「つゆつき」こと、土田由紀子さん
娘の3歳の七五三髪飾り作りをきっかけに、つまみ細工の繊細さに感動。本格的に作家活動を開始しました。
日々手仕事の楽しさを実感しています。
古典的なつまみ細工の他にも、日常生活でつかって頂けるカジュアルラインのオリジナル作品を作成。
ご自身のブログには「身につけて頂くと心が温かくなる様な作品を目標にしています。」とあります。その通り、土田さんの作品はやさしい感じのするものばかりです。
つまみ細工とは、江戸時代から続く日本の伝統工芸です。
針と糸を使わず、3cm四方の小さな布にのりを染み込ませ、
ピンセットでお花を作ります。
舞妓さんの髪飾りのイメージが強いつまみ細工ですが
結婚式、七五三などの特別なハレの日だけではなく、
毎日の生活に自然に寄り添えばと思い
コットン、リネンなどを使った作品を作っています。
本来、つまみ細工は絹の布を用いますが、土田さんの作品はリネンやコットンも取り入れていて、カジュアルシーンに似合うアクセサリーもたくさんあるのが魅力です。
特別の日に
艶やかな大輪の花。結婚式やパーティなどで使うコサージュとしてつまみ細工を使う、というのはどうでしょう。派手すぎず、それでいて存在感があり、人目をひくこと間違いなしです。
「和の技法」と思えません。白い花がとても清楚、ウェディングとつまみ細工がこんなに合うなんて驚きです。
和にも洋にもしっくり合うのがつまみ細工の魅力ですね。
実際、白打掛や色打掛、ウェディングドレスなど色々なスタイルでオーダーされる方が多いのだとか。
正絹を使って、鶴や梅竹などの縁起物モチーフを組み合わせた髪飾り。和のウェディングや成人式などにぴったりなので、華やかなハレの日に!
七五三の髪飾りにはこんなカラフルな色使いも◎。お子様が喜びそう。
普段使いに
胸元に一つ、大きなつまみ細工のペンダント。なんだか服の方が脇役です。
髪留めなのですが、バッグにつけると素敵なチャームになります。その日の気分でいろんな所につけて楽しむことができるようです。
白と水色の髪飾り。可憐でさわやか、小さな女の子にもお似合いです。お母さんとお揃い、というのもいいですね。
帽子のチャーム。シンプルなハットに女性らしい雰囲気をプラス。花の色をかえれば、また印象が変わりそうです。
薄い色合いの花なので、カラフルな帽子につけると目立ちます。思わず帽子に目がいってしまいます。
作ってみる
「つゆつきキット」
初心者で一番難しいのは布を正方形に切ることですが、土田さんのキットならカットされた布が入っているので安心です。
ブローチやネックレス、コーサジュ、くす玉など数種類あり、花の形や色も何種類か用意されています。
本も出版されています。家庭で簡単に始められる工夫や、楽しみ方など読み応え十分、もちろん綺麗な写真もたっぷり掲載されています。
1冊目の著書本『つゆつきのつまみ細工』(日本ヴォーグ社)
2冊目の著書本『つゆつきと晴れの日、卦(ケ)の日のつまみ細工』(日本ヴォーグ社)
3冊目の著書本『つゆつき流 つまみ細工のいろは』(日本ヴォーグ社)
土田さんは京都市在中の作家さん。
展示販売会、七五三やウェディング用のオーダー、ワークショップなど積極的に活動されています。