初詣でお神札(おふだ)を受けたら…
お神札は神様の璽(しるし)
このように、神様の分身ともいわれるほどの大切なお神札ですが、みなさんはどのようにお祀りしていますか?
お神札は自宅の神棚に祀りましょう
神棚がない場合はタンスや本棚の上などに立てかけても◎。その際は白い紙や布を敷くとより丁寧です。また、神棚には破魔矢や熊手、ダルマなどの縁起物も一緒に飾ることができます。
神棚を祀る意味
一、人間が自然の一部であることを自覚し、謙虚な心を養う。
二、神様に守護され生かされているという、感謝の気持ちを忘れない。
三、祖先から受け継がれた精神と教訓を忘れず、日々己を戒める。
四、祈る親の背中を見て子は育つ。
五、人の目はごまかせても神様の目はごまかせない。
日本人の信仰の起源
日本人の祖先は、自然がもたらす豊かな恵みを受けながら、災害や狩猟生活で仲間や動物達の死を身近に感じていたことから、動物や魚、山や火や石にいたるまで、すべてのものに精霊=神様が宿っていると信じ、敬ってきました。そして自分たちも、そうした自然の一部だと捉えていたのです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
1,神棚の祀り方をご紹介します
より丁寧にお祀りしたい、という方は無理のない範囲で道具を揃えてみるのもいいですね。
①家のどこに設置したらいい?
●仏壇と向かい合わせにならない場所。
●神棚の上下を人が通らない場所。
※二階建ての一階など、神棚の上に人が通る場合は、天井に「雲」または「天」と書いた紙や木彫りの文字をはると、この上には何もない一番高い場所、という事になります。
●部屋の最も高い場所が好ましいですが、むずかしい場合はタンスなどの棚の上、押し入れや天袋を利用してもOK
②お神札の祀り方
よくお参りする神社のお神札を1枚だけお祀りしてもいいですが、3つの神社のお神札をおさめるのが正式です。
②「氏神神社(うじがみじんじゃ)」…自宅の一番近くにある地域の神様の神社です。
③「崇敬神社(すうけいじんじゃ)」…個人的に思い入れのある神社です。旅行先で立ち寄った神社でも良いですね。
③お供えのための神具
水、米、塩の3種から初めてもいいですし、それが大変なときはどれか一品から、余裕がでてきたら増やすという方法でもいいですね。
器はホームセンターや神具店、ネットショップでも手に入ります。また神社によっては授与品として置いてあることも。自宅にある器を使ってもいいですが、欠けや汚れのないものにしましょう。
④お供えものの配置はスペースに合わせて
お米は炊いたご飯でも、お米のままでも。ご飯の場合はお水と一緒に毎朝取り替えましょう。
お酒は長持ちさせるためパックのままお供えするという方法も。
大切なのは毎日お参りをすること。そしてホコリがたまらないよう、清潔に保つことです。
⑤お供えを下げたら…
⑥榊(さかき)をお供えする場合
榊をお供えする場合は、枯れてきたら新鮮なものと交換しましょう。木の枝なので長持ちしますが、夏場はとくに水の交換をしてくださいね。
2~3日に一度、葉っぱの部分も水にくぐらせるか霧吹きをすると長持ちします。日陰でも育てやすい常緑の植物なので、プランターなどで栽培するといつでも新鮮な枝が手に入りますよ。
2,インテリアに合う、素敵な神棚をご紹介します
お神札入れを購入するときは、ご自宅にあるお神札のサイズにあうか確認してくださいね。
「moconoco(もこのこ)」のかみだな
伊勢神宮をモチーフにしたミニマムなデザイン。写真の「むく」「しろ」以外にも、赤と青の二色の「うるし」があります。薄いお神札なら5枚入るそう。「ご利益が少しづつ出るようにお宮の扉は少しあける」との宮司さんの言葉をヒントにしたという、小さな小窓があいています。
神棚【mico】シリーズ
神棚【mico】シリーズの、札掛け・神具台・榊入れの3点セットです。
スッキリとしたデザイン、ウォールナット・メープル・サクラ・ナラの4種類の素材から選べることで、どんなインテリアにも違和感なく溶け込みそうですね。
シンプルデザインで取り外しも簡単なので、お掃除もしやすく清潔に保つことができます。
こちらは水、塩、米の三種がお供えできる、神棚【mico】シリーズの器のセットです。
こちらも4種類の素材がありますので、同シリーズの神棚と組み合わせて使うことも。もちろん、単体でお供えしてもオシャレ!
モダン神具膳 Mitsuba
お菓子作りの絞りのようなコルネ型のガラス製の器がスタイリッシュな神具です。メイプルとウォールナットの2種類。セットにして使える神棚や神棚板もありますよ。
かみさまのたな
デザイナーとともに考案した「かみさまのたな」は、雲をイメージした丸みをおびた棚や、デフォルメした狛犬など、なめらかな石のように丸く温もりのあるフォルムです。北欧家具で人気のメープル材を使用、お皿の内側には殺菌効果のある漆が塗られています。
デザイナーとともに考案した「かみさまのたな」は、雲をイメージした丸みをおびた棚や、デフォルメした狛犬など、なめらかな石のように丸く温もりのあるフォルムです。北欧家具で人気のメープル材を使用、お皿の内側には殺菌効果のある漆が塗られています。
3,いろいろなお宅の神棚を拝見
いかにも感を排除したナチュラルな神棚
小さなニッチを神棚風に
ニッチにちょうどよく収まったお札立は、はじめからしつらえたかのよう。和風な神棚もここまでシンプルモダンにまとめられるのですね!
アンティーク調の棚を神棚に
こちらも生活の中に溶け込むように馴染んでいる神棚。爽やかな白が清らかな神棚にもぴったり。
神棚のある生活をはじめてみませんか?
キチンとした道具でお供えも欠かさないようにしなきゃ、などと気負わなくても大丈夫。大切なのは、朝日がのぼること、今日もおいしい食事ができることなど、当たり前に思っていた事に感謝する「心のゆとり」です。
「神様が見守っていてくれている安心感」というのも、そうした日々のお参りから得られる、「心の落ち着き」からくるのかもしれませんね。