国の名勝に指定されており、日本三名橋（東京都の日本橋、長崎県の眼鏡橋、山口県の錦帯橋）の一つに数えられる錦帯橋は、1673年に建築された木造のアーチ橋です。錦帯橋周辺の土手には、ヤマザクラやソメイヨシノが植栽されており、毎年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。

錦帯橋は夜になるとライトアップが施され、壮麗な姿となります。闇夜に浮かび上がる木造アーチ橋と光を浴びて輝く桜を錦川が鏡のように映し出し、幻想的な雰囲気が漂います。

約17ヘクタールの敷地を誇る上野公園は、江戸時代初期に造園された公園です。公園内には、1933年から植栽が始まった桜が約2000本植えられています。

桜が見頃を迎える時期になると、「上野公園さくらまつり」が開催され、大勢の花見客で賑わいます。特に、上野池畔の夜桜は日本随一の美しさとも称されています。

小高い丘にある千光寺公園は、瀬戸内海を一望できる抜群の眺望スポットとして人気の場所です。毎年3月末から4月上旬にかけて、大小の島々が浮かぶ瀬戸内海と満開の桜が織りなす絵画のような景色が広がります。

津山盆地の中央部に堂々たる姿を見せる津山城は、15世紀中頃に築城された国の史跡です。津山城跡周辺は、鶴山公園として整備されており、岡山県を代表する桜の名所として知られています。

津山盆地を取り囲む周囲の山々、満開に咲き誇る桜の樹々が織りなし、津山城から眺める景色は絶景そのものです。

斐伊川は、鳥取県の船通山を水源とし、鳥取県と島根県を悠然と流れ、日本海と繋がる宍道湖に注ぎ出る一級河川です。雲南市木次町には斐伊川畔の堤防に約2キロメートル続く桜並木があり、桜の名所として親しまれています。

満開に花を咲かせた桜の大木が、堤防沿いの遊歩道を覆い、斐伊川堤防桜並木を歩いていると桜のトンネルに入り込んだかのような気分を覚えます。

標高204メートルの打吹山麓にある打吹公園は、山陰地方を代表する都市公園の一つで、「日本さくら名所100選」のほか、「日本の都市公園100選」、「森林浴の森100選」にも選定されています。山陰地方屈指の桜の名所となっている打吹公園には、約4000本の桜が植栽されており、公園風景の美しさを引き立てています。

久松公園は、戦国時代に築城され、豊臣秀吉による秤量攻めに遭ったことで有名な鳥取城址近くの公園です。高台となっている公園からは、市街地と満開に咲き誇る桜を一望することができます。

桜が見頃を迎えると、桜まつりが開催され、ライトアップを施された見事な夜桜を楽しむことができます。

1978年に開園された都市公園、鏡野公園には約600本の桜が植栽されています。約200メートル続くソメイヨシノの並木が一斉に花を咲かせ、桜色のトンネルへ変貌する様は壮観です。

春は桜、秋は紅葉など四季折々で美しい風景を見せてくれる松山城は、松山市を一望できる眺望スポットとして人気があり、いつも大勢の人々で賑わっています。城跡を整備した公園内には、約200本の桜が植栽されており、毎年3月下旬から4月上旬頃にかけて見頃を迎えます。

抜けるような青空と、桜色のコントラストの美しさは傑出しています。春爛漫の中で咲き誇る桜は、まるで地上に舞い降りた春そのもののようです。