、3000円代~となっています。シェフが腕を振るう本格パスタは絶品。地元の海でとれたサザエなど、その時々の旬の食材をいかして作られます。
出典: 地元契約農家の野菜など、新鮮な美味しさが詰まったプレートは、ワインにもぴったり。上質な大人のひと時に、寄り添ってくれますよ。
出典: いかがでしたでしょうか。花と緑豊かな大自然の中で、アートと対話する。そして、旬の美味が詰まった料理をいただく休日は、素敵な思い出を彩ってくれることでしょう。
ちなみに「クレマチスの丘」へは、JR三島駅から無料シャトルバスで行くこともできます。ときには最高の癒しを求めて、気軽に週末旅行を楽しんでみませんか。
ときには週末、都会の喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょう。そこで今回は、上質な大人のショートトリップをご提案♪
旅の舞台となるのは――、静岡県駿東郡長泉町にある「クレマチスの丘」。東京の都心から静岡・三島方面へ、車で約1時間で行けるので、日帰り旅行にぴったりです。見晴らしのいい富士山麓の丘陵地にあるため、心地よい風と空気を味わえますよ。