松尾鉱山
史跡尾去沢鉱山
田老鉱山跡
東北には、紹介した廃坑以外にも、見ごたえのある鉱山遺構や廃墟がたくさんあります。かつては栄光の歴史に輝いたものの、現在は遺構として残された廃墟を訪れ、かつての栄華に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
明治時代から終戦後まで鉱山業は日本の近代化を促した産業の一つでしたが、エネルギー資源の変遷や海外からの鉱物資源の輸入に伴い、1970年代頃に日本の鉱山は次々と閉山となり、鉱山町は廃墟と化してゆきました。しかし、近代産業を支えた遺構として、かつての栄華を人知れずひっそりと今に伝える炭坑廃墟は日本全国にいくつも点在しています。栄枯盛衰の理を物語るノスタルジックな廃墟跡は哀愁が漂い、訪れる者に感慨深い印象を与えます。日本近代化の礎となった数々の鉱山廃墟。今回は東北にある鉱山廃墟をご紹介します。2017年04月29日作成
廃墟スポットとして抜群の人気を誇る岩手県八幡平市の松尾鉱山は、かつて東洋一の硫黄産出量を誇った鉱山跡です。松尾鉱山の歴史は古く、江戸時代の文献にも硫黄鉱山の記録が記されています。