悩んだり、落ち込んだり…日々いろんなことを抱えながら過ごしていることと思います。そんなときは、リフレッシュも兼ねて女性が奮闘する映画を観てみませんか？自分の姿と重ね合わせることで悩みに共感したり、観終わったあと一歩踏み出す勇気が湧くかもしれません。

何か新しいことを始めたいと思っている方におすすめなのが、インドの国民的女優として知られるシュリデヴィが主演の「マダムインニューヨーク」です。インド映画というと派手な衣装とダンスのイメージが強いですが、この映画はハートウォーミングな感動作になっており、ミニシアター系ではありますが大ヒットを記録しました。

シャシは、家族のために家事をがんばるどこにでもいる普通の専業主婦。ただ、家族の中で自分だけが英語を話せず、家族からからかわれることに悩んでいた。ある日、親戚の結婚式の手伝いで一人でNYに行くが、英語が話せずに落ち込んでいた。そんな彼女は「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を発見！家族に内緒で学校に通い始めて、英語が話せない仲間達と一緒に英語を学んでいく。徐々に失っていた自信を取り戻していったのだが――。

専業主婦として平凡な毎日を送っていた女性が自信を取り戻していく姿を描いています。ちょっとしたことでも何かを始めることの大切さ、動くことで人生に喜びや変化が生まれるとをストーリーを通して教えてくれます。全ての女性の背中を押してくれるような、そんなあたたかい作品です。

アメリカの最高裁判事となったルース・ギンズバーグの実話をもとに描いた「ビリーブ 未来への大逆転」。女性に対する性差別が根強く残っていた時代に、100％負けるといわれた史上初の男女平等裁判に果敢に挑んだ女性弁護士の姿を描いています。

2018年に発表された「アメリカで最も尊敬される女性ランキング」で上位に選ばれるほど、大きな影響力を持ち尊敬を集める女性として知られていたルース・ギンズバーグ。2010年以降、最年長の連邦最高裁判事として活躍していましたが、2020年の9月に亡くなりました。

貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグは、ハーバード法科大学院に入学。夫のマーティンの協力を得ながら大学院を首席で卒業したが、女性を雇ってくれる法律事務所はどこもなかった。彼女は大学教授になったものの、弁護士の仕事をあきらめきれずにいた。そんなある日、マーティンはルースにある訴訟の記録を見せた。彼女はその訴訟の弁護を名乗り出るのだが――。

男女平等な社会を作るために果敢に挑んだ女性の姿に胸が熱くなります。こんなに勇敢で芯の強い女性が性差別と戦ってきたからこそ、今の時代があるのだと実感させられる作品です。家族のシーンでは、その絆にほっこりとした気持ちになります。

「たちあがる女」は、海外で20個以上の映画賞を受賞したベネディクト・エルリングソンが監督・脚本を務めています。実力はの主演女優ハルドラ・ゲイルハルズドッティルは一人二役を熱演。2019年のアカデミー賞アイスランド代表作品に選ばれ、第71回カンヌ国際映画祭の批評家週間でSACD賞を受賞しました。環境問題を取り上げた社会派の面もありながら、そこにユーモラスとシュールさを上手く取り入れた、目が離せなくなる作品です。

アイスランドの田舎町で暮らす、自然と音楽を愛するハットラ。セミプロ合唱団の講師をしつつ、環境活動家“山女”としてアルミニウム工場を相手にたった一人で戦っていた。ある日、長年の夢だった養子縁組の申請が受け入れられたという知らせが届いた。ずっと夢だった母親になるためにアルミニウム工場と決着をつけることを決意して――。

信念を貫き通し、自分らしく生き抜く主人公の姿に勇気をもらえます。音楽隊が登場する演出も新鮮で、主人公の心の動きを音楽で表現しているのも見どころ。アイスランドの風景の美しさにも心洗われますよ。人生で本当に大切なものは何かを改めて考えさせられ、気づかせてくれる作品です。

イタリアで大ヒットしたコメディ映画「これが私の人生設計」。女優や歌手として人気のパオラ・コルテッレージが、主人公をチャーミングに好演！世界で活躍する女性建築家がイタリアへ戻り、男性社会に悪戦苦闘する姿を描いています。

世界中で活躍する建築家のセレーナは、新たなステップとして故郷のローマに戻ることに。しかし、男性社会の建築業界で雇ってもらえず、貯金もなくなってしまう…。そんなある日、公営住宅のリフォーム建築のコンペがあると知った彼女は、男性のふりをしてエントリーして――。

ポジティブに自分の道を突き進むセレーナに共感しつつ、明るく元気な気持ちで満たされます。イタリアらしい陽気な雰囲気のあたたかい映画です。

無職でお金もないシングルマザーがアメリカの大企業を相手に戦いを挑む姿を描いた「エリン・ブロコビッチ」。勝ち目はないといわれた裁判で、史上最高額の3億3300万ドルの和解金を勝ち取った実話にもとづいて描かれた映画です。第73回アカデミー賞、ゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞し、ジュリア・ロバーツの代表作ともいえる作品。主人公であるエリン・ブロコビッチ本人もカメオ出演しているのも見逃せません！

離婚歴2回、3人の子供がいるのに無職で貯金残高はたった16ドルのシングルマザー･エリン。交通事故に遭い怪我をしたのに、裁判に負けて賠償金はなし。弁護を担当したエドの事務所に押しかけた彼女は、強引にその事務所で働くことに。ある日、大企業が水質汚染をしていることを知ったエリンは――。

仕事もお金もなかった主人公が大企業の環境汚染に挑み、史上最高額の和解金を勝ち取るというまさにドラマのような実話。自分を貫く強気で自由で魅力的なエリンに勇気と元気をもらえます。観賞後にはスカッと爽快な気分になって、主人公のように自分らしく強く生きることの素晴らしさを実感できるはず。

いかがでしたか？女性が主役だとより身近に感じられてグッとくるポイントも多いですね。実話をもとにした作品もあるので、より励みになりそう。悩んだり落ち込んだときは、今回ご紹介した映画を観て頭と心をリフレッシュしてみてください。