クリスマスが終わると街は一気にお正月モードに突入します。お正月飾りもスーパーやコンビニなどで気軽に購入できるようになりました。でも、どうしてお正月飾りを飾るのか、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。お正月飾りについての豆知識を素敵な飾り方とともにご案内していきましょう。

お正月は歳神（としがみ）様をお迎えする大切な行事です。歳神様はその年の五穀豊穣と家族の幸せを約束する神様です。お正月飾りは歳神様をお迎えするために飾り、おもてなしをするという意味があります。

お正月飾りといえば、門松、しめ飾り、鏡餅が有名ですね。そのほかに、お正月らしいお花を生けたり、リースにしたりするのも素敵です。実は、お正月飾りにはそれぞれ意味があります。簡単にご紹介していきましょう。

門松は家の門のところに飾る一対のお飾りのことで、向かって左の松を雄松、右の松を雌松とよびます。三本の竹に松竹梅をあしらうこともあります。門松は、神様がそれぞれのおうちを訪れるときの依り代となるものです。丁寧に飾ってあげましょう。

しめ飾りはしめ縄に裏白や松、鶴などの縁起物をあしらい、神聖な場所であることを示すものとして飾ります。しめ飾りにはいろいろな形があり、地域によっても異なります。古い年の不浄を断って、おうちを祓い清めてくれるものです。

最近は、門扉に若松を門松として飾るおうちも増えました。このようにシンプルに飾る場合は、紐などをかけて結わえ付けます。地域によっては、水引や輪飾りをかけることもあります。

お正月らしい華やかな門松アレンジです。玄関先に小さく飾ってみるのも素敵ですね。

玄関先にも飾りやすいサイズの門松です。竹の長さは本来、7：5：3で切り分けるといいます。アシンメトリーな美しさがありますね。

とても小さな門松は、おうちの中のお好みの場所に飾ることができる便利なアイテムです。門松を門扉に飾れないおうちでも、お正月気分をしっかりと味わえます。

獅子舞がアレンジされて、とてもキュートな印象の門松ですね。松を直線的に生けているので、幸せがぎゅっと凝縮しているようです。

こちらはなんと無印のしめ飾りです。シンプルですっきりとしているのに、趣があってとても素敵です。

こちらも手作りされた輪飾りです。造花のミニブーケを解体して、三つの輪飾りに組み直しました。稲穂と水引を入れることでお正月らしい雰囲気になります。

白い壁にしめ飾りが映えています。玄関に飾ることで災いが入ってくるのを防ぐという言い伝えから、玄関に飾る人が多いしめ飾りですが、キッチンや水回りに飾る人も多いですよね。これは、水回りには神様が宿ると考えられていることによります。

紙で作った細工ものもしめ飾りにはよくアレンジされます。紅白に金が効いていますね。

フローリスト「ichirin花」さんが作られたしめ飾りは、細かなパーツがとても愛らしいイメージです。信頼できるお花屋さんにしめ飾りをオーダーするのも素敵ですね。

こんな風に洋風の素材をアレンジしてあげると、ナチュラルスタイルのお部屋にもよく似合うしめ飾りが完成します。

フランフランの大きな白いマグノリアのお花をどーんと中央に据えたお洒落なしめ飾りです。自分でしめ飾りを作るときは、自由な発想で、市販のものにはないしめ飾りを作りたいものです。

はやい時期から飾るなら、クリスマスカラーを入れたものもおすすめです。本来、しめ飾りは12月13日を過ぎたあたりから飾ってもよいとされています。長い期間楽しむなら、プリザーブドフラワーをアレンジするのがいいですね。

ガラス作家松野栄治さんのガラスの鏡餅。透明感のある鏡餅がとてもお洒落です。ガラスでできた橙は、ゆるやかなグラデーションになっていて、思わず近くに寄って見たくなってしまいます。

こちらの小さな鏡餅は中川政七商店のものです。白木で作った鏡餅の上に伊賀組紐の橙がのせられています。丁寧な手仕事を感じる逸品です。

こんな風に三方に飾ってあげると、堂々とした風情を感じますね。アレンジ次第で、いろいろな表情を見せてくれる中川政七商店の鏡餅。上品なプレゼントにもおすすめです。

イッタラの木製サービングプラターにお正月飾りをまとめて、コーナーを演出できます。とても小さなアイテムばかりなのに、存在感がありますね。

こちらはなんとガラス容器になっている鏡餅です。ガラスの中にはお米をたっぷり詰め込んで、お正月が過ぎたら小豆粥にされているそう。

バランスの良いお正月コーナー。鏡餅と一緒にお花を飾ると豪華な雰囲気になりますね。

門松にしめ飾り、鏡餅とお正月飾りを一か所に集めて、インテリアショップのようなイメージに仕上がりました。すっきりとしているのに、見ごたえがありますね。

イッタラのカステヘルミの小さなプレートに鏡餅をのせたら、潔いイメージのお正月コーナーになりました。三方がなくても、おうちにあるものを活用して可愛くアレンジすることができるんですね。

光の差し込む窓辺に鏡餅を飾ると、一日のうちの景色の変化を楽しめます。大きさの違うガラスの花器がバランスよく配置されているところに、センスの良さを感じます。

赤の細い水引きが効いています。白と赤と緑というクリスマスカラーなのに、水引を混ぜることで、ぐんとお正月らしくなりました。

ゴールドのケーラーオマジオがゴージャスです。重心が低い花瓶なので、高さのあるグリーンアレンジができるのが嬉しいですね。

花器に水引きを巻いたら、おめでたい雰囲気になりました。花器の下にプレートを敷きこむことで、特別感のある風情を感じさせてくれます。

小さくコンパクトにアレンジしたグリーンは、クリスマスにも使えそうなアレンジです。クリスマスまでは水引はなしで、そのまま飾っておいてもいいですね。

たった二本の水引なのに、流れるようなラインが躍動感をプラスしてくれています。ユニークなかたちの植物を集めて、独創的なお正月のお飾りに仕上がっています。

畳むととてもコンパクトになるペーパーアイテムは、お飾りとして優秀です。仕組みはシンプルなのに、立体的で豪華な印象ですね。こちらのお飾りは、人気インスタグラマーのおうちでよく見る人気のお飾りです。

枠飾りのついた七福神のお正月飾り。額がついていると、空間をきちんと仕切ることができますね。

まるで踊っているような鶴のモビールは、繊細な表情がとても素敵。紙製のモビールは季節ごとにチェンジしていくのが簡単なので、ぜひ取り入れたいインテリアアイテムです。

窓辺に鶴のモビールを飾ったら、外から鶴が舞い込んだようにも見えますね。飾る場所によって、イメージを変えることができるというのも面白いですね。

新しい年をお迎えするのに、お正月飾りは欠かせないものです。しきたりを大切にしながら、自由な発想でそれぞれのおうちに似合うお正月飾りを見つけていきたいですね。歳神様をお迎えする気持ちをしっかりと持って、素敵なお正月飾りを設えてみてくださいね♪