知ればきっともっと好きになる！
紙の種類と特性、お家でできる紙を使ったDIY術をご紹介します。

ワックスペーパーは、蝋をしみ込ませ、耐水性・耐湿性をもたせた紙のことで、蝋引き紙ともいわれます。
水や油がしみこまないので、お菓子など食品の包装に使われることが多いです。

蝋引き加工されたワックスペーパーは、わざと皴をつけることでまた違った表情になります。
表面の蝋が白くひび割れることで、アンティークのような風合いに。

ワックスペーパーの中でも、パラフィン蝋を使ってコーティングしたものをパラフィン紙と呼びます。
グラシン紙と混同されることが多いです。

グラシンはパラフィン紙を作る元の紙として使われることが多かったり、パラフィン紙と風合いが似ているため、グラシン紙を通称パラフィンと呼んだりする場合もありますが、本来は別物です。実際はパラフィン加工されていない単なるグラシン紙もありますし、グラシン紙から作られていないパラフィン紙もあります。

グラシン紙で、普段使っている角砂糖をキャラメル包みするだけで、なんだか特別な雰囲気に♪

パラフィン紙といえば、古本屋さんでよく見かけることもあるでしょう。大切に読みたい古本には、パラフィン紙やグラシン紙で自分でカバーしてみると愛着が出ていいですね！こちらはグラシン紙と、孔版印刷を施したハトロン紙を2枚重ねにしたブックカバー。

ラッピングにも人気の定番の紙のひとつ、英字新聞。
新聞紙は除菌、消臭、除湿、吸着の特性があり、日常生活でも様々なシーンで活躍します。

こちらは90年近く前のフランスの新聞紙。端の焼けや色褪せも味があっていいですね。

柔らかく吸湿性のある新聞紙はデコパージュがしやすいです。紙箱や木製トレイなどのリメイクにぴったり。

薄葉紙は重さがとても軽く薄い紙を指し「うすようし」と読みます。
透け感を生かして、こんなかわいいラッピングもできちゃいます。

薄葉紙は種類が幅広く、グラシン紙も含まれるほか、辞書や聖書に使われるインディアンペーパー、複写・図面用として使用されることが多い雁皮紙、京花紙、ティッシュペーパー、ティーバッグ用紙など実に様々。

トレーシングペーパーは図などをトレースするための半透明の紙で、複写紙とも呼ばれます。
複写用は色柄などがないですが、ラッピングなどに使えるこんな可愛い柄のものもあります。

厚手のものでしたら、郵送もできるので封筒として使うのも雰囲気が出ていいですね。

アンティークの紙を用意するのは難しい、そんなときは自分で加工してみましょう。
木材などのDIYで大活躍のステイン、紙にも使えますよ。

こんな風に指やスポンジでポンポンと塗っていくだけなので、調整がしやすいですね。
ステイン剤の代わりにコーヒーでもシミを作ることができます。

100円ショップでも買えるクラフト紙の紙袋をペイントするだけで、こんなかっこいいストレージバッグに♪

こちらは、IKEAの木製ハンガーに水溶きボンドを塗り、ベージュの柄付きグラシン紙をデコパージュしたもの。木目とベージュが同化して文字だけが浮き上がって見えます。

お気に入りの紙が集まったら、ガーランドにして部屋に飾るのもおすすめです。
ペーパーアイテムを作った後の切れ端でもいいです。
スタンプやマステでデコレーションしても◎

厚手の紙ならミシンで縫って一続きにすることもできますよ。
円形もポップでかわいらしい！

和紙から透ける明かりがやさしく温かい、こんなライトも手作りできます。
紙の色の組み合わせで雰囲気が変わりそうですね。色を多く使ってカラフルにすれば子供部屋にも合いそうです。

ちょっとしたお手紙やプレゼントにメッセージを添えたいときに便利なミニ封筒。
時間のある時に、何枚か作ってストックしておくといいですね。もちろんお気に入りの紙を使ってOK！

小さく余ってしまったお気に入りの紙…捨てるのはもったいない！
そんな時は、小さな紙タグを作ってみては？
ラッピングやお手紙にちょこっと添えるだけで、特別感が出せます。

様々な紙の種類と特性＆もっともっと紙を好きになれそうなDIYレシピを紹介しました。
普段の生活に少しずつ取り入れて、紙の持つちょっと特別で素敵な世界観を楽しんでみてください。