今、世界でロゼワインがブーム
華やかなピンク色『ロゼワイン』の人気の秘密
フランスでは白よりもポピュラー?
その要因の一つは、食のトレンドがライトなものに変わってきたこと。ヘルシーな食事を好む人が増え、合わせるワインもよりライトでカジュアルなロゼワインが選ばれるようになってきました。シーフードや野菜中心の和食にも合うので、日本食ブームのときもロゼは大活躍。日本人の口に合うことは言うまでもありませんね。
また、ロゼワインは夏の飲み物の定番でもあります。特に一大産地である南仏プロヴァンス地方では、キリっと冷えた辛口のロゼを昼から飲むのが日常の光景。夏の長いバカンスを楽しむときも欠かせない存在です。
なぜピンク色なのか
造り方は赤ワインのように、果皮ごと潰して発酵させ、色が淡く出た段階で果皮や種を取り除く製法や、白ワイン同様、潰したらすぐに果汁だけを取り出し発酵させる製法などがあります。
同じブドウでも造り方によって色が違ってくるんですね。
赤や白とは違った魅力
またワインについて詳しく知らなくても楽しめるカジュアルさがロゼにはあります。「ワインは飲んでみたいけどなんだか難しそう…」そう思っている人にもロゼはピッタリ。手頃な価格のものが多く、アルコール度数もほとんどが10%前後。そして何より色やボトルデザインの見た目要素が女性たちを惹きつけます。きれいな色だなぁと思ったら気軽に手に取ってみてください。
ロゼワインの美味しい飲み方
よく冷やして
濃い味付けの肉料理などと合わせる場合は、辛口を冷蔵庫から出して30分くらい経過した10~15℃で飲むと、バランスが取れた深い味わいが楽しめますよ。
料理とのペアリングを楽しむ
合わせる料理によっては辛口・甘口・色の濃さで分けてもいいかもしれませんね。
・辛口(濃いピンク色)
程よい渋みが活きる肉料理や煮物等しっかりした味付けの料理によく合います。
(魚の煮つけ、ビーフシチュー、ミートソース、カレー等)
・辛口(淡いピンク色)
淡白な味付けのものや塩味の効いた料理と合わせるとしっくりきます。
(焼き魚、鶏の水炊き、ペペロンチーノ、炊き込みご飯等)
・甘口
デザートや軽食に合わせてライトに楽しむのがおすすめ。
(生ハムメロン、カナッペ、チーズケーキ、野菜サンド等)
夏はシャーベットにして
作り方は簡単♪
①製氷皿にロゼワインを注ぎ凍らせます。
②好きなグラスに凍ったロゼとシロップ、レモン汁を入れよく混ぜます。
③フルーツを盛りつければ出来上がり。
アルコールを抑えたい場合は、②で凍らせたオレンジジュースやトマトジュースを混ぜ合わせてもOK。見た目もカラフルになり、一層楽しめますよ。
さぁ、飲んでみよう!初心者におすすめの『ロゼワイン9選』
気軽な1本「1,000円台」
ムートン・カデ・ロゼ
世界で一番売れているボルドーワイン「ムートン・カデ」の造るロゼワイン。淡いピンク色の美しいロゼワインです。優しい繊細な味わいは、和食やお魚料理と非常によく合い、「今日のワインは何にしようかな」と悩んだときのために冷蔵庫に1本常備しておくのがおすすめです。ロゼらしい華やかさはありつつも、正統派で品行方正。さすが、世界を代表するシャトー・ムートン・ロスチャイルド(※)の血を引くワインです。
※ボルドーにおいて頂点といえるメドック格付け第一級に君臨するワイン。そのワインを手掛けるシャトーがカジュアルに飲めるように造ったのがムートン・カデ・シリーズ。
ヴィーニャ・エスメラルダ・ロゼ
友達への気の利いたプレゼントをお探しの方におすすめなのが、こちらの「ヴィーニャ・エスメラルダ・ロゼ」。地中海の夕日をイメージしたと言う、美しいサーモンピンク。バラやザクロを思わせる、非常にアロマティックでフルーティーな味わいは、おうちに居ながらにして、地中海リゾート気分を演出してくれるかも?
おもてなしの「2,000円台」
カサノヴァ・ロゼ・トロッケン
ドイツ最古とも言われる歴史を持つワイナリーが手掛ける、ピノ・ノワールで仕立てられるロゼワイン。野イチゴやラズベリーの華やかな香りに、フレッシュで生き生きとした果実味と程良い酸味の調和したフードフレンドリーな味わいは、合せる料理を選びません。ドイツでは難易度の高いオーガニック栽培の認証を得ているのも嬉しいですね。
モンテス・シェラブ・ロゼ
少し紫がかった濃いピンク色が目を引く、チリワインの雄、モンテス社が造るロゼワイン。シラーというスパイシーで力強いブドウ品種を使用している為、味わいにしっかりとしたフルーティーさを感じることができます。おすすめの楽しみ方としては、よく冷やして、中南米の魚介と野菜のマリネ、セビーチェに添えてお召し上がりください。コリアンダーやニンニクのスパイシーさと抜群の相性です!
カラフリア
世界のベストロゼ15選にも選ばれたことのあるロゼワイン「カラフリア」。南イタリアの太陽と地中海を感じさせる軽快で爽やかな味わいは、カルパッチョなどの魚介を使ったお料理と最高の相性です。有名イラストレーター、ヴァレリア・ペトローネ氏によるラベルデザインもとってもお洒落で、女子会の手土産に間違いなしの1本です。
ロゼ・デル・ボッロ
あのイタリア老舗ブランド「サルヴァトーレ フェラガモ ファミリー」が手掛けるワイナリー、イル・ボッロ。フェラガモ家のモノ造りのスピリッツがワイン造りにも受け継がれています。化学肥料や殺虫剤を使わずに、オーガニック栽培したブドウから造られるワインは、生き生きとした果実味が感じられます。イタリアらしいトマトを使ったお料理とのペアリングをぜひお試しください。
ロゼ好きさんに「3,000円台」
タヴェル・ヴィエイユ・ヴィーニュ
かつて、「フランス最高のロゼワイン」の名を欲しいままにしていたのが「タヴェル」のロゼ。現在流行中の軽やかなタイプとは異なり、赤ワインと見間違えるような、濃厚な色と複雑な味わいを持つ個性的なキャラクターです。軽やかなロゼでは負けてしまうお肉料理と合わせるもよし、冷やして美味しい赤ワインとして楽しむもよし。使い勝手の良いワインです。
バイ・オット・ロゼ
ロゼワインの本場プロヴァンスで最高の造り手のひとつがドメーヌ・オット★です。こちらの「バイ・オット・ロゼ」は、そんなドメーヌ・オット★が造る入門編のロゼ。白桃のような上品なアロマとフルーティーで親しみやすい味わいは、ワイン単体でも十分楽しめます。もちろん、ブイヤベースやアクアパッツアァなどのプロヴァンスの郷土料理とも相性抜群。
ロザート
生産量の非常に少ない、ブティック・ワイナリーとして独自の道を歩むカパンネッレが、少量のみ造るロゼワイン。ブドウの樹1本あたり1kgまで抑えた超低収量から生まれる凝縮した果実味と、バラの花を思わせる華やかなアロマは、ワンランク上の品質を感じさせます。サーモンや鶏肉など少し厚みのある料理と合わせるのがペアリングのコツです。
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飲みかけワインの保存方法
保存のポイント
②コルクタイプは空ける前にストッパーを用意しておく
③小ぶりの瓶に移し替えて、酸素の量を少なくすることも有効