かつての旧江戸城本丸、二の丸、三の丸を公開している皇居東御苑では、約70本の梅が植栽されています。

梅の木が並ぶ梅林坂では、ほんのりと甘い香りが漂っています。ここでは、梅の蜜を求めてやってきたメジロの姿を見かけることもあります。

江戸時代は、信濃藩の藩邸があった新宿御苑は、敷地面積約58ヘクタールの国民公園です。庭園内には、日本庭園、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園などがあり、都心でありながら緑があふれています。

新宿御苑には、紅梅、白梅など約300本の梅が植栽されています。毎年2月中旬頃から見ごろを迎え、庭園の美しさを引き立てています。

池上梅園は、なだらかな丘陵の傾斜地に広がる梅園で、約30品目370本の梅が植栽されています。

梅が見頃を迎える時期になると、紅梅と白梅が競うように花を咲かせます。梅園内は、なだらかな傾斜地は桃色のグラデーションへに染まります。

小村井香取神社の境内にある香梅園には、約85品種の梅が植栽されています。

抜けるような青空を背景に、満開に咲き誇る枝垂梅は、春の訪れを告げているかのようです。

小石川後楽園は、江戸時代に徳川御三家の一つである水戸徳川家の屋敷内に造られた庭園で、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。四季折々で美しい風景を見せてくれる小石川後楽園には約90本の梅が植栽されており、美しい庭園風景に華を添えています。

八重咲きの枝垂梅が満開に花を咲かせ、視界が桃色で染める様子は、春そのものが大地に舞い降りたかのような錯覚を感じます。

古くから梅の名所として知られている京王百草園には、紅梅、白梅、八重寒紅、淋子梅、おもいのままなど様々な品種の梅約500本が植栽されています。毎年、梅が見頃を迎える時期になると「梅まつり」が開催され、大勢の花見客で賑わいます。

豊かな自然に包まれた野外博物館、府中市郷土の森博物館には、約60品種、1100本の梅が植栽されています。梅が見頃を迎える時期になると、ほんのりと甘い梅の香りが梅園内を包み込みます。

緑の青竹と紅梅のコントラスト美しさは格別で、眼前に広がる景色は、まるで一枚の日本画のようです。

高尾梅郷とは、旧甲州街道沿いにある7つの梅林（遊歩道梅林、関所梅林、天神梅林、荒井梅林、湯の花梅林、木下沢梅林、小仏梅林）の総称です。4.5キロメートルに及ぶ旧甲州街道沿いには、約1万本もの梅が植栽されており、梅が見頃を迎える時期になると、なだらかな丘陵地帯は梅の絨毯を敷き詰めたかのような景色となります。