自宅でゆっくり、画家の世界観に浸ってみよう
そんな没入感があり、何度も繰り返し眺めたくなるような美しい画集を厳選してご紹介。ぜひお気に入りの1冊を手にとって、ゆっくり楽しんでみてくださいね。
【1】うっとり眺めたい名美術画集
モネ作品集|安井裕雄
もっと知りたいゴッホ 生涯と作品|圀府寺司
ゴッホの数ある名作を、彼が生きた37年間という期間の中で感じた心の移り変わりと一緒に読み進められるオールカラーの伝記画集です。
アーティストの作品を通して見られる作者の心の内は、どこかヒリヒリと痛むときに孤独を感じるもの。そんな感覚を少しでも共有したい方は、ぜひ手にとってみてください。
ウィリアム・モリスのフラワーパターン|ローワン・ベイン
インテリアや雑貨などでも親しまれている、ウィリアム・モリスのデザイン画集です。イギリスの豊かな自然から中東あたりの絨毯や刺繍をモチーフにしたデザインまで、幅広い作品をなんと約80点も収録した本誌。
彼の作風特有の緻密さと繊細さをしっかりと眺めることができる1冊となっています。
クリムト画集| 飯田善國
手に取りやすいコンパクトなサイズにクリムトの32作品を凝縮したこちらの画集。小さいながらに色彩の色味がとても忠実に印刷されているため、見応え抜群です。
後半にはクリムトが生きた時代背景も掲載されているので、当時の世界についても詳しく学べて◎
【2】心に爽やかな風が吹く風景画集
366日 風景画をめぐる旅|海野弘
淡く華やかな春、湖の夏、紅葉が彩る秋、銀世界が美しい冬...四季を感じられる366点の絵画を厳選して収録した1冊です。中には、先ほど紹介したモネやゴッホの絵画も!
どんな絵画が見れるかは、1日1回ページをめくるときのお楽しみ。わかりやすい解説で、ちょっとした絵画の見方や知識も身につきます。
Pastel|坂口恭平
作家としても活躍する坂口恭平さんの初めてのパステル画集です。子供の頃に潜在的にキャッチしていたかけがえのない風景が、のびのびと自由に描かれています。
どこまでも青い空と植物の深い緑は、きっと全ての人の心に清々しい風を呼び込んでくれるはず。
旅の絵本|安野光雅
実のところこちらは、画集ではなく絵本として発売されているもの。しかしこの絵本には文字がなく、ユーモアを交えて描かれる世界各国の風景をじっくりと鑑賞することができます。
人気のヨーロッパや日本の風景をはじめ、ラインナップは全9冊。迷った際は、ぜひ旅人として訪れたい街をチョイスしてみてくださいね。
【3】ユーモア溢れるおとぎ話の画集
北欧の挿絵とおとぎ話の世界|海野弘
今日まで、ムーミンをはじめとするさまざまな童話を生み出している北欧。本書は、そんな北欧生まれのおとぎ話を挿絵画と一緒に楽しめるとても贅沢な一冊です。
表紙の箔押しも非常に美しく、インテリアとして置いておくだけで気持ちがフワッと和みますよ。
ヨーロッパの図像 神話・伝説とおとぎ話|海野弘
ヨーロッパ世界の神話を美しい絵画とともにまとめたこちらの画集。今となっては伝説と言われている中性のホラーや世紀末のファンタジーは、各国の世界観を最大限に引き立ててくれます。
見開きのレイアウトで楽しめるページもあり、読み応えも抜群です。
ジョルジュ・バルビエ|海野弘
1900年代のヨーロッパで数々の作品を創り上げた、バルビエの画集です。ヨーロピアンな雰囲気をベースに少しのオリエンタル要素も融合されたデザインは、ずっと眺めていたくなるような美しさを放ちます。
ロマンスを描いたおとぎ話の挿絵を中心に、優雅で上品なファッション絵画などを約270点収録。
【4】クリエイターが描く情景画集
東京幻想作品集|東京幻想
もしも東京が廃墟になったら...そんなファンタジー情景を圧巻の創造力で描いた作品集です。いま見慣れている景色や当たり前の日常の儚さを、胸の奥で優しく感じることができます。
デジタル画ならではの鮮明度と表現力の高さを感じたい人におすすめの一冊です。
KUKKA作品集|くっか
こちらは、記憶に残る情緒的な情景を鮮やかに描くイラストレーター ・くっかさんの画集。ドラマや物語の一コマのような瞬間を、静止画でたっぷり堪能することができます。
メイキングの様子も詳しく書かれているので、クリエーターの技術等に興味のある人にも◎
廃坑の街 ぽち作品集&作画テクニック|ぽち
ページをめくるとどこか見知らぬ街に迷い込んでしまったような幻想世界を楽しめる、イラストレーター・ぽちさんの画集です。
緻密に描かれた街並みは、よくみてみると“生きている”のがわかります。細部から感じられる生活感や歴史を見つけて、ぜひじっくり楽しんでみてください。
心震える世界観に出会おう
好きな芸術家やクリエイターが見つかれば、きっといつもの暮らしがもっと彩られるはず。ぜひ本記事を参考に、お気に入りの一冊に出会えますように。
色褪せることのないモネの絵画を、彼の生涯を追いながらわかりやすく解説したこちらの作品集。代表作から少しマイナーなものまで幅広く網羅することができるので、モネが好きな人はもちろん彼の作品を初めて手に取る人の入門書としてもおすすめです。