町の小さなお弁当屋さんで働くちひろさんは、元風俗嬢。誰にもこびることなく、いつも明るく、そして強い自分のポリシーを持っています。一風変わった女性だけど、お弁当屋さんの人気者。人間関係に思い悩む人々が、彼女と出会い変わっていきます。

例えば結婚は必ずしないといけないのか。「本人の自由」と言いながら「結婚は？子どもは？」と悪気もなく聞く人って多いですよね。気づかずに縛られている固定概念が世界にはたくさんあって、その一つ一つからちひろさんが解放してくれます。マンガを読んでいる時間だけでも、私は自由。そんな世界を楽しみたい人におすすめです。

仕事で忙しい毎日にうまくいかないことも多くて、自炊などいろいろなことを諦めているサチに、お寺の住職・源導さんが心が軽くなる言葉をくれます。時に料理を通して、時に仏教の教えを通してもたらされる、生きやすさのヒント。毎話登場するおいしそうなご飯も注目ですよ。

物語でサチは自炊生活をはじめ、お寺で習ったごはんを自分でおさらいします。丁寧に生きることは、生活の中にある行いを一つひとつ丁寧に積み重ねることかもしれません。その積み重ねが、自分の気持ちをしゃんとさせるから不思議ですね。

マンガの世界では、恋はドラマチックに始まりハッピーエンドを迎えるけれど、現実はなかなかうまくいかないですよね。ダメな男に振り回されることも。こちらは、なぜかダメンズを引き当てる女子3人が、夜な夜なおもしろ体験談を語り合うマンガです。「よくぞ言った！」というセリフで毎回スカッとさせてくれますよ。

「いるいるそういう男！」という残念な男性を、思い切りあしらってすっきりさせてくれるマンガ。3人のダメンズ話がオムニバス形式で綴られているから、前後の脈絡を気にしなくていいのも魅力です。時には声を出して笑ってしまうようなエピソードも登場しますよ。

家にいてパートナーとの時間が増えるのは嬉しいけれど、ストレスが溜まることだってありますよね。ケンカしてもいられないし、自分を押し殺して我慢が積み重なっていくばかり。そんな時は、ダメンズをぶった切るマンガを読んでスカッとしちゃいましょう。パートナーが素晴らしい男性に見えてくるかも？

本屋さんで働くおひとり様女子のくりこさんは、おひとり様生活を満喫する28歳。同僚の女性に寂しくないのかと聞かれるけれど、好きな映画やワインに囲まれて幸せ。でもふと、誰も話し相手がいない瞬間が切なくなる――。最後には、ひとりもいいなぁと思わせてくれるマンガです。

恋人に振られて一人の女性、恋人はいるけれど孤独な女性、未来のない恋愛をしている女性。「おひとり様」もいろいろなパターンがあって、そんな彼女たちの物語がオムニバスで綴られます。最後には、どんなおひとり様も明るい気持ちになれますよ。

恋人がいない人を「おひとり様」というのか、それとも物理的に一人でいることを「おひとり様」というのか。そんなことは一度置いておいて、自分の時間や生き方を「これも悪くない」と思えたら最高ですよね。この人は私かな？と思うような登場人物が、きっといますよ。ほんわかした絵とストーリーは、読んでいるだけで癒やし効果もありそうです。

生き別れた父が急に亡くなり、父が遺した小さな店を定食屋「たまこ定食」として引き継いだ三浦珠子。そこは、客が食べたいものではなく、珠子が客に食べてもらいたい料理を作るという、少し変わった店。一人ひとりに合わせて家庭的料理から本格洋食まで作る珠子の料理は、元気になると評判になります。

たまこ定食の基本はご飯とみそ汁。そして、珠子さんが手を握ればその人に今必要なご飯がわかります。誰かを思い出して、少し心が温かくなる。そんなご飯に登場人物の心がほぐれていきますよ。毎回違うそれぞれの人生ストーリーと、賑やかでいい人ばかりの常連客にも注目です。

客のオーダーは無視なのに、なぜか元気になって、きっとまた行きたくなる店。近所にあったら通ってしまいそうですよね。誰かが自分のために一生懸命作ってくれたご飯は、それだけでおいしいもの。今料理を作ってくれる人はもちろん、昔お母さんが作ってくれた料理も、愛情のスパイスが盛り込まれて特別おいしく思い起こされます。優しい気持ちになれるマンガです。

ほのぼのしたお母さん・ぴりこと、娘のこつぶ、そして優しい夫・しびれ。3人家族の日常を描いたほんわかエッセイ。毎日は完璧じゃなくて、ご飯の手を抜いたり、面倒で家事を後回しにしたり。でも、焦るのではなく楽しみながら時間が流れていきます。

家事に育児に大忙しのお母さんだから、いつもニコニコなんてしていられませんよね。でも心の余裕がなくなると、少しのことで怒ったり傷ついたりして、自分も疲れちゃう。そんな時、ぴりこのマイペースな毎日に触れると、なんでこんなに焦ってるんだろうって思えてきます。4コママンガだから読みやすさも抜群です。

できれば、毎日自分らしく、ご機嫌に生活したいですよね。誰かの言動に「どうして？！」ではなく、「すごいね！思いつかなかった！」と反応できる自分でいたい。なかなかうまくできなくて歯がゆくなることも多いけど、ほっこりするマンガにパワーとヒントをもらって、生活に取り入れてみましょう。