「音風景100選」には残し続けたい日本の風景が紹介されています
"音"をコンセプトに「お祭り」で聞こえてくる笛や太鼓。「滝」の音色などたくさん♪
出典: "日本の音風景100選"には、日本各地で大切に受け継がれてきている滝の音色や鳥のさえずり、虫の鳴き声、お祭りなどの"ハレの日"に響き渡る笛や太鼓などの音色などが集められています。
「耳を澄ませば聞こえてくる、目を閉じれば浮かんでくる…」そんな、その土地の風景とともにある音。あなたにも、そんな心に残る音風景の一つや二つありませんか?
出典: そして、そのような音風景を守り未来に残し、地域づくりへも繋がるようにと、1996年に環境省によって発表されました。四季のある日本、自然の移り変わりを匂いや音で感じる感覚ってありますよね。人によっては、懐かしさを覚える日本各地にある"音風景"を一緒に見ていきましょう。
130年間変わらずに鐘を鳴らし続ける伝統の「札幌時計台の鐘」
出典: 札幌駅から徒歩10分ほどの所に「札幌時計台」があります。1881年に建築されて、国の重要文化財にも指定された伝統のある建物で、毎正午に時間の数だけ奏でられる鐘の音は日本の"音風景100選"にも選ばれました。音色はどこか懐かしさを感じさせる趣きのある鐘の音です♪
出典: 札幌というどこまでも突き抜けるように広がる大きな空の下、情緒あふれる建造物から奏でられる鐘の音が気持ちを正してくれるよう。1年を通して楽しむ事が出来ますので、札幌に観光に訪れた際にはおすすめですよ。
出典: 東北地方で選ばれた日本の"音風景100選"に「ねぶた祭り」があります。
出典: 毎年8月2日〜7日にかけて青森市で開催され300万人以上の人が訪れる東北地方で最大の夏祭りです。巨大な人形が街中を駆け巡る姿は大迫力ですね。
出典: 太鼓の音に笛の音と掛け声が合わさった、変わらない伝統ある音と人々のエネルギーを感じる事が出来る日本の風物詩のお祭りです♪
出典: ハネト(跳人)と呼ばれる踊り子たちの「ラッセラー ラッセラー」というお囃子に合わせた掛け声もまた印象的です。
天然記念物「福島潟のヒシクイ」の美しい鳴き声を聞きに行こう!
出典: 新潟市には国の天然記念物のオオヒシクイが生息しています。そして市内の東側にある福島潟は県内でも最大規模の湖沼で、山と湖と緑あふれる環境が揃った気持ちのいいスポットで、オオヒシクイが越冬をするのにも有名な場所です。
出典: 透き通って鳴り響く音は楽器のようで、日本の"音風景100選"に選ばれています。福島潟を訪れるのにおすすめの時期は、オオヒシクイが飛来し始める毎年10月~翌年の3月に旅立つまでの間です。美しい鳴き声はもちろんどこまでも見渡せる新潟の自然も一緒に感じられるのでおすすめです♪
出典: 横浜市にある「横浜港の汽笛の音」が年越しの際のスポットとして人気なのを知っていますか?みなとみらい線の日本大通り駅から徒歩7分ほどのところにあって、たくさんの船を見る事が出来ます。
出典: そして、大晦日に年越しをして新年を迎えた時にだけ鳴らされる特別な汽笛の音が"日本の音100選"に選ばれました。新年を迎える特別な日に海の香りを感じながら聞く音は心が洗われる気持ちになりますよ。
出典: 京都府の南丹市に日本の"音風景100選"に選ばれた「るり渓の滝」という場所があります。府立の自然公園の中にあって、JR園部駅からバスが通っています。滝だけでなく葉が豊かに生い茂っている木々と一緒にゆっくりと自然を感じて散策が出来ます。
出典: 通天湖(つうてんこ)と言われる場所では12.5メートルにもおよぶ水のカーテンのような滝を眺める事が出来るんですよ。季節は1年を通して眺められて、自然が奏でる荘厳な音を感じられる場所ですよ。
出典: JR馬路駅から歩いて5分ほどの島根県の大田市に2キロに渡って広がる琴ヶ浜海岸があります。ここでは日本の"音風景100選"に選ばれた「鳴き砂」といわれる音を体感する事が出来ます。砂浜を歩くと「キュッキュ」という音がするのですが、砂がキレイでないと音はならないという事なので、美しい海岸も一緒に楽しむのにもよさそうですね。
出典: 波打ち際から4~5メートルのところが音を楽しむおすすめの場所で、1年を通して「鳴き砂」を感じる事が出来ますが、多くの人が訪れる海水浴シーズンの7月〜8月の海水浴シーズン以外に訪れると砂のコンディションがより良くなるのでおすすめです。
出典: 徳島県の鳴門市にイタリアの「メッシーナ海峡」とカナダの「セイモア海峡」と並んで世界三大潮流と言われる竜巻のような形をした巨大でダイナミックな轟音を感じられる「鳴門の渦潮(うずしお)」があります。
出典: 鳴門駅からバスに20分ほど乗った鳴門観光港で降りると壮大に広がる大鳴門橋を見渡す事が出来て、大迫力の渦潮を感じられます。観覧船から眺めるのがおすすめですで、見頃の時期は大潮時期の春と秋なので観光するのにピッタリのシーズンですね♪
五和の海に生息する野生「イルカ」の鳴き声を感じよう!
出典: JR熊本駅から車で2時間ほどの所にイルカの鳴き声を聞くことが出来るスポットがあります。熊本県の天草市の五和の海には約300頭の野生のイルカが生息していて、優雅に泳ぐイルカを眺める事が出来ます。
出典: さらに天草西海岸から眺める夕陽は「夕陽100選」にも選ばれているのでこちらも合わせて見るのもおすすめです。1年を通して見れて、イルカウォッチングのための船も出ているのでチェックしてみて下さいね。
出典: 日本には様々な踊りがありますが、その中でも沖縄の盆踊り「エイサー」は"日本の音風景100選"に選ばれた伝統芸能です。先祖の供養のために三味線と太鼓を鳴らしながら代々受け継がれてきたスタイルで街中を踊って回ります。そんな中でも「沖縄全島エイサーまつり」は島内でも最大規模のフェスティバルです。
出典: 2016年は沖縄市のコザ運動公園陸上競技場・胡屋十字路周辺で8月26日(金)27日(土)28日(日)に開催され、中日と最終日にはレーザーショーと打ち上げ花火が行われる予定なので沖縄のエネルギーあふれる夏の雰囲気とエンターテイメントを一緒に楽しめるチャンスですよ♪
出典: 日本各地の"音風景"を紹介してきましたがいかがでしたか?
こうしてみると、日本にはまだまだ情緒あふれる豊かな自然と人間同士のつながりが残っているんだなと感じる事が出来たのではないでしょうか。四季によっても楽しめる音がこの他にもまだまだ沢山あるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
まだまだ素晴らしい音風景がたくさん!詳細は、こちらからPDFファイルをダウンロード下さい。
"日本の音風景100選"には、日本各地で大切に受け継がれてきている滝の音色や鳥のさえずり、虫の鳴き声、お祭りなどの"ハレの日"に響き渡る笛や太鼓などの音色などが集められています。
「耳を澄ませば聞こえてくる、目を閉じれば浮かんでくる…」そんな、その土地の風景とともにある音。あなたにも、そんな心に残る音風景の一つや二つありませんか?