※本コンテンツはキナリノが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
透明感があり上品さが漂う白ワイン。日常のちょっとしたシーンで自然に嗜むことができたら素敵ですよね。ただ、白ワインのことをよく知らない場合、どれも同じに見えてしまい、何を選べばよいか悩ましいもの…。この機会に白ワインについてよく知って、日常に取り入れてみませんか?料理との相性で選べるようになると楽しいですよ。
赤ワインに比べて透き通って瑞々しい色合いの白ワイン。
その色の違いの一つはブドウの種類にあります。白ワインは、黄緑色の皮で覆われた「白ブドウ」が主な原料。一方赤ワインは黒ブドウから造られるのが特徴です。またポリフェノールの一種で渋み成分である「タンニン」が、赤ワインに比べて白ワインはわずかしか含まれません。
醸造にも違いがあります。白ワインは絞った果汁のみを発酵させて造るのに対し、赤ワインは果皮や種も丸ごと発酵させるので、独特の赤い色をしています。
ワインと聞くと「赤」をイメージする人も多いのではないでしょうか。ブドウの種類や色の秘密、料理とのペアリングなどその魅力は尽きません。今回は赤ワインの基本知識と、ワインショップ『エノテカ』のソムリエによる初心者でも飲みやすいおすすめワインを紹介します。
赤ワインを詳しく知るにはコチラ!
白ワインの味わいを表すのに、「辛口」や「甘口」といった表現があります。その差はワインに含まれる糖分の量。ワインを醸造する過程で、ブドウ由来の糖分がアルコールに変わりますが、このときの“残糖度”によって辛口か甘口かが決まってきます。
糖分のほとんどがアルコールに変わったタイプ。ヨーロッパでは残糖度が1リットルあたり4g以下を辛口と表記しています。引き締まってキレのある味わいに。
糖分がある程度残ったものを甘口としています。醸造過程の途中で発酵が止まるため、アルコール度数が辛口よりも低め。ただし、スペインのシェリーやポルトガルのポートワインのように、発酵を強制的に止めるためにアルコールを追加したフォーティファイド(酒精強化)ワインは、アルコール度数が高めです。
高糖度のブドウを使用して造られた甘さの強いワインは、デザートワインとも呼ばれます。カビにブドウの水分を吸わせ味を濃縮させた貴腐ワインや、ブドウを凍らせた状態で収穫して造るアイスワインなどが有名。とろけるような甘さで食前酒としてもおすすめです。
ブドウの品種によってワインの味わいは変わってきます。ブドウの特長を知っておけば、自分好みのワインを見つけるのに役立ちますよ。ここでは主要な3種を紹介します。
世界中で広く栽培されている白ワインの女王といえる品種です。ブドウ本来の個性は強くないものの、栽培された土地や醸造技術によって、その味わいは大きく変わるといわれています。冷涼な土地で育ったものは酸味のあるシャープな味わい。温暖な土地ではコクのある芳醇な味わいが特長です。どのタイプであっても味わいの良さが感じられるので、辛口白ワイン初心者はこの種を選べば間違いないでしょう。
青々とした若さが感じられる品種です。ハーブや柑橘を思わせる爽やかな印象。生産地はヨーロッパだけでなく、ニューワールドと呼ばれるオーストラリアやチリ、南アフリカにもおよび、どの土地でも上質なワインに仕上がるそう。
ドイツなど冷涼な地で栽培されることの多い、豊かな酸味が魅力の品種です。辛口から甘口まで多彩なバリエーションが造れることも特長。甘口でもすっきりとした果実味で、様々な料理とも合わせられます。アルコール度数は辛口で10%ほど、甘口で7~8%ほどと低めなので、日常使いにも便利。
白ワインは冷やして飲むもの、という印象はありませんか?冷やすと酸味が引き締まった味わいになり美味しいとされていますが、どの白ワインもただ冷やせばよいというわけではありません。
辛口の場合、酸味が引き立った軽やかなタイプは、やや冷やして飲むのがおすすめ。7~10℃に冷やすとよいでしょう。また辛口でもコクがあり重さを感じるタイプは、香りが立つやや高めの温度11~14℃で飲むとまろやかさも感じられます。
甘口は、5~8℃が適温です。甘味がさっぱりと感じられ、口当たりもよく美味しく飲めますよ。
冷蔵庫で冷やす場合は、2~3時間程度で適温に。すぐに飲みたい場合は、ワインクーラーに氷水を入れて冷やすのがおすすめです。1分で1℃下がるといわれているので、15℃の室温であれば、5分で10℃まで下げることができます。冷やしすぎると味がぼやけてしまうので注意してくださいね。
ワインは使うグラスによっても味わいが変わってきます。一般的に白ワインに使うグラスは赤ワインよりもやや小さめといわれています。それは適温が低いので、温度が変わる前に飲み切れるように。ただ、ふくよかでコクのあるタイプの白ワインは赤ワイン同様に大き目のグラスで飲む方が、香りや奥深さを感じられます。
ワインは料理と合わせることで、その味わいがひときわ豊かなものになります。そのためには相性の良さを知ることも大切。
爽やかな辛口(ソーヴィニヨン・ブラン、甲州、リースリング等)
淡白な味付けの料理と高相性です。白身魚のカルパッチョや豆のサラダ、魚介のパスタなどとのペアリングがおすすめ。
ふくよかな印象の重さのある白ワインには、サーモンのクリーム煮やチキンソテーといったしっかりした味わいのある料理と相性が良いですよ。
甘口の白ワインに合う料理はあまり想像がつかないかもしれませんが、実はスパイシーな料理との相性がぴったり。中でもおすすめはタイ料理です。独特の酸味のある甘辛さを甘口ワインが包んでくれて、味が引き立つといわれています。
健康や美容にも良いと、女性にも愛好家が多い"ワイン"。そのワインに欠かせないのが、やっぱり美味しい"おつまみ"ですよね。簡単にぱぱっと作れて、だけどしっかりおしゃれに見えるおつまみのレシピをご紹介します。美味しくワインを楽しむためにも、ワインにぴったりなおつまみを作ってみませんか?
さぁ、飲んでみよう!初心者におすすめの『白ワイン8選』
白ワインについて学んだところで、実際に味わってみましょう。ワイン通販サイト『エノテカ・オンライン』でワイン記事の編集を担当する、日本ソムリエ協会認定ソムリエの佐藤良樹さんに、キナリノ読者におすすめの白ワインを厳選してもらいました。
スペインの名門トーレス社が造る、地中海のエメラルドグリーンをイメージしたワインです。バラやライチの華やかなアロマとほのかに感じる優しい甘みが、ワインを飲み慣れない方におすすめ。仕事で遅く帰った夜や家事育児でぐったりの日など、ちょっと疲れたときに飲みたい癒しのワインです。元気があれば、生春巻きなどのおつまみを用意できると最高です。
ヴィーニャ・エスメラルダ [ 中辛口 スペイン 750ml ]1,375円~(税込)
1,267円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ワインを飲んでも味の違いがよくわからない!という方におすすめしたいのが、このセラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブランです。パッションフルーツやグアバを想わせる、溢れんばかりのトロピカルフルーツのアロマとフレッシュな酸味はとっても爽快。その特徴的な味わいは、今までの白ワインのイメージを覆してくれるでしょう。よく冷やして氷を入れても楽しめます。
セラー・セレクション・ソーヴィニヨンブラン[ 辛口 ニュージーランド 750ml ]
2,060円(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
瑞々しく、香り豊か。癖がなくて上品。そんな毎日でも飲みたい白ワインがこちら、イタリア・トスカーナの偉大なワインメーカー「アンティノリ」が造る白ワインです。ただスッキリとしただけのつまらないワインではなく、青リンゴやシトラスが香る、上品で飲み飽きない美味しさ。ご自宅に1本用意しておけば、いざというときにも安心できます。
ヴィラ・アンティノリ・ビアンコ[ 辛口 イタリア 750ml ]
2,600円(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
南イタリア・プーリア州で、100%オーガニックで造られる白ワイン。ブドウ畑は全てオーガニック認証の世界基準ともいわれている、「エコセール」の認証を取得しています。南イタリアの太陽をたっぷり浴びて育った健康なブドウから造られるワインは、白い花や白桃のアロマと果実味いっぱいでジューシーな味わい。お食事にも合わせやすい一本です。
ピエトラビアンカ [ 辛口 イタリア 750ml ]2,618円~(税込)
3,556円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
フランス・ブルゴーニュの超有名生産者コント・ラフォンがビオディナミ(※)で造る白ワインです。コント・ラフォンの看板ワイン「ムルソー」と同じ手間暇をかけて造られるワインですが、産地がマイナー、という理由だけで数分の一の価格で買えるのが嬉しいところ。味わいはもちろん高品質で、評論家からも高い評価を得ているワインです。
※化学的に合成された肥料・農薬・除草剤を一切使わないのに加え、天体の運行までもを反映した、自然の潜在能力を引き出す独特な農法
ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー・コルビエール・ブラン
南仏のヒットワインメーカー、ドメーヌ・ド・ヴィルマジューが造る白ワイン。フランスのオーガニック認証で有機農業を意味する「AB」や、最も厳しい認証といわれているドイツの「デメテール」の認証を取得しています。エールフランスのビジネスクラスに採用された実績があり、その味わいもグルメ大国お墨付き。まろやかな口当たりとふくよかな香りが楽しめる、芳醇なワインです。
ドメーヌ・ド・ヴィルマジュー コルビエール ブラン [ 白ワイン 辛口 フランス 750ml ]
2,199円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
辛口ワインの代名詞としてお馴染みのシャブリですが、大量生産のワインが多いのも事実です。いざ改めて本当に美味しいシャブリを試してみませんか?こちらは広いシャブリ生産エリアの中でも、極わずかの区画しか認められていない一級畑「コート・ド・レシェ」から造られます。量産品と一線を画すクオリティは、飲んだことのあるシャブリだからこそ分かるもの。本物のシャブリを教えてくれる一本です。
普段と違った上質な白ワインを飲んでみたいという方におすすめなのが、イタリアの白ワインの歴史を変えたといわれるチェルバロ・デラ・サッラ。それまでの、スッキリ爽やかというイタリアの白ワインのイメージを覆した、濃厚で複雑なフルボディの味わいが楽しめます。チーズなどの軽いおつまみだけ用意して、じっくりと歴史的なワインと向き合ってみてはいかがでしょうか。
チェルヴァロ・デラ・サラ [ 辛口 イタリア 750ml ]
9,405円(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
通販などで目にするお得に買えるセット品。これらはどんな点に注目して買えばよいのでしょうか。
佐藤さんによると、『エノテカ・オンライン』では月替わりでワインセットが販売されています。イタリアやアロマティックな白ワインといったように、地域や味わいなどのテーマをもったセットになっており、代表的なワイン産地や品種をまとめて試せるとのこと。
地域や味わいで揃えられているなら、選びやすいですね。気になるものがあったら是非飲み比べを。
今回、キナリノにおすすめワインを紹介してくれたのは、ワイン専門商社の『エノテカ』さん。ワインショップ事業をはじめ、卸し営業、オンラインショップ『エノテカ・オンライン』にて通信販売も行っています。国内外に80以上の直営店を持ち、一部の店舗はデパ地下にもあるので見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。世界各国から3,000種類を超えるワインを取り扱っています。プロの確かな目で選ばれたワインは、リーズナブルな日常使いのものから、とっておきの日に開けたい高級なものまで、幅広い品揃えを誇ります。
さらにワインについて深く知りたい人は、ソムリエ佐藤さん執筆の、ためになるワインのお話もお読みください♪
ワインは栓を開けたときから酸化が始まります。ただ開けたらその日のうちに飲み切らないといけないわけでもありません。正しく保管すれば3~5日ほどは味や香りを損なうことなく味わえます。
①飲み残してしまったらすぐに栓をして冷蔵庫に立てて置く
②コルクタイプは開ける前にストッパーを用意しておく
③小ぶりの瓶に移し替えて、酸素の量を少なくすることも有効
上品で洗練された印象の白ワイン。気になるタイプは見つかったでしょうか。きりりと冷えた爽やかな辛口を休日のランチで、コクのあるタイプは家族団らんの食事で、とろけるような甘口を一人でゆっくりと。シーンに合わせて飲み分けるのも楽しいかもしれません。白ワインのある暮らしで、より豊かなひと時を…。