「日本で最も美しい村」連合に加盟している京極町は、日本百名山の一つに数えられている羊蹄山（ようていざん）麓に位置する町です。どの角度からも絵になる京極町の農村風景は、どこか懐かしい佇まいをしており、訪れる人を魅了してやみません。

標高1898メートルを誇る羊蹄山は、その山容が富士山と似ていることから「蝦夷富士」と呼ばれています。

夜になると、羊蹄山麓は満天の星空となります。星々が煌めく藍色の夜空は、まるで宝石をちりばめたベルベッドのようです。

京極町は、羊蹄山から伏流水が絶え間なく湧き出す名水の町としても知られています。名水百選にも指定されているふきだし公園からは、毎日8万トンもの水が湧き出しています。

豊富な水量を誇る京極町の湧水は、「名水百選」のほか、「水の里百選」、「京極のふきだし湧水」として北海道遺産にも指定されています。

冬は豪雪地帯となる京極町ですが、ふきだし公園の湧水は、年間を通じて6.5度前後の水温を保っています。白いしぶきを散らしながら絶え間なく湧き出す水は、北海道の雄大な自然の恵みを象徴しているかのようです。

道の駅名水の郷きょうごくは、名水が湧き出すふきだし公園近くの道の駅です。

道の駅名水の郷きょうごくでは、京極町が全国に誇る「名水」が販売されています。水の郷百選にも指定されている名水を味わってみてはいかがでしょうか。

日本百名山の一つに数えられる斜里岳麓の清里町は、「斜里岳」「摩周湖」「神の子池」など様々な観光資源に恵まれた北海道有数の景勝地です。

かつてアイヌ語で「オンネヌプリ（年老いた山）」と呼ばれていた斜里岳は、標高1574メートルの活火山です。知床連山の中間にそびえ立ち、美しい山容を持つ斜里岳は、日本百名山の一つにも数えられており、アルピニストの間でも人気がある山です。

斜里岳山頂から眺める景色は絶景そのものです。眼下には雲海が果てしなく広がっており、まるで雲の上に棲む仙人になったような気分さえも感じます。

摩周湖は、日本では一番、世界ではロシアのバイカル湖に次いで二番目に透明度が高い湖です。周囲から注ぎ込む河川が全く無いにもかかわらず、霧が立ち込める神秘的な姿から「霧の摩周湖」とも呼ばれています。

人を寄せ付けない神秘的な魅力を持つ摩周湖は、高さ300メートルから400メートルの断崖に囲まれています。波一つ無い静かな水面が、鏡のように周囲の断崖を映し出す幻想的な景色は、美しいだけでなく、畏怖さえも感じるほどです。

キラキラと青く輝く透き通った水面を持つ神の子池は、周囲220メートル、深さ5メートルの小さな池です。時間帯によって色を変えてゆく神秘的な水面はどこまでも透明で、池の底に沈んだ倒木がはっきりと見えるほどです。