お気に入りの愛用品。修復して、姿を変えて、より長く。
修繕方法はさまざま。新しい魅力の発見も
食器や洋服以外にも、靴や靴下などさまざまなものが工夫次第で修繕可能です。特に洋服は、裂いてまた新しいものに作り替える「リメイク」も可能。使っていないお気に入りのものがあるなら、ぜひもう一度見直してみてくださいね◎
元の形を残したまま、もう一度生まれ変わる【修繕】
割れた食器を修復する「金継ぎ」
割れたり欠けたりした食器を修復する「金継ぎ」。実は自分でやってみることもできるんです。
「金継ぎキット」などは通販で簡単に購入できるので、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。綺麗に割れた食器なら、そんなに難しくないかも！？自分で修復すれば、さらに愛着が湧きますよね◎
綺麗な本格金継ぎは、やはりプロにお任せを
麦漆で接着した後、さらに漆を塗り重ね、滑らかに研いでから金粉を蒔いて仕上げます。
“漆”を使った伝統的な手法で修復された器たちは、より新しい魅力を持って生まれ変わります。継ぎ目がまた新たなデザインになる…なんて、素敵ですよね。
欠けてしまった急須の口なども修復可能。こちらは“接着”というより“造形”に近く、職人ならではの技術に圧倒されます。
愛用靴の「かかと」修繕
よく使うお気に入りの靴。すぐにすり減ってしまうかかと部分の修繕も、販の靴底の補修材キットなどで自分で簡単にできちゃいます◎
まずはかかとの元の高さに合わせてポリ板をカット、修復剤を流していきます。
修復剤をポリ板の高さに合わせて平らにならし、そのまま安定させた状態で乾かします。乾けば完成♪簡単ですね。
補修後は、しっかりとバランスがとれて歩きやすさ復活！こまめにケアすれば、靴は本当に長く活躍してくれますよ。
洋服や靴下を「ダーニング」で補修
「ダーニング」という言葉をご存知でしょうか？「ダーニング」とは、ニットや靴下など、穴が開いてしまった洋服を糸で補修するイギリス生まれの修繕方法です。
「ダーニングマッシュルーム」と呼ばれるマッシュルーム型の木材に、洋服の穴が開いた部分を押し当て、好きな糸で縫い、修繕していきます。
カラフルな糸でダーニングすれば、とってもお洒落でキュートに仕上がります。穴が開いてないものまでダーニングしたくなるほどの可愛らしさ。「ダーニングマッシュルーム」は気軽に購入できるので、ぜひチャレンジを。
使える部分を残して、新しい形に【リメイク】
柔らかくて履き心地のいい「布ぞうり」へ
デザインや肌触りが大好きだった洋服。いろんな理由で着られなくなってしまったものは、裂いて素敵な「布ぞうり」に変身させちゃいましょう。
布ぞうりの編み台とぞうりの型紙がついたセットなども販売されています。詳しい作り方説明書も付いているので、初めての布ぞうり作りでも安心です◎
まずは編み台に、ぞうりの形の基本となるロープを巻いていきます。
裂いた生地や布を丁寧に編み込んでいきます。鼻緒を付ければ完成♪こちらのセットは数種類のサイズの型紙が入っているので、子ども用から大人用まで作ることができます。
布の柔らかな肌触りと、指の間への刺激がとても心地よい布ぞうり。だんだんと出来上がっていくのを見るのも楽しいですよ。室内履きにぜひどうぞ♪
丁寧で、充実感に溢れた素晴らしいライフスタイルを
いつまでも使っていたいお気に入りの物。あなたが大切に使ったあとは、修繕やリメイクをして子どもや孫に引き継がれていく…。そんな大切な物の使い方ができたら、本当に素敵ですよね。是非、生活に「お直し」を取り入れてみてはいかがでしょうか？きっと丁寧で、充実感に溢れる暮らしに導いてくれますよ。
割れてしまった食器、着られなくなったお洋服など…お気に入りであればあるほど、捨ててしまうのは悲しいですよね。でも諦めるのはまだ早いです。その食器やお洋服に少し手を加えてあげれば、まだ使えるかもしれませんよ。