屋久島の自然に佇む「しずくギャラリー」
ちいさな一滴の滴が、やがて大きな波紋になってひろがっていく。
ちいさな存在、ちいさな行為の、秘められた可能性のおおきさ。
やがておおきな波紋を起こす、ちいさな滴のような場所を創れたら…
という想いでできたギャラリーです。
ギャラリーには屋久島在住の画家・高田裕子さんとジュエリー作家・中村圭さんの作品が展示されています。こちらは絵画とポストカードのスペース。壁一面にポストカードがずらりと展示され、ここでしか手に入らないものもあります。
こちらはジュエリースペース。窓から眺める南国の植物風景もまるでディスプレイの一部のよう。屋久島の雄大で美しい自然のリズムに合わせて作られたジュエリーが展示されています。
ギャラリーの雰囲気にぴったりな2人の作家さん
中村圭さん
屋久島在住のジュエリー作家。2003年、大阪で彫金に出会い、2009年、屋久島で“KEI NAKAMURA JEWELLERY”を設立。植物や海、月等の自然をモチーフにした繊細で美しいジュエリーを制作しています。
雨が降れば、雨粒のピアスを。
ナノハナが咲けば、ナノハナのネックレスを。
星空に魅せられて、星空のブローチを。
島のリズムの中で、ジュエリーをつくっています。
●ヒメシャラのピアス
シンボルツリーとして人気のヒメシャラの葉をモチーフにしたピアス。シルバーとゴールドの板を張り合わせ、14粒のブラウンダイヤモンドがちりばめられています。
●アジサイのネックレス
屋久島の12か月に咲く花をモチーフにした「12flowers」。6月の花、アジサイのネックレスは、3粒のアクアマリンをあしらったシルバーネックレスです。
●月と星のブローチ
月をイメージした夜光貝と星をイメージしたダイヤモンドをあしらったゴールドのピンブローチ。貝の色合いは個体によって異なります。
●海のしずくブレスレット
ゆらゆらと揺れる、水をイメージした繊細なブレスレット。夜光貝のしずくとゴールドのしずくを組み合わせています。
マリッジリングのオーダーメードも行っています。入念な打ち合わせを経て作られるリングはハンドメイドならではの温もりが素敵。
高田裕子さん
1977年、福井県生まれ。大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コース卒業後、2001年より画家として活動を開始。2009年、屋久島へ移住し、屋久島の森をモチーフに自身の想像を組み合わせた絵画を制作しています。
屋久島の森のなかで、
数千年を生きる屋久杉から足下を覆う無数の苔まで、
あらゆるいきものたちのなかに混じると、
私という存在があまりにちっぽけで、
人生はあっという間なのだと思い知らされるようで、
けれどだからこそ、生きよう、と強く思います。
それぞれ数千年の、数十年の、数日の、この限られた命を、ただ生きよう、と。
それぞれの命を、その美しい違いを、そのあまりにも遥かな多様性を、
そしてその全てで生きる森というひとつの存在を、
できるだけ丁寧に描きたいと願ってやみません。
●水の森
神秘的な雰囲気の絵画。精緻に描かれた森にじっと見入ってしまいます。
●夜-満月と星空—
月と星の光に照らされた静かな夜。自然の宝石のような美しさです。
●生きる―水の森―
屋久島の森の風景に高田裕子さんの想像を交えて。自然を慈しむ気持ちが伝わってきます。
高田裕子さんの絵は、ポストカードで楽しむこともできます。プレゼントとしても素敵ですね。
2015年9月に発売された高田裕子さん初めての絵本「水の森」。森が生まれる様子がみずみずしく生命力にあふれた様子で描かれています。
おなかが空いたら「La table」で美味しいお食事を
フレンチをベースとした家庭料理レストラン「La table(ラ・ターブル)」。白壁の可愛らしい外観です。中庭を挟んで同じ敷地内に「しずくギャラリー」があります。
おわりに
屋久島にお出かけの際は、ぜひ「しずくギャラリー」と「La table」に足を運んでみてください。きっと心もお腹も満たされる幸福な旅になることでしょう。
「しずくギャラリー」は屋久島・平内の緑豊かな里に佇むアートギャラリー兼ショップ。2012年、古い倉庫をリノベーションしてオープンしました。傍らには小川が流れ、静かでゆったりとした時間が流れています。