ナチュラルな「大人かわいい」スタイルは、前髪の流れや輪郭にかけての印象、そして後頭部まで、キレイなシルエットが出るように計算されているもの。一方、「ちょっとおばちゃんっぽい？」なんて切ない印象になってしまうのは、髪質や頭の形を考慮していないカット。「早く乾く」「スタイリングしやすい」といった「ラク」だけを重視しないこと！

例えばこちらのスタイルは、深めの前髪にふんわり軽いボブという組み合わせでやわらかな質感に仕上がっています。これが、ぱっつん前髪にボリューミーな重ためのロングだと、時代遅れに見えることも。前髪の量が少ないのも、ひと昔前の流行を思わせます。
前髪の長さとボリュームは、かなり重要なポイントですね。

こちらは、作り込まないルーズさがこなれた感を演出しているヘアスタイル。雰囲気があってステキですね。このようにほどよいウェーブと毛束感があると洗練された印象になりますが、カールが強かったりアンニュイさを強調しすぎると、大人っぽさを通り越して老けて見えてしまいます。

細かなソバージュが大流行したのは80年代。また、大きめカールのゴージャスすぎる巻き髪は、華やかにしているつもりがむしろ隠せない先輩感を漂わせてしまうことも。
時代の変化に追いついていない進化のないパーマヘアは老け顔になるリスクが高め。

このスタイルのように、ローレイヤーを入れて毛先にだけゆるいウェーブをかけると、今っぽい優しい表情になりますよ。

顔の表情を明るく見せてくれるハイトーンカラー。印象がグッと軽やかになりますが、あまりに明るい色が目立つと年齢とのギャップを感じさせてしまう結果に。大切なのは自分の肌色や個性に合ったカラーかどうか。
全体的に明るくしすぎず、部分的にハイライトを入れるのもいいですね。

シンプルなボブに、やわらかなシルエットを作るグラデーションが入っています。落ち着きがありますが、重たくならないようにトップの立ち上がりと毛先にふんわり感を出しているのがポイント。
髪がペタッとしていると老け顔に見えがちなので、このくらい自然に空気感が出せるといいですね。

後頭部に丸みをもたせたスタイル。襟足をすっきりさせたメリハリが知性を感じさせます。バックやサイドのシルエットまで美しく保とうと意識することが、老けないヒケツ。

産後や子育て中の忙しい時にショートを選ぶ人も多いですよね。そんな時にスタイリングがしやすく、でもおしゃれには手を抜かないのが、こんなボブスタイル。やや前下がりのラインが、スマートな大人の横顔を作ります。

ワンレンベースのカットは忙しい朝でもお手入れが簡単。ワンカールのパーマを毛先にかければ、まとまりやすく、動きのあるニュアンスもラクに出すことができます。シンプルですがトレンドをおさえた、子育てママにおすすめのスタイル。

ワンカールの毛先パーマは、大人かわいいを作る秘策。ふんわりと内巻きにすると、優しくフェミニンな印象を作ることができます。

その昔はキメキメのワンレンが流行っていたのに比べて、今の時代を表すキーワードは「抜け感」。この写真のように、表面にローレイヤーを入れて毛先をゆるっと外ハネさせると、センスよく軽やかさが出せます。

ベースはローグラデーション。トップとサイドにレイヤーを入れて自然な動きをつけています。カラーも地毛のトーンからかけ離れないナチュラルなトーンに。

イメージチェンジには分け目を変えるのも有効。「最近、髪のボリュームが減ってきたな」という人も、時々分け目を変えてみて。

髪にツヤやコシがないと若さも半減してしまいます。スタイルにこだわるだけでなく、髪を健康に保つメンテナンスも忘れずに。バランスの良い食事をとることも大事です。ストレスは美しい髪の大敵なので、リラックスする時間も大切にしてください。

老け顔防止の注意点と、ナチュラルな大人っぽさがあるスタイルをご紹介しました。
ここに挙げた例を参考に、プロの美容師さんにも相談してみてくださいね。
お気に入りヘアをキープし続けるのもいいですが、経験を積んだあなたでも気づいていない自分の魅力がまだ隠れているかもしれません。今のトレンドを教えてもらうのも、センスアップに繋がりますよ。